岡野麻里安さん「少年花嫁(ブライド)」
イラストは、穂波ゆきねさん。主人公は、高校2年生・松浦忍です。彼は、始めて会った人には、かならず女の子の間違われます。 童顔で小柄なので、男らしくなりたくてクラブは、応援団に入っています。友人に忍に対して過保護な中学時代からの親友・五十嵐浩平、親が暴力団組長で可憐な美少年の片倉優樹、父親が暴力団担当の刑事・桜田門晴彦の3人がいます。浩平は、忍に密かな好意を持っているようです。忍は、朝、登校中に不思議なものを見ました。着物の裾をからげて、脚絆にわらじを履いた老人です。のぼりを持って、紐のついた木の箱を小脇に抱えています。そんな忍に「お嬢さん、見てはいけないよ」と声をかけてきた人がいます。長身の美青年でした。彼も昔の書生のような着物と袴姿です。あれはあやかしだと教えてくれました。そして、「いたずらものはいないかな?」と聞かれたら「いない。」と答えないといけないといわれます。変なことを言う人だと思い、宗教の勧誘だといやだと思い、そそくさと逃げます。朝の出来事を友人たちに話すと3人に面白がられ、かわかわれました。放課後、いつもは一緒に帰る五十嵐も桜田門も優樹もいません。一人で帰っている途中にまた朝の老人と出会いました。いたずらものはいないと答えましたが、忍は捕まってしまいました。気がつくと狭い部屋の中に、壁の穴から覗くと・・・。「箱の中は人間だな」声が聞こえてきました。そして、忍は助けられました。傍には、完璧に整った大人びた顔立ちをした17,8の青年が立っていました。助けてもらったのですが、偉そうな口ぶりが癇に障ります。忍の声を聞いて「男か」といいます。御剣香司・明暦学園高校3年と名乗ります。そして・・・。忍の波乱(?)の幕開けです。忍は、なぜか香司の婚約者として過ごすことになります。そのおかげで数々の事件などの巻き込まれるようです。全10巻あります。今回は、1巻目です。これから長い道のりで、時々余所見をしながら(^^;)頑張って読みたいと思います。