判定日
移植12日目。判定日。朝9:00から血液検査。クリニックに行ったら複数のナースから「楽しみね!Good luck!」とか「気分はどう?わくわくしてる?」って聞かれた。でも正直、ちっとも楽しみじゃなかった。実は昨日の朝、妊娠検査薬を使用、紛れも無いNegative結果を確認してたから。そのことを採血してくれたTiffanyに話したら「市販の薬は正確じゃない事があるからね。それでも幸運を祈っているわ。」なんて慰めてくれた。その彼女に「心配しないで、私は大丈夫だから。」って言ってみたけれど、大丈夫なはず無いじゃない。こんな時にナースにまで気を使ってる自分に、つくづく日本人気質を感じるよ。主人も「ナースに気を使われないですむ方が良いでしょ」だって。彼も骨の髄まで日本人なのね。でもね、私の中ではもう諦めがついていたの。何より前回感じていた”妊娠したかもしれない”って感覚が今回は無かった。体の変化は、動悸とか胸が張るとかあるけれど、それらはホルモン剤の副作用と表裏一体だから、あまりあてにならないでしょ。それは予感とかいうよりも、もっともっと曖昧で漠然としたもの。医学的・科学的根拠は一切なし。私の六感で感じるもの。だから検査薬の結果を見た時も、ショックだったけれど心のどこかで”やっぱり”って感じた。クリニックを出るまでに更に他のナースにも「良い結果をお知らせできると思うわ。」なんて言われちゃった。彼らが善意で何か言うたびに聞いてる私は苦しくなった。午後にクリニックに確認の電話。結果は当然Negative。フォローアップの予約を取ろうとしたら、結果から1週間位は時間を置くのがポリシーだそうで、最速で来週の月曜日。前回流産発覚後は3日目にドクターと話ができたのに。何で今回は1週間?取り乱したりする人がいるってこと?私、大丈夫なのに。そりゃ悲しいけれど、悩んだって結果は一緒、それなら早く次のこと考えたい。次のこと、2回目のIVF。今日からパッチと注射を止めたらたぶん数日中に生理はやってくる。できれば間をあけることなく治療に入りたい。不妊治療は時間との勝負だし、今の私に冷却期間が必要とは別に思わないもの。一回目のIVFは妊娠の直後に流産、凍結胚移植は妊娠せず。なーんか一歩進んで二歩下がったような、いや、進んでなかったのに進んだ気がしてただけなような。約車一台分のお金と5ヶ月という時間が消えて、後に残ったものは注射で硬く腫れて変形したお尻。不妊治療ができるだけ私はラッキー?分かってるよ、そんなこと。でもね、とりあえず言わないと気がすまないから一度だけ言っちゃう。一度だけね。私ってかわいそう~