おひさま:第13週『帰郷』
タイトルの通り、帰郷ってことで戦争も終わり戦争に行ってた若人が戻ってきたわけですが。このドラマはすごいと思ったことが一つあって、戦争時代の背景にも関わらず、戦地の映像も空襲の映像もないのに戦争の辛さをエピに含めている脚本にびっくりしました。この帰郷シリーズで多く物語っています。●春樹兄さん編 本人は戦死したため戻ってきませんでしたが、戦死したという情報だけ茂樹兄さん通じて戻ってきました。戦死して遺体、もしくは遺骨が戻ってくることなんて滅多にありません。ましては空軍、海軍なんてね。死ぬのが怖くない人なんていないけど、お国のために戦地へ向かう春樹。医者なんだから戦地に行かなくても大丈夫だったかもしれないのに、お国のために戦地に向かう。純粋な人ほど自ら戦地に向かったに違いありません。 男のわがままを最期の最期に春樹のように果たした人も少なくないかもしれませんが、男のわがままをもつ年齢の前に戦地で亡くなった人も少なくないと思います。青春の絶頂期を戦地で過ごす日本男児。本当かわいそう。●茂樹兄さん編 無事に戦地から帰ってきたのに、日本が敗戦したことの責任感、そして死んでいった仲間たちへの無念で、無事でも喜べず自分を責め続ける人も多かったんだと思います。それでも茂樹兄さんはまだ良い方で、戦後にシベリアで捕虜になってから帰ってきた人なんかもっと酷かったという話ですよね。戦地行った人は戦争が終わってもきっと一生戦争の思い出で苦しみながら生きていく酷さがあることを物語っています。●タケオ編 大好きな陽子に気持ちを伝えるためにがんばって生き延びてきたタケオ。しかし・・・・・。よくあることみたいです。戦争行っている間に好きな女性が人妻になっていることなんて。まあ、戦争がなくてもいつも間にか意中の女性が結婚していることなんかよくある話ですからね。。。。。 あーあ、タケオかわいそう。戦争の後遺症でなく、陽子への失恋後遺症で苦しむはめに。●和成編 そんなタケオの期待を見事に打ち砕いてくれた張本人も無事帰ってきました。物語的、いや視聴者的にはとても良かったんですが、タケオ的にはNG?w 戦死したら・・・・、いや、そんなこと書いちゃいけない・・・・。まあ、ぶっちゃけ和成が戻ってこなくても、和成と結婚してなくてもタケオと陽子が結ばれることはなかった気がするが。 死んだおばあちゃんがよく言ってました。『いい男はみんな戦争で死んでしまった』と。その言葉を見事裏切ってくれた岡田脚本に大きな拍手を★ それにしても左足を鉄砲で撃たれながらも、命がけで帰ってきた私のおじいちゃんって一体・・・・・。おばあちゃんにとって、おじいちゃんは?w 来週からは和成と陽子のラブラブエピソードが増えていくようで良い傾向ですが、できるだけ適度な描写でお願いします。私が憂鬱にならない程度でよろしこ★