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監督の高橋一郎さんは4日に急逝■ 国のハンセン病隔離政策に反対し、患者の治療に生涯を捧げた京都大学の小笠原登(おがさわらのぼる)医師(1888~1970)のドキュメンタリー映画「一人になる」が、シアターセブン(大阪市淀川区)で7月2日まで、元町映画館(神戸市中央区)で6月25日まで上映されている。 多くの社会派ドキュメンタリー作品を手がけ、この映画でメガホンをとった高橋一郎監督(67)=神戸市=は、4日に亡くなった。 小笠原医師は1915年に京都帝国大学医学科を卒業後、京大病院の皮膚科特別研究室でハンセン病患者の治療にあたった。 当時、ハンセン病は誤った認識から、国による患者の強制隔離が行われ、患者や家族らは苛烈(かれつ)な差別や偏見にさらされ続けた。 「らい予防法」は1996年に廃止。 2001年には、元患者による国家賠償請求訴訟で熊本地裁が隔離は違憲との判決を出し、国は控訴を断念。 政府も謝罪した。 小笠原医師は、そのはるか前から隔離政策に反対し続けた。 患者を守るためにカルテの病名欄を空欄にして診療し、ある患者の家族が職場を追われそうになった時には、同僚や上司を説得するため、遠方まで足を運ぶこともあったという。 ■高橋一郎監督作品■ ■「24000年の方舟(はこぶね)」(1986年) 「原発について考えるきっかけをつくりたい」。 デビュー作の「24000年の方舟(はこぶね)」(86年)では、専門家の意見を交え、原発の問題点を浮き彫りにした。 2011年、東日本大震災による原発事故の後に改めて注目され、全国約500カ所で上映された。 ■「奇妙な出来事アトピー」(1991年) アトピーを通して「本当の豊かな生活とは何か」を問いかけた「奇妙な出来事アトピー」(1991年)は、日本記録映画作家協会賞を受賞し、全国約1千カ所で上映。 ■「風ものがたり」■(1995年) 農業と環境の問題を描いた「風ものがたり」は、阪神淡路大震災を乗り越えて95年に完成。 東京で開かれた地球環境映像祭で、環境教育映像賞に選ばれた。 高橋監督はその後、宝塚大学の教授なども務めた。(朝日新聞) 私の所属した環境問題の市民グループが高橋監督の映画にも関係があったので、何度かお会いしたことがある。 多くを語るタイプではなかったけれど、存在感がある方だった。 突然の訃報を聞いて、びっくりた。 私の中の高橋氏は、40歳になったばかりくらいの方だったから・・・。 謹んでご冥福をお祈りいたします。(-人-) ■一人になる 医師 小笠原登と反戦病強制隔離政策■上映館 ■大阪・シアターセブン■11時から。 ■神戸・元町映画館■10時から。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.16 00:00:59
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