朋あり。
「朋あり。和太鼓奏者 林 英哲」の上映会に行きました。月、海、森、草木、太鼓、バチ、筋肉、鼓動、異文化・・・英哲の太鼓の音。激しく魂を揺さぶる太鼓の音の中にある凛とした静かさ。世界を舞台にさまざまな分野のミュージシャンとの交流を続けてきた英哲の淡々とした語りや言葉から垣間見える哲学と美学。英哲は語る。太鼓の響きは誰もが母の胎内で聞いた命の槌音。言葉、肌の色、文化が違っても共通に細胞の深いところに記憶した記憶。人類共通の記憶。そうか、この心地よさは母の胎内の記憶だったんだ・・・。草や木や虫や鳥や・・・そういうものと一緒に終わりたい。彼が淡々語る穏やかな顔。そして、太鼓を叩く時の激しく力強い生命力。森の中にまっすぐに立つ苔むした大きな樹の根本に芽吹いたさまざまな種類の小さな生命の映像。英哲の生き様と自然。人と人とが時を越えつながり紡がれていく命。何で生きているんだろう。・・・「わからない」何で太鼓を叩くんだろう。・・・「わからない」媚も気負いもない言葉。「生きる」ことにシンプルである心地よさ。あぁ、シンプルになりたいなぁ。。そして、月に月がよりそうあたたかさがあればいい。朋あり。いい言葉です。