Saya Live
銀座SwingCityにて行われたSayaのライブに行く。 一昨年と昨年の来日時には、行こう行こうと思いつつ行けなかったので、2年ぶり待望のSayaライブである。 SwingCityはこぢんまりしていて好きなのだが、3年前に同じSayaライブに来たときよりも、フードメニューが増えてしっかりした食事が摂れるようになった分、ドリンクメニューが減ったような気がする。残念だ。連れの友人はしきりに1ドリンクは兎も角、1フード必須の料金体系に納得がいかないとこぼしていた。たしかに4色チョコ2000円は高級クラブ並みでいただけない。 さて、肝心のSayaのライブはというと、今回のクラシック名曲のジャズアレンジ曲を中心としたベストアルバムである"Saya/Timeless サヤ・クラシック・ベスト"からの選曲ということで仕方がないが、ジャジーなスタンダード曲よりもクラシカルな曲中心の編成である。 「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「別れの曲」などのライブならではの想いがこもった演奏は充分聴き応えがあったが、やはりエリック・サティの「ジムノペディ」のようなゆったりしたクラシカルな曲調だとウトウトするジャズファンもいて、Sayaもプログラム編成でアルバム外から時々ブルージーなスイングジャズを入れるなど、工夫していたようだ。 MCでもニューオーリンズのハリケーン被害の話、前日のライブ中、時差ボケでラヴェルとドビュッシーの名前を取り違えた話など軽いジョークも交えてSayaの人柄が伺える楽しいトークであった。 クラシカルなものもいいが、やはりSayaは「Chicken」「Mo Better Blues」などのジャジーでファンキーなスタンダード、「Shooting Star」「Higher」「Cross Wind」「Dance Your Heart」などのサンフランシスコの風を感じるようなオリジナル曲が似合う。これらの曲を楽しそうに演奏するときのSayaの輝いた表情がなんともイイ。