日本語vEnglish。母語教育の大きな違い。
前に書いたか知らんが、このTermはおとーさんの学校でK(Kinder)の手伝いをしています。1時間半ほどを週2回。色々言いたいことはあるんだが、やっぱ日本語と英語は全然違うなってこと。母語教育ってやっぱり音が先にあるわけだから、音に合わせて文字を導入していくわけだけど、日本語のひらがなカタカナは1文字に対して1つの読み方が鉄則だが、アルファベットはそうはいかない。母音と子音が必ず組み合わさってる日本語の音声と違って、母音と子音を分解して教える。だから例えば「Kの音」として「K」の文字を提示し、「(子音の)k, k, k」と発音させて覚えさせる。母音も同じで「Aの音」として「(母音の)a, a, a,」とやるんだが、それとは別のひとつの音声(音素)として「ai」とか「ao」とかってのもあるわけだ。更に文字の組み合わせで音が変化するので、上級生になっても大人になっても、スペルとの戦いは続く。知らない単語提示されて「これなんて読むの?」ってパターンも数知れない。どっちが優れてるとかいう観点はまったく抜きにして、1つの文字に1つの音しか存在しないひらがなカタカナ(厳密に言うと音は変化するのだが、音素的には変化しない)とは指導が異なるのは当たり前。※例外的に「は」は「ha」「wa」ふたつ持っているが。ひらがなカタカナは一度覚えればずっとそのまま。そのせいなのか、日本人はかなり早い段階で文字が読めるようになる。と思う。小学生に上がる頃までにはたいてい読めるよな。そういえば思いだしたのはこの話。日文を読むときの脳の動きと英文を読むときの脳の動きは違うそうだ。日文を読むときは「絵・標識を見るとき」と同じ動きをするそうで、要するに日本語の文字ってのはまんま「記号」ってことらしい。さてその文字なのだが、文字の形をしたマグネットを組み合わせて単語を作らせたりするんだが、「b」と「d」、「p」と「q」はもとより「i」と「j」を間違える子がいたり、「y」と「g」を間違える子もいる。確かに紛らわしいよな。見本のマグネット見せて「それ、これと同じ?」ってやるんだが、それでも「うん」っていう子もいるし・・・。そーか・・・この感覚が続くから折り紙もできないわけか・・・。ちなみに途中から入って来た英語があまりできないチャイニーズの子がいるんだが、その子はさすがにこのアクティビティだけはきちんとできる。なんだろう。漢字圏と非漢字圏の違いか。誰か論文書け。多分、きちんと文字を書かなければいけない文化の人間と、そうでない文化の人間の違いだと思われ。多分漢字圏の方が図形感覚はちゃんとしていると見た。折り紙もチャイニーズの方ができるし。最近気になってるのは、チャイニーズの子っていったいKレベル(5歳)でどれくらいの漢字が理解できるんだろうというコト。表意文字しかないのにどのよーにそれを読める(発音できる)ようになるんだ・・・。・・・中国まで研究に行けと・・・。チクショウ、道楽で研究ができる身分になりたいゼ。それにしても最近日本でも幼児英語教育が流行ってるみたいだが(母語ちゃんとしろよ)、その開発者ってやっぱりちゃんと英語母語話者の現場わかってやってるんだろうね?その確認のためだけに見学に行ってみたくなっている自分がいる。 →コメントはコチラへ