カテゴリ:今さら聞けない
東京新聞より 私が初めて貿易赤字という言葉を知ったのは、小学高学年の頃。 その頃は、安かろう悪かろうで日本製品は不人気だったので、 原価割れで海外に輸出するので、赤字、だと思っていた。 その思いが今でも残っているようで、 「貿易赤字」と聞くと、世の中どうなっているのと思う。 輸出する企業は、原価割れをしない価格で売れば黒字だし、 輸入する企業は、輸入価格を上回る額で国内販売すれば黒字なのだから、 貿易赤字がどうして生じるのか、と思ってしまう。 で、財務省は毎月、貿易統計を発表している。 それによると、5月の貿易収支は2兆円を超す赤字だったという。 財務省の言う貿易赤字は、 輸出額から輸入額を差し引いた金額、すなわち、 貿易収支がマイナスになることだ。 すると、この赤字は誰のものなのか? そこが分からない。 確かに、数字の引き算ではマイナスになる事もあるが、 これを「赤字」というのは如何な物かと思う。 だったら、日本の財政はどうなのだ。 国債を発行してプラスマイナス・ゼロにしているが、 その実質は「赤字」だ。 サラ金に借金しないとやっていけない庶民の懐と同じだ。 貿易赤字はこのように毎月のように新聞記事になるが、 国、県、市の財政については、年に一度だし、 「赤字」は強調されない。 貿易赤字もだが、国の赤字も重要問題なのに、である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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