太吉の抗議
先月の末頃、長男 太吉から抗議を受けました。「お母さん、忙しいのはわかるけど、最近ぼくのお弁当手抜きしすぎとちがう?!冷凍食品ばっかりやん!卵焼きくらい、ちゃんと作ってよ!みんな手作りの弁当やのに、恥ずかしいやんか!」「・・・。」確かに、そのころ本当に手抜きしていたので、返す言葉がありませんでした。決して冷凍食品ばかりではないけれど、“とりあえず、なんとか詰める!”という感じで、愛情に欠けてたのは間違いありません。卵焼きも、「オムレツ風」なんて言ってましたが、耐熱皿に卵と塩と混ぜて、チンしてケチャップをかけるだけ、なんて姑息な手を使ったりして・・・ストレートに抗議されて、さすがのずぼら母ちゃんも反省。「ごめんなぁ~、明日からがんばるわ・・・」しょんぼりした私に、太吉は優しく、「朝から手作りせんでも、前の日のおかずでいいからな。」えっ、そうなの?私は、自分が高校生の頃、明らかに前日のおかずの残りを入れた田舎くさい弁当がイヤで、「どうしてうちは、ウィンナーとかコロッケとかおしゃれなものが入ってないんだろう」と、恥ずかしく思っていたので、どうも前日のおかずを弁当に入れるのに抵抗があったのです。でも、太吉がそれでいいと言ってくれたので、「な~んや、それでよかったんや~」とちょっとホッといたしました。そして翌日、私が心を入れ替えて弁当を作ったら、太吉は、学校から帰って来るなり、空の弁当箱を出して、「お母さん、やったらできるやん!おいしかったで~!」となでなでよしよししてくれましたうぅ~、悔しいけど完全にやつのペースだ・・・ほめられて、うれしい私がいる・・・。それからは、意識して夕食の配膳時に、太吉の弁当用に取り分けして少し工夫したりも心がけられるようになりました。単純な母は、今も“手作り弁当”(夕食の残りアレンジ)でがんばっています。我ながら、ほんま、わかりやすい性格だと思います。息子の「叱ってからほめる作戦」に、まんまと乗せられたのですからねぇ・・・。うぅ~・・・。