小笠原伯爵邸
日本滞在もあと数日。ここにきてお気に入りの場所を見つけ3日連続で通っています。大江戸線若松河田駅そばにある小笠原伯爵邸。実は今週月曜日に道に迷い、偶然遭遇しました。初めて見たときは、その瀟洒な洋館に惹かれつつ、何かの施設かなぁ・・と指をくわえて眺めるだけ。友人に聞くと旧小笠原伯爵邸とわかり、おととい母と、昨日妹と、今日友人と訪れたのでした。 1927年(昭和2年)に伯爵小笠原長幹の邸宅として建てられました。地下1階(ワインセラーがあるらしい・・)、地上2階建て。戦後米軍に接収され、その後東京都の福祉施設に利用されていました。老朽化が進み取り壊し案もありましたが(参考)、その後約10億円かけて補修し、レストランとして2002年にオープンしました。歴史的建造物の対象建造物に選定されており、現在は東京都の所有になっています。 何がこんなに惹かれるのかと思えば、建物がスパニッシュ様式なんです。イスラムの影響を受けたエキゾチックで細かい細工が随所に見れます! 昔の玄関はレストラン(要予約)の入り口になっており、正面には葡萄を描いた庇が出ています。入るとすぐに小川三知の作品であるステンドグラスがあるのですが、玄関から先はレストラン利用の方のみが入れます。庶民はなかなか敷居が高く、その隣にあるちょっとリッチなカフェへ。 カフェ&バルではパエリアやイベリコ豚をつかったスパニッシュ料理を食べられるほか、ケーキや濃い目のコーヒーや紅茶も楽しめます。パティオ(中庭)では修道院のような落ち着いた時間が過ごせそうです。トイレに行く途中にはサロンも見ることができます。一足ごとに木の廊下を踏みしめると、ギッギッとなってなんとも浪漫ある建物です。 食後は外からお庭やシガールームを眺めることができます。シガールーム正面にある小鳥をあしらった噴水には青銅に注ぐ水の音が耳に心地よいです。 いつかレストランに足を運んで、他の部屋や小川三知のステンドグラスを間近で見たいです(ステンドグラスは憧れの習いごとで、窓越しにじ~っと見つめていました)。ちなみにこのレストラン、ミシュラン1つ☆です。■小笠原伯爵邸〒162-0054 東京都新宿区河田町10-10都営大江戸線 若松河田駅 河田町方面出てすぐ。