3兄弟の1学期 長男編
さて、大変長らくお待たせいたしました。いよいよ、長男太吉の1学期を、振り返ってみたいと思います。1年の終わりには、「春休みが終わったら その3」で、お話したように、なんとか前向きの姿勢が見えてきた太吉でした。2年になって、さらに自分で考えて行動する、ができるようになってほしいなぁ、と思っていましたが、新しいクラスや先生がどうなるのかが、やっぱり問題です。正直、太吉の中学は、“荒れてる”とまでいかなくても、落ち着いた、良い環境の中学とはいえません。私も、主にクラブのことで、太吉に頼まれたり、自分で憤ったりして、何度か先生に、話しをしに行ったのですが、すっきりしない回答ばかりで、ちょっと、学校を信頼できない心境なのです。でも、多分、そのおかげで、学校から見れば、本人はともかく、“お母さんがくせもの”ということで、今回は、とんでもない先生には当たらないだろう、と予想していました。そして、始業式。帰宅した太吉が、言うには、「先生は、転任してきた新しい先生やから、どんなんか、わからんわ。それより、好きな子とクラス分かれてしもたぁ・・・。毎朝、仏壇に手を合わせて、一緒のクラスになるように頼んでたのに~!」・・・親の心子知らず、とはこのことです。君は、そういう心配をしてたんかい!でも、これは太吉が、確かに、思春期に入ったのを、確認できたセリフでした。そうです。中2といえば、体の変化も、心の変化も著しい時期です。体格は小柄な方とはいえ、太吉もこの1年で、身長が約10センチ伸び、気がつけば、すっかり声変わりもしています。中身も、だんだん変わってきているのでしょう。それが、これから、太吉を悩ませることになるのです。<つづく>