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2022.08.17
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カテゴリ:映画
ちゅん太ベイビー・ブローカー■♪音が出ます

赤ちゃんを高く売る。
それだけのはずだった。


古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。
ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。
彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。
「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。
一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。
 世界初の赤ちゃんポストはドイツで設置されたそうだ。
何らかの事情で育てられない赤ちゃんを匿名で預け、里親を探すシステムだ。
日本でも2007年に「こうのとりのゆりかご」が始まり、2021年度までに預けられた赤ちゃんは161人になる。
韓国では2009年に開設され、2019年までに1802人が預けられた。
法律の改定で匿名の養子縁組ができなくなり、困り果ててしまう母親が急増したのだという。
 是枝監督は、「祈りのような、願いのような、そんな作品である」と語っている。
描かれるのは、血がつながっていなくても家族となる関係だ。
いわゆる疑似家族を取り上げた映画は多くなっていて、トレンドともいえる。
つまらない作品も量産されているが、是枝監督の映画は安っぽいヒューマニズムを押し付けることはない
 別の話ではあるが、『万引き家族』の前日譚(たん)のようにも感じられる。
『パラサイト 半地下の家族』との共鳴も明らかだ。
残響は日本のクルド人難民を描いた『マイスモールランド』へとつながる。
この映画がデビュー作となる川和田恵真監督は、是枝監督が率いる映像制作者集団「分福」のメンバーなのだ。
社会に受け入れられない者たちへの温かいまなざしは、国や世代を超えて広がっている。

『花よりもなほ』(06)、
『歩いても 歩いても』(08)、
『空気人形』(09)■など是枝監督の映画は、いつの間にか見ていたという感じ。
「ベイビー・ブローカー」も随分前から上映されているが、8月15日にやっと見た。
★映画の中で、孤児は、引き取られて里子になるのがいいみたいな描かれ方だった。
いつまでも引き取られなくて、成長するまで孤児院にいる子は、はずれのような描き方。

本当にそうなんだろうか?
里子になっても、引き取られた家に子どもが出来たら、そっけなくされたという話はよくある。

可愛がられても、いつかは里親にも捨てられるのではないかと不安になるのではないかと思う。
★「引き取りに来ます」という置手紙をして、捨て子にしても、引き取りに来ない親が、39/40人。
捨てられた子供は、自分は、1/40人だと信じて待つという話は可哀そうで涙が出た。
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Last updated  2022.08.17 00:04:47
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