愁堂れなさん「新宿退屈男」
イラストは、奈良千春さん。主人公は刑事です。聞き込みに、同僚とある便利屋を尋ねてきました。刑事は、昨日、便利屋を訪れた女性の行方を捜しています。対応に出てきた便利屋は、女物の襦袢をはおった格好をしています。驚く刑事たちです。便利屋は背の高い体格のいい男でした。気を取り直して刑事は質問をしますが、便利屋は他の話しばかりして、なかなか質問の主導権を渡しません。そして、結局依頼人のことは話せないといいます。その女性には、殺人の容疑がかかっていました。そこへ連絡が入り犯人が自首してきたということで話は打ち切りになりました。警察署に帰り、事情を聞く刑事ですが、身代わりの犯人としか思えません。刑事は女性の行方を捜したいと上司に頼みますが、捜査は終わりです。刑事にはその女性をこの事件以外で探したい事情がありました。その夜、もう一度便利屋を刑事は訪ね、個人として女性を探して欲しいと依頼します。便利屋は、条件次第で受けるといいます。条件とは肉体奉仕でした。驚く刑事ですが、どうしても女性を探しだしたいため、苦悩の末、体を差し出す覚悟で条件を受けます。便利屋は、夕食の仕度と部屋の片付け、お風呂掃除、マッサージなどでした。なんだかんだとすべて終えて、お風呂から出た便利屋はマッサージを頼みます。そして、マッサージを始めようとしたのですが、便利屋が刑事に手を出してきます。もめましたが、結局、刑事は便利屋にいいようにされてしまいました。翌朝、便利屋のベッドで目を覚ます刑事です。便利屋のところに小包爆弾が届きました。無事逃げられましたが、逃げた行き先は便利屋の家です。大きいお屋敷でした。そこで刑事は便利屋に最後までいたされてしまいます。便利屋の正体も知ります。便利屋は政財界に名をはせている男の三男でした。驚く刑事です。便利屋と別れ、刑事は出勤します。そこで、女性の行方をまだ捜していることに叱責されます。そこで聞かれたことは、便利屋が女性から何か預かっていないかということでした。いぶかる刑事です。命令違反だと謹慎を言い渡されます。帰る刑事ですが、外に出たとたん悪い男たちに囲まれさらわれてしまいます。そこでも聞かれたことが便利屋が女性から何か預かっていないか?でした。知らない刑事は、無体なことをされてしまいます。そこへ駆けつけてきたのは・・・。ネタバレを少し、刑事には兄がおりました。そして、あの女性がからんでおります。たくさんの展開があって、上手く書ききれませんです~。^^;「そんなこと」「あらっ」「まぁ」「そこまで?」といろいろ詰め込まれております。(^^*)最後は、ハングマン?(←これを知っている方はおられます?)的ことまで。肩のこらない面白しろさです。「さくっさくっ」と読めました。たぶん、続きあると思います~。書けなかったですが、主人公たち以外にもたくさん魅力的で、気になる登場人物たちが出てきておりますしね。解決してないことありますからね。(^-^)次回が楽しみです。