おいしく・楽しく・ありがたく
「わら」の船越康弘さんの料理教室に行きました。船越さんのパワフルなエネルギー、そして調和の料理。「自然食」というものの本当の意味。あぁ、そうだった。心の深いところに沈み込んでいた自分がマクロビオティックに惹かれた原点。そう、桜沢如一先生は、「私たちはやりたいことをやってやってやり抜いて、自由で楽しく、そして愉快な人生を送り、多くの人に喜ばれるために生まれてきた、それが人生の目標だ」と言っていたのだ。「その目標を達成させるための具体的な手段がマクロビオティックなんだ」「食べ物を変えることで人生が変る」と。船越さんの言葉の一つひとつが心にしみていきました。自然食というのは、有機無農薬無添加のことではないのです。本当の意味での自然食というのは、天与の食、天から与えられた食を指すのです。ここにニンジンが一本あるとします。この"ニンジン"というのは、私たちを生かしてくれている全宇宙のエネルギーの180日間の凝縮なんです。その具体的なエネルギーの固まりである"ニンジン"を私たちの手元に届けることによって、「生きていてもいいんだよ」と神様(あるいは、自然のエネルギーといってもいい)が言ってくれていることになるのです。私たちが現実に肉体を持って生きている許可証のようなもの、これが"ニンジン"であり、"大根"、"お米"なんです。その"ニンジン"に対して、ビタミンがある、ミネラルがある、カロチンがある・・・そんなことをいうのは、それ自体が失礼極まりないことです。陰陽でいうのも同じことです。そういった見方そのものが人間の奢りなんです。そんな見方じゃなく、「ありがとう」とただ感謝することが大切なんです。まず、種を撒いてくれたお百姓さんに「ありがとう」人参を育ててくれた天地すべての環境に「ありがとう」朝早くから運んでくださった人に「ありがとう」・・・自分が今ここでこの人参を食べることが出来るすべてのことに感謝する気持ち。まず、環境に迷惑をかけない生き方。自分の人生への感謝と思い。マクロビオティックは病気を治す道具ではない。自分の人生を生きるためのツール。最近の健康安全のブームの危うさ、自分だけが安全なものを食べていればいいという考えかた、安心、安全のコピーの氾濫、裏腹の化学薬品まみれの洗剤の広告・・・。自分が伝えていきたいこと、これからの生き方、仕事、暮らし。。船越さんのサインに書かれていた言葉。「迷ったら 迷わず 楽しい道へいこうよ」私はきっとこの言葉に出会うためにここに参加したんだなぁ。