コロナ時代の血管力&粘膜力&ヤセ味覚(主治医が見つかる診療所8・27放送)
《中性脂肪》とは?血液中に溶け出した脂の粒のことで、体を動かすエネルギー源になる必要不可欠なもの。ところがこれが多すぎると血液はドロドロになり、やがて血管を狭くし『心筋梗塞・脳梗塞』などを起こすリスクが高くなります。基準値は50~149以下。中性脂肪は、肉などの脂だけでなく糖質でも数値は上がります。摂取した糖質は、肝臓で中性脂肪に変わり体を動かすエネルギー源になります。しかし、摂り過ぎると血液中に残ってしまいます。 《地球温暖化》東京(千代田区)の平均気温は100年前に比べ、約2,4℃上昇しています。気温が上がるとその分、湿度は下がります。特に東京のように植物が少ない都市部では水分量が減少し乾燥化が進んでいます。この乾燥化のせいで、コロナのような感染症にかかりやすくなっているのです。「空気の乾燥によって能力が低下しているのは《粘膜》で、現代人は体を守る粘膜力が弱まっている」(順天堂大学・客員教授)粘膜力とは感染症などを引き起こすウイルスから身を守るため、口や鼻、内臓を覆う湿った組織(唾液・胃液など)の力のこと。粘膜力を強くするには……食物繊維の多いものを摂ると、腸の中の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)が増える。腸は最大の免疫器官で、全身の免疫細胞の7割近くが腸にいるので、善玉菌を増やして腸の免疫細胞を刺激する=免疫力が上がる。~野菜の食物繊維の量(100g中)~オクラ5,0gししとう3,6gカボチャ2,8gピーマン2,3gナス2,2g 《亜鉛不足》人間の舌には、味を感じる『味蕾』と呼ばれる器官が無数にあります。この味蕾は食べ物や飲み物が触れると、その味を脳に伝える役割を持っているのですが、味蕾の細胞は新陳代謝で再生する際、亜鉛を必要とするため、(亜鉛が)不足すると、再生が追いつかず脳に味を伝えられなくなるのです。「亜鉛不足が関わっているケースは、味覚障害全体の7割。亜鉛は体の中で貯蔵しておくことができないので、食べ物で補充しないといけません」~亜鉛の多い食材(100gあたり)~牡蠣13,2mgパルメザンチーズ7,3豚レバー6,9牛肩ロース6,4スルメ5,4※牛肉の消費が少ない日本人は亜鉛が不足しています。 《デブ味覚》舌が濃い味に慣れ、より濃い味を求めてしまう状態=デブ味覚。その結果、濃い味に多く含まれる脂肪や糖分を過剰に摂り、肥満に❢❢《ヤセ味覚》薄味に舌が慣れているので、濃い味でなくても満足。ヤセ味覚になるために必要なのが、濃い味に慣れた味覚をリセットすること。つまり、デブ味覚をヤセ味覚に変えることで、自然とやせることができるのです。それには『味覚の断食』がオススメです。味覚の断食=塩分を減らす。和食(漬物・焼魚・みそ汁)は塩分が多いので、日本人は塩分を摂りやすい傾向にあります。塩分と脂肪、塩分と糖質は相性がいい。さらに依存性を増幅させる効果があります。無塩料理を食べることで、脂質・糖質を減らすことができます。そして3~4日、塩分を控えることでヤセ味覚になれる❢❢