真田めぐりツーリング
あけてツーリング二日目。朝食は7時にお願いしていたので食堂に。奥のお座敷にも料理がずらっと並べられていたので、昨日の宴会客も地元の方々のようでしたが、宿泊したようです。さすがにあの酔いだと歩いて真っ暗な山道を帰るのは無謀そうです。 朝ごはんをいただいていると、奥のお座敷の方たちも勢ぞろい。にぎやかな朝食会がはじまりました。 自分は部屋に戻って、廊下にセルフのインスタントコーヒーがあるので、それで食後のコーヒーブレイク。天気予報をみるとやっぱり東海から関東まで太平洋側は夕方まで雨のようです。愛知入りする時間は遅いほうが良さそうです。 荷物をまとめて、着替えてチェックアウト。料金はクレジットで支払い済みでしたが、別途昨日の生ビール600円、現金支払いです。 外に出ると8時。朝の紅葉もきれいです。 山に囲まれているので、8時近いのにまだ朝日が届かず薄暗い感じです。 荷物をささっと積んで宿の前でパチリ。気温は何度か分かりませんが、空気は引き締まって寒いです。 8時スタートです。寒さからスクリーンは結露で曇ってますが、 段々、気化して消えてきました。ここの集落に来るにはふたつのルートがあったよう。ひとつは昨日の維盛の記念館を経由するほう。今日は、違うほうをナビは選択したようですが、こっちのほうが酷道です。ガレていて、穴ぼこも多数。道幅も狭いです。楽天トラベルで、ライダーがお勧めしません、って書いてあったルートはこっちのほうだと思います。 そんな酷道をぬけて、龍神へ合流。おー、紅葉がきれいだぁ。はやい午前中なので高野山まではそんなに交通量はなかったんですが、 高野山付近からつづら折で渋滞・・・。前のバスがすれ違いのたびに止まります。運の悪さ。あと数台分早ければこのバスの後ろにつかなくても良かったのに。 左手が痛いので、クラッチをつかわず、ニュートラルにして惰性とブレーキで下がっていきます。見た目より下りなのか、クルマについて行くには十分スピードが出てくれました。 やっと下界に下りてきて渋滞が解消されました。ペースは上がりませんが、あまり早くても愛知方面は雨なのでそれはそれでいいのかもです。高野山ふもとの町、九度山の道の駅に到着。 ここで家族へのお土産を購入。和歌山なので、みんな大好きな梅漬けを買いました。シートバッグに入らなかったので、レインを外にぶら下げて、代わりにお土産を入れました。 さて、今日のメインが九度山での真田めぐりです。ツーリングマップルを見ていて、来ようと決めた場所。昨日も実は通過したんですが、散策すると時間がかかりそうだったので二日目にまわしました。 真田氏といえば本拠地は信州。またまたですが、今年の夏、上田市の近くに泊まったので、上田城によってきたばかりです。 ここ九度山には、真田幸村親子が関ヶ原で敗れたあと隠棲したお寺があるということで見に来ました。道の駅とそのお寺、真田庵は近いのでバイクは道の駅において散策に向かいました。 バイクといえど、乗り物で来なくて正解でした。完全な住宅街。狭い路地なので駐車スペースもないし、エンジン音も迷惑な感じです。 電柱とかには多分、真田十勇士? 家々の軒にも赤い提灯がぶら下がっていて、いたるところ真田テイストです。真田庵の手前に立派な真田ミュージアムがありました。でも、ここが目的地じゃありません。 もう少し進むと、お寺が見えてきました。真田庵です。本当の名前は、善名称院というお寺です。なんか、白い土塀が昔っぽい!当時のまんまだと臨場感あふれます。 門をくぐると、祠があります。お寺内だけど鳥居?神格化されてるんでしょうか。一礼合掌の立て札が。幸村の父、昌幸のお墓がありました。 関ヶ原から大阪の陣をめぐる真田親子の歴史がここに集約されていると思うと、懇ろに手を合わせてしまいます。 境内に400回忌の碑も。その隣に井戸があって、 説明書きには雷封じの井戸と。 幸村が、この屋敷内落ちた雷を取り押さえて、この井戸に封じたとあります。ほんとうかどうかは不明ですが、里人の難を救ったという伝承があるようです。雷の件は揶揄で、隠棲中の苦しい身の上でも里人のためにいろいろ親身に尽力していたのかもです。人徳です。 真田庵をあとにして、もうひとつの真田伝承の跡を探します。ただ、具体的な場所は不明で困ってたんですが、街中のいたるところにこんな案内看板が置いてあります。それを頼りに歩いていくと・・・、 ありました。柵で囲まれた、いかにもな場所が。 真田の抜け穴伝説?真田幸村が豊臣方からの要請をうけた際に、大阪城に入場するために作ったとされるトンネルと伝えられているようですが、 実際は古墳のようです。 こんな言い伝えが残るほど、やっぱり真田幸村はスーパーマン。江戸時代においても、豊臣方武将だったにも関わらず戦国武将人気ランキングで大関でした。納得です。 これで散策は終わり、と思ったんですが、忘れていたものをこの看板で思い出しました。お土産に買って帰りたいと思っていた真田紐。近くの百貨店にあるようなので、そちらに向かいます。 ここに置いてあるようです。真田の兜を被った犬の置物のほうが気になりましたが、近づくと、外に真田紐が陳列されていました。 いろんな色がありましたが、やっぱり赤をチョイスです。 伸びにくくて丈夫な紐のようで、重いものを吊ったり、甲冑各部にも使われたようです。真田親子がこの紐を信州上田から九度山に伝え、隠棲中にこの紐を製作し生計を立てていたという俗説も。 不遇の時期も次の活躍へ繋げた紐だと思うと、最高の縁起物。お守りです。調べて知ったとき、見つけたら買おうと思ってたんですが、看板を見るまで忘れてました。思い出せてよかったです。 これで、本日の目的は達成です。小一時間散策しました。少しこの先の雨雲との距離は稼げたでしょうか。愛知方面へリターン開始です。まずは京奈和道で吉野方面へ向かいます。 かなり前に来たときに、鹿とか岩魚とかの串焼きがあったような気がする道の駅吉野大淀iセンターに到着です。 残念ながら面白い出店はありませんでした。暖かいこんにゃくの串は売ってましたが、コーヒーと食べたかったのでみたらし団子をチョイス。ここでも時間稼ぎでしばらく休憩です。 腰も少し伸ばしたところで出発です。今日は昨日よりトイレが近いので、休憩箇所が適度に多いルートで単調に帰ることにしました。面白みもない名阪国道を目指して北上開始です。 スマホで使っているナビがいつも面白いルートを教えてくれます。この近辺なら3桁国道をつないで名阪国道まで出ると思うんですが、県道をチョイスして導いてくれます。 これが逆に交通量もなくて快走ルートでした。こんな抜け道あるんだ、っていうルート。路面もコーナーも楽しみながら宇陀近辺を北上します。 曽爾村のあたりまでくると、ほぼ真東に向かうことになります。先の空が黒くなり始めます。愛知方面はまだ降っていそうです。今走っている路面にも水溜りが出始めて、雨は上がったばかりの感じです。 少し時間を潰そうと、名張へのぼる県道81号の分岐近くのトイレスポットでまたまた時間つぶしです。ここには東屋が併設されていたのでそこのベンチで、しばし横になって腰を伸ばします。気持ちいい・・・。雨雲レーダーをみると名古屋のあたりは今現在比較的強い雨が降っていそうです。30分ほど休憩して、再出発です。 県道81号を北上し始めてすぐに出てきた山。東屋にも説明書きがありましたが、鎧岳?威容というか異様・・・。RPGなら中ボスくらいはいそうな禍々しさです。 名張市内で少し渋滞にはまりましたが、そこを抜けさらに北上。上野から名阪国道に入ります。路面はウェット。シールドには辛うじて水滴は溜まりませんが、霧っぽいです。前方の亀山方面をみるとまだまだ雲が黒いです。 ということでまたまた休憩。名阪の伊賀SAで小一時間休みます。昼時は完全に過ぎてますが、みたらし団子とか食べてたのでがっつり食べたいほどお腹は減ってません。 ここで人気ナンバー1とかいう牛タンの串焼きをおやつに購入。塩気が効いていて、身体に活力が戻ります。しばらく休むので安心してコーヒーもいただけました。 休憩中に嫁さんから早く帰ってこい、の連絡・・・。 もう少し休みたかったんですが、渋々再出発。門限まで時間があまりないので、亀山から東名阪に乗ることにしましたが、毎度の鈴鹿前後で渋滞でした。天気も悪いから行楽に向かうクルマは少ないだろうと想像してましたが、相変わらずの渋滞でした。 伊勢湾岸はさすがに流れは好調でしたが、車線規制の工事区間があるらしく、30分ほどの渋滞宣言。バイクには渋滞もあまり関係ないんですが、高速代をケチって下に降りたのが大失敗。 渋滞回避で逃げてきたクルマで、下道もパンクしてました・・・。 下道というか、自動車専用道なので、流れがよければあっという間に帰宅できたんですが、この渋滞回避で、本当の下道で帰る羽目になりました。 それでも、路面の水溜り量はドンドン増えて行くので、雨はついさっきまで降っていたのかもです。あまり流れが良すぎたら雨に捕まっていたかもです。 適度な渋滞のおかげ?で、レインを着ることなく無事家に到着できました。 雨ですっかりドロドロになったので、また次の週末にでも洗車します。 今回のツーリグは決して紅葉が目的じゃなかったんですが、結果、行き先と時期が紅葉にぴったりでした。そのせいで渋滞は各所でありましたが、秋を満喫したツーリングになりました。 また来年の習い事のカリキュラムが土曜日休みになってくれると、ツーリングに行けるんですが、どうでしょう。やっぱり泊まりのツーリングは楽しかったです。