旅の記録 その3
先日、学校の図書室で三者懇談をしました。小さな学校なので図書室も小さいのですが、魅力的な本がいっぱい!子供に「借りてほしい本リスト」を渡しておいたら、二冊借りてきてくれました。読解が苦手な息子は、なんとか克服したいと思ったようで、本をたくさん読むようになりました。「そんなに無理しなくていいのに」と思って見守っていましたが、最近、本の面白さがわかってきたようで、こづかいで小説を買うように。私がプレゼントした松岡修造の本もおもしろいらしい。読書の秋は、イベントたくさんで忙しい秋だけど、短い時間でも本を読んで、できない体験を妄想世界で楽しみたいです。***旅の続きです。上野からJRで秋葉原へ。ここは、もちろん息子の希望。上野では、私の後ろをついてきたのに、秋葉原の駅を降りた途端、私をおいて、ズンズン改札に行っちゃう息子。電気屋さんもこの通り!アニメ一色の街!電気屋さんの店員さんもコスプレみたいな服着てたぞ。「たくさんガチャガチャがある店に行きたい」らしいけど、どこにあるのかわかんない。なんせ、ごちゃごちゃしてるし、人が多いんだよね。圧倒的に男性客が多くて、私みたいなおばちゃんは、ほとんどいなかったなあ。「なあなあ、せっかくやし、メイドカフェ行こっ!」と息子に言うと戸惑っている。恥ずかしいらしい。私は、何でも自分の目で確かめたい性格なので、「秋葉原やメイドカフェを見ると日本も終わりだと感じる」というテレビの評論も鵜呑みにできず、自分で経験して、自分なりの評価を持ちたい、いや、自分の目で確かめなければ!と変な義務感までてきて、息子を引っ張ってメイドカフェへ。そこは、ガイドブックにも載っていて、料金は明確。男性一人客、旅行中の年配の母娘、数人のお客さんの後ろに並ぶ。店の中から、「いらっしゃいませ、ご主人様」の声が聞こえて、なんだかアトラクション前みたいにワクワクしてきた。その横で息子が、「お母ちゃん、ほんまに入るん?」と逃げ腰(笑)5分ほど待って、「いらっしゃいませ!ご主人様、お嬢様」と店内に案内される。小柄で細身、黒髪のロングストレートのメイドさんたちが接待してる。注文をとりに来たメイドさんの甲高くて、細い声と甘えた口調に息子は、ドギマギしながら、「あっ、メロンソーダ、お願いします」って言ってました。私は、カフェオレ。価格は500円。それに、ご帰宅料一人500円。私も家でメイド服着て、旦那からご帰宅料とりたいものだ。ドリンクを届けに来たメイドさん。メイド「今日の気分のストローは?」私「ピンク」メイド「萌え萌え~、ピ~ンク!」私のカフェオレをピンクのストローでクルクルかき混ぜてくれました(苦笑)隣に座ってた40歳くらいの男性客。メイド「ミルクは?」男「入れて」メイド「じゃあ、もういいよってところでキラッて言ってくださいね」男「わかりました」メイド「では、ご主人様!いきますよ~萌え萌え~」男「キラッ!」ってやってました。私と息子の前に立ってるメイドさん。それでは、今から愛情を注入しま~す。ご主人様、お嬢様もご一緒にお願いしま~す。まず、両手でハートを作って~私の真似をしてくださいね~それでは~萌え萌え!萌え萌え!(私)フリフリ!フリフリ!(笑)ピュ~ン!息子は恥ずかしがってるから、私が一生懸命やりましたよ。その後は、カフェオレ飲みながら、周りをウォッチング。私と同年代の男性一人客も多い。黒ひげやらあっち向いてホイやらメイドさんと楽しんでる。なんと、この遊び、3分500円でっせ!時給1000円稼ぐのも大変なのに3分1000円やでっ!なんなん、この金銭感覚?後日、職場の男性職員に、「3分200円であっち向いてホイしてあげようか?」って聞いてみたら、「嫌ですよ。僕に何のメリットもないですやん」って言われました。写真を一緒に撮ると500円。それも30、40代の男性がメイドさんにポーズを要求しながら、それこそ、ミッキーと撮るように嬉しそうに特別ステージで撮ってました。それも、何人もの人が。入店から60分。「ご主人様、お嬢様、お出かけの時間になりました」と声をかけられ、「いってらっしゃいませ!」と見送られ、店を後にしました。息子、抜け殻状態。私は、不思議な世界に興奮状態(笑)メイドの仕事は、「人を愉しませる」という点では、やりがいもあるのかなあと思ったけど、接客の雑さから、心の中で、「こいつらあほやなあ」と思いながら仕事してるのかなと想像してしまった。30,40代の男性客……私の周りにはいないタイプなのでよくわからない。メイドしてる子たちって、娘でもおかしくない年頃なんだけど、癒されるのかなあ。私は、おもしろかったけど、お金の無駄遣いやなあと思ったので、もう行かないなあ。今、思い出しても不思議な空間でした。