国際離婚と養育費
離婚の際には色々なことを取り決める必要があります。 財産分与の方法・額、慰謝料の有無・額、未成熟子がいる場合の親権・監護権者や養育費の額などなど。 中でも財産分与、慰謝料、養育費は重要。 先日来帰化のご相談を受けていた方。 実は外国人と離婚したのですが、その際、外国の弁護士が調停をしたということでした。 念のため、どういうふうに決まったかを聞いてみましたが・・・ 養育費については、外貨建てで毎月支払うことに決まったということでした。 そうするとちょっと問題が。 どういうことかというと・・・ （あくまで一例ですが） 「養育費は月末に翌月分として100ドル指定の口座への振込みによって支払う」と決まったとします。 たとえば、1ドル100円の月には養育費の額は1万円になります。 が、1ドル90円の月には養育費の額は9,000円になってしまいます。 そう、外貨建ての場合には為替差損益というのがあります。養育費の額が不安定だとお子さんの教育にも影響が出るかも？ 特に為替差損に注意！！ これを解決するためには、慰謝料や財産分与など通常一括で支払われるものは外貨建てにするにしても、養育費など分割払いの場合にはなるべく円建てのほうがよろしいかと。 でも、今回の場合、「すべて外貨建て」で決まったとのことでしたので、たとえば「なお、為替相場については、2006年○月○日の相場である1ドル当たり100円とする」という一文を入れてもらえるように弁護士さんにお願いしてみては？ということをアドバイスしました。 「他にもポイントあったら教えてください！」と聞かれましたが、私は離婚のご相談を受けたわけではなくあくまで帰化のご依頼ということでしたし、すでに他の専門家が入っていることなので、「あとは弁護士さんが○○さまに有利になるような方向でやってくれていると思いますので弁護士さんのご指導を仰いでくださいね。がんばってください」と言っておきました。帰化申請、離婚、国際離婚についてのご相談はこちらから。
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