不破慎理さん「マーキナ・アンゲルス」
「マーキナ・アンゲルス~天使の温度~」祐弥(ゆうや)にずっと傍にいて守ってくれると約束した昴(こう)ですが、ある日アメリカへ行ってしまいました。きっと帰ってくると約束していきますが・・・。5年前に両親を事故で亡くし、たった一人の祖父も1ヶ月前に亡くなりました。祖父の営んでいた下宿屋で、同じ高校生の下宿人たちと生活しています。そんな時、昴が帰ってきました。バイオニクス研究で17歳で博士号を取得、アメリカの企業でマーキナ・システム(義手や義足に替わる画期的なシステム)を開発しました。7年前に難病で今は車椅子の生活をしているはずでしたが、彼は元気に歩いています。祐弥は昴を許せず、毎日会いにくる彼を無視しています。アンゲレスというのは、法律で禁止されています。しかし、昴はアンゲレスで・・・。アンゲレスとは?どうしても裕也に会いたかった昴は、違法なシステムを使って自分を作り変えました。そして・・・。「マーキナ・アンゲルス~忘却の天使~」裕也の下宿の友人・潮崎健斗(しおざきけんと)とその恋人・円(まどか)の話。円が事故に合います。そして、連絡が取れなくなって1ヶ月。円が何も変わらずに健斗の元へ帰ってきます。二人はまた前のように一緒に過ごします。しかし、円の様子が徐々に変わってきました。健斗は心配ですが・・・。他に1話。死神・クロと寂しいサラリーマン・孝寿の話。描き下ろし「神の左手」マーキナ・アンゲルスのその後。またまた泣けました。(ToT)特に2話目の健斗と円のはお話はうるうるです。愛というのは奇跡を生むのですね~。しかし、二人の結末は・・・。昴と祐弥の二人も決して、明るい未来があるわけではありません。今を生きる大切さと未来が幸せであることを祈らずにはいられません。