地図 ~NHK短歌より
10月12日『NHK短歌』 題「地図」または自由 選者 高野 公彦特選三首の中から、私が注目した歌にコメント。星の地図 足裏の地図 脳の地図 学ぶといふは かくも楽しき奈良県奈良市 杉田菜穂 地図を見るというのは、そこの空間イメージを構成する行為で、それ自身が楽しいこともある。行きもしない場所の日本地図や世界地図や鉄道路線図など、頭の中に入れるのだけで楽しいことも多い。何もしなくても、認識するだけで人生が豊かになる。いそいそと秋の夜長に鬼平の密偵となり古地図を歩く宮城県岩沼市 山田洋子 古地図など見ていても現実生活には何の役にも立たないが、イマジネーションの世界をなぞるだけで楽しみが広がる。 ふと思ったのだが、楽しみは現実世界だけのものでなく、非現実の世界にも同じ程度だけある。イマジネーションの世界の事物がこの現実世界と対応して存在しているか否かの違いだけで、そこを“生きる楽しみ”というのは現実世界よりもむしろイマジネーションの世界に属しているのではなかろうか。イマジネーションが貧困な人間は、たとえどんなに現実的で実利を得ても“生きる楽しみ”が少ない。蹴とばしの店のつてゐる古里の絵地図に旧き町名付さる長野県長野市 堀あき代 「蹴とばし」は馬肉。そういう店は旧い町名とほぼ時を同じくして無くなってしまったのだろう。自分の生きてきた旧い町名が地図の中に発見されたことで、今はなき昔の風物にも、ある種のリアリティがよみがえってくる。では、自作。地図もなき心の中を彷徨(さまよ)ひて道みつけたり 無心こそ我桜井和空・・・とカッコいいこと言ってみたい。(゚∀゚*) ヾ( ̄▽ ̄;) ムリムリ…《『NHK短歌』のホームページ》人気blogランキング↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping<日本人なら“和”にこだわりたい> 《「天皇はどこから来たか?」連載中》 私の第2ブログ「時事評論@和の空間」と第3ブログ「浮世[天(あめ)]風呂 @和の空間」もよろしく。ついでにこれも→(笑)無料メルマガ『皇位継承Q&A』登録はこちらから 目次 ブログ散策:天皇制の危機 も合わせて御覧ください。