池玲文さん「涕涙まくら」
「涕涙まくら」優秀で人気者の弟と地味で目立たない兄の恋の物語。切ないです。「指喰い、月の色人」(前、後編)町では、指喰いという事件が起こっています。子供のころから、毎年、夏に海辺の別荘へやってきていた亜希生(あきお)。地元の子供たちとも仲良くなり、そして、大きくなり、その中の一人の峻(しゅん)と恋人になりました。二人きりで夏を過ごすはずでしたが、同じ幼馴染の優子(ゆうこ)がたびたびやってきます。嫌がる峻ですが・・・。切なくて悲しいです。「シューカツ」壇田(だんだ)は、就活中です。しかし、見た目が強面なためなのか、ことごとく不採用でした。そして、職安の塩谷(えんや)から急募のところを紹介してもらい行きますが・・・。主人公はかわいそうなのですが、笑えます。「宵越しルーガルー」人狼の隠れ里の話。いたしているだけのような・・・。^^;「夏に死にゆく物語」近未来の話。マンガ家とロック歌手の恋人たち。禁止法が次々と発令されていく時代です。禁止法を守りながらも、その中で信念を持っていますが、それすらも打ち砕かれ始めて・・・。何が正しくて何が正しくないかを見失っている取り締まる側。そして・・・。人間のエゴですね。本当にそうだと思いますね。これを描かれたことに私は(^ ^)//”””拍手です。「あとがき」池さんの思いが詰まっています。カバー下にもマンガがあります面白かったです。(^^)いろんな意味で素晴らしいですね。