チェルノブイリに比べると…
チェルノブイリの事故があったのは、長男が二才の頃だった。あの時は、遠く離れた日本にまで放射性物質のセシウム137なんかが沢山飛んで来た。運転を停止しないまま炉が暴走した為、大量の放射性物質が環境に放出された為だ。この点では、福島第一原発の事故においては、炉は停止していて、今のところ、いわゆる「臨界」という状態ではないらしく、最悪の状態は免れているのは確かみたいだ。当時はもちろんインターネットなどなく、唯一頼りになるのはマスコミの発表だけ。おまけに、ソビエト連邦という秘密主義の対立関係にある国で起こった為、最初は何が起こったのかさえはっきり分からず、放射能が幼い息子に与える影響を考えると本当に不安な毎日だった。その時に比べてみると、もちろんめちゃくちゃ不安ではあるけれども、今回の事故では何が起こっているのかほぼ分かるし、日本政府が世界中にSOSを求めているのも適切な対応だと思う。なにしろ、原発の事故による環境汚染っていうのは、自国民だけの問題ではないのだから。ついでに言うと、東京消防庁が放水で大活躍して下さって心から感動し、涙が出たのだけれど、東京都の関係者が福島県にある東京電力の施設の事故の処理をするというのは、筋から言うと当たり前って言えば当たり前の事だったのかも知れない。あれだけの巨大災害の後で、このくらいで収拾がついてしまうのだとすれば、むしろすごいとも言える。ただねーー、チェルノブイリの時あれだけ恐怖を味わったのに、喉元過ぎれば熱さをすぐに忘れてしまうと言うのか、国の原子力推進政策はその後もどんどん進み、結果としてこんな事になってしまったのはどう考えても残念だなあ。今回は相手が自然災害だったけど、世の中にはカダフィみたいな頭の狂った独裁者がいつどこに誕生しないとも限らない。それだけじゃない。今回の大津波から、ムー大陸とかアトランティス大陸の伝説みたいに、一夜にして大陸が沈んでしまう様な出来事が、本当に起こる事もあるのではないかと想像してしまった。もしそんな事が起こったら、原発ってどうなっちゃうんだろう?地球はどうなっちゃうんだろう?二酸化炭素の削減も大事かも知れないけれど、結局誰かに犠牲を強いる様な事になってしまう様な技術はやっぱり見直した方が良いのではないのかしら。小さな小さなcallaway seedのつぶやきでした。ちなみに、各自治体なんかには、空気中の放射線値を監視するモニタリング・ポストという物があるんですね。。神奈川県…http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_map.cgi?Area=all&Type=WL茨城県…http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html青森県…http://gensiryoku.pref.aomori.lg.jp/atom/index.html北海道…http://www.genshi.pref.hokkaido.jp/神奈川県のデータは一月単位のグラフで見られて、福島第一原発で水素爆発があった少し後には数値がはね上がっているけれど、ここ数日は落ち着いて来ているのが分かります。でも、平常時(地震の前)よりは少し高目。これは空気中に放射性元素が微量に飛んで来ているからなのだろう、と思っています。(念のため、私は素人ですので、その辺を加味して読んで下さい)他にも、個人で計測してインターネットに発表していらっしゃるサイトなんかもあります(ナチュラル研究所とか)。興味のある方は調べてみて下さい。