夜光花さん×2冊
夜光花さん「少年は神の花嫁になる」イラストは、奈良千春さん。高校生の海老原樹里は、誰から見ても美しい完璧な容姿をしているのですが、そのことについて言われるのが嫌いです。小さい頃からその容姿のせいで嫌な思いをしてきたからでした。樹里は、子供の頃に父親を事故で亡くしました。それから、女手ひとつで母が育ててくれました。二学期から赴任してきた英語教師の中島は、なぜか樹里を目の敵にしています。できるだけ関わらないようにしている樹里です。課外授業の時、持ってきたリュックの中に飼い猫のクロが入っていました。驚く樹里でしたが・・・。樹里は中島に襲われ、湖に落ちてしまいます。樹里は泳げないため、溺れてしまいます。気が付くと樹里は、外国のような家にいて・・・。目の前には神官のガルダがいました。樹里は異世界へやってきたのでした。ガルダから樹里にそっくりな神の子・ジュリが殺され、樹里をその身代わりになってもらうためにこの世界に呼び寄せたと聞きます。帰れるのは、一年後の満月の日しかありません。しぶしぶですが身代わりになることを承諾する樹里です。樹里の世話係はサンという神官見習いの少年です。中島は、この世界の魔術師のマーリンでした。マーリンがジュリを呪詛で殺したと聞かされます。一緒に異世界にやってきたクロは、神獣として大事にされます。30日後に神の子としてお披露目があります。それまでにこの世界のことなどを勉強することになります。嫌になって逃げだした樹里ですが、傲慢な男に出会い・・・。ジュリとしてのお披露目の日がやってきます。その席にはあの傲慢な男がいました。第一王子のアーサーでした。そこには、マーリンもいて、樹里に・・・。アーサーも第2王子のモルドレッドも樹里を気に入ります。神の子の役割には、この国にかかった魔女の呪いを解くということがあり、それは・・・。面白いです。しかし、樹里にはわからないことだらけで大変苦労をしています。アーサーとモルドレッドのアプローチに樹里は困惑しています。アーサーの別宅が日本家屋で出来ています。その謎は・そして、樹里は日本に帰れるのでしょうか?夜光花さん「少年は神に嫉妬される」イラストは、奈良千春さん。樹里は、マーリンから、マーリンもガルダもジュリもこの国に呪いをかけた魔女の子供だと聞かされます。誰も信用できなくなった樹里でした。アーサーの従姉妹のグィネヴィアから、敵意を向けられる樹里でした。それは・・・。1ヶ月後に「馬上槍大会」があります。力自慢の者が馬に乗って槍で戦う競技です。優勝者は、アーサーと戦います。アーサーに勝って王に願い事をかなえてもらえます。その大会の式典に必要な用具を禁足地であるラフラン湖へ取りにいく任務を与えられます。ラフラン湖は、騎士のランスロットの領地の中にあります。なので、ランスロッドも同行します。樹里は、ランスロッドに殺されそうになります。ランスロッドは何者かに操られているようで・・・。2巻目です。面白かったです。樹里は妖精が見えたり、話せたり出来ました。樹里の謎が一段と増えた気もします。そして、樹里の出生にも謎がありそうです。そのうえに樹里に魅了された男性がまた一人・・・。3巻が楽しみです。早く読みたいですね。(^^)