時の流れ ~NHK短歌より
《「天皇はどこから来たか?」連載中》10月14日『NHK短歌』 題「耕す」または自由 選者 河野裕子選者による入選十二首から、私が注目した歌をいくつか。 一年に一枚拓きし千年の棚田一枚借りて耕す 葛城市 外輪清孝 選者によると、これはどこかの農家の田を借りて耕すという意味らしいが、むしろ自分所有の田でもご先祖さまから借りているという意識で耕していると読んだほうが味わいが出てくるだろう。日本の棚田の風景は、それこそ千年かけて先祖たちが営々と作り上げてきたものである。 鈴(りん)ならし南無南無するのはきらいなり あなたがさらに遠くなりゆく 東京都杉並区 井上良子 日本仏教とは、近親者の死を受け容れるための儀礼ではないのか。その意味で、遠くなる感じが強まるのは仏教の儀礼が成功している証拠だと言える。八苦のうちのひとつ「愛別離苦」がここでかすかに作者に感じられている。死によって愛する者と別れなければならないという苦しい事実に直面して諸行無常・諸法無我を悟るのが仏教の根本である。 校長に用あるときは裏へ行け いつも畑を耕している 東京都杉並区 松山勝彦 最近の校長は謝罪会見に忙しいというイメージが強くなっているのだが(苦笑)、昔はなぜか校長はヒマというイメージがあった。まあ、それだけゆったり構えていたのだろう。それだけ校長も一般の教師を信頼し、一般の教師も校長を助けていたのだろう。まあ、日教組が校長の手足を縛って好き勝手やっているから校長ものんびり構えていられなくなったのかな? 戦後は教師にあるまじき人間がたくさん教員になってしまったのかもしれない。《『NHK短歌』のホームページ》人気blogランキング↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping<日本人なら“和”にこだわりたい> 私の第2ブログ「時事評論@和の空間」と第3ブログ「浮世[天(あめ)]風呂 @和の空間」もよろしく無料メルマガ『皇位継承Q&A』登録はこちらから↓ネット世論はこんな感じ。《皇位継承あなたの意見は?》 目次 ブログ散策:天皇制の危機 も合わせて御覧ください。