はなのみやこさん「後宮を飛び出したとある側室の話」
イラスト・香坂あきほさん。高名な学者の父を持つ、妾腹の子のリード。母と離れ、本妻である義母に育てられます。優秀だったリードは、義兄弟には疎まれていました。ある時リードは池に落ち、生死の境をさまよいます。そして、前世の記憶を思い出します。それからより利発になったリードでした。父に連れられて行った王宮で、国王に十歳で見染められます。十三歳で後宮へ入り側室となったリード。初めての男性側室でしたが、国王に大切にされます。王妃からも可愛がられます。しかし、十年後、ある出来事が気っかけで、自分のこれからを考えるリードでした。後宮を飛び出して隣国へ出奔します。リードはリディと名前を変え、教会で働きながら、子供たちに勉強を教えていました。そして・・・。この作品は、Webで書かれていて、私も途中まで読んでいました。そして、最近、ふとこの作品のことを思い出しまして、でもラストが思い出せませんでした。で全部読んでなかったことに気が付き、本になっていることを知り購入しました。(^^*)全体的には、優しいお話で、面白かったです。いじめられたり、虐げられたりはしませんですしね。主人公はある意味幸せで、ある意味不幸でした。これも考え方ひとつなんでしょうけどね。そこで満足するのか?先へ進むのか?ということですね。リードの人柄もあるんでしょうけどね。(^^)国王もリードを本当に愛してたんだなあと感じられます。電子書籍で読みましたので、おまけもありました。