リストの調べ
昨晩はFranz Lisztに酔いしれた夜でした。ゆーみんさんから連絡をいただき、ゆーみんさんの親戚でもいらっしゃるピアニストのAlice Sara Ottさんの演奏を聴いてきました。ピアノのみの演奏といっても久しく聴いておらず、しかも全てリストというのもなかなか無いリサイタルなので、かなり楽しみに向かいました。Franz Liszt : Grandes Etudes de Paganini 1. G minor, Preludio non troppo lento2. E flat major, Andante3. G flat minor, La Campanella4. E major, Vivo5. E major, La Chasse6. A minor, Theme with variations Franz Liszt : Etudes d’exécution transcendante 1. Preludio, Presto2. Molto vivace3. Paysage, Poco adagio4. Mazeppa, Presto5. Feux follets, Allegretto6. Vision, Lento7. Eroica, Allegro8. Wilde Jagd, Presto furioso9. Ricordanza, Andantino10. Allegro agitato molto11. Harmonies du soir, Andantino12. Chasse-neige, Andante con moto (参照) 会場はヤマハ(楽器の)のピアノサロンで、小ぢんまりとしていながらも、音響も良いものを揃えていることは一目瞭然。ぶち抜きの部屋にはグランドピアノが壁際に5,6台置かれていました。客席には日本人の方や音楽関係者、純粋にピアノが好きな方などが座っていました。私の隣の人も音楽関係者のようで、超絶技巧と言われる曲や箇所では身を乗り出して耳を澄まして頷いたり、指を弾ませていました。 アリスさんは19歳という若さながら、貫禄十分。何しろ可愛くて、謝辞を述べているときなど、性格とお育ちの好さが伝わってきました。私のような素人にも高音の正確さと軽やかさは伝わってきました。リストの技とアリスさんの腕で、高音で響かせているところに、低音からたたみ掛けてくる音色は本当に休むところを知りません。 途中、額や鍵盤の汗を拭いながらの熱演は、全部でアンコールも含めで19曲。本当にここで聴けて幸せだなぁ・・と。特に「パガニーニによる練習曲」の第3番『ラ・カンパネラ』を聴いたときは鳥肌が立ちました。何しろピアノサロンなど慣れていない私は『ラ・カンパネラ』の後に拍手がしたくてキョロキョロしてしまいました。後半の曲でも好きになった曲がありましたが、無知さ故どの曲だったか見失ってしまいました。今度CDで聴いてみよう。 演奏後、ゆーみんさんと少しお話をしましたが、5月には日本公演があるそうです。本当に素敵な演奏なので、ぜひ足を運ばれてください。ゆーみんさん、ありがとう。