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2022.05.07
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カテゴリ:映画
手紙と線路と小さな奇跡

その線路は、夢に続いている・・・。

行き来できる道は線路しかないのに、肝心の駅がない村。
今日、大統領府に54通目の手紙を送ったジュンギョンの夢はただ一つ!
それは村に駅を作ること。
駅なんてとんでもないという原則主義の機関士の父テユンの反対にもめげず、姉ボギョンと村に残り、高校まで往復5時間の通学路を通うジュンギョンは天才的な数学の才能に教師から一目置かれていた。
そんなジュンギョンの非凡さを一目で見抜いたクラスメイト、自称“女神(ミューズ)”のラヒと共に説得力のある手紙を書くため正書法の講義、テレビに出て有名になるための“高校生クイズ”、1位の大統領賞獲得に向けた数学大会の受験まで。
駅の実現に向けた努力は続くのだが…。

韓国初の私設駅である両元(ヤンウォン)駅をモチーフに描かれる映画。
道路がなく線路しか通っていない集落。
しかもトンネルと鉄橋がそれぞれ3つもあり、住民は最寄り駅までそこを通らねばならない。
客車でない貨物車は時刻表もなく、列車と鉢合わせるとかなり危険で死亡事故も何件か起きている。


それなのに、なんの対処もしない自治体ってなんなん!!
主人公の高校生、ジュンギョンは、往復5時間かけて通学してるって、どうなん!!
電車通学だと半分になると思うけど・・・。

高校の近くに下宿することは出来ないのだろうか?
また、彼は天才なので、いっそのこと、ソウルの進学校に行けばいいのではないか?
姉と暮らしているジュンギョンには、それが出来ない。
 「父と暮らせば」という日本映画がある。
原爆投下後の広島を舞台に父と娘の愛情を描いた井上ひさし原作の映画。
生き残ったことに負い目を感じ、愛を拒絶する女性(宮沢りえ)と父の亡霊(原田芳雄)が心を通わせる映画。
 「母と暮らせば」という映画がある。
1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。
「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。
 「手紙と線路と小さな奇跡」は、「父と暮らせば」や「母と暮らせば」に感化されたのではないかと思った。
というのは、主人公、ジュンギョンの姉は、線路から川に落ちて亡くなったにも関わらず、映画に出続けているのだ。

辛いことが沢山出て来るのに、笑いながら見ることが出来るのが救いだ。
世界の果ての通学路
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Last updated  2022.05.07 00:03:03
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