テーマ:映画館で観た映画(8576)
カテゴリ:映画
1960年代の香港。 仕立屋見習いの青年チャン(チャン・チェン)は、美しい高級娼婦ホア(コン・リー)と出会う。 彼女に魅了されたチャンは、ホアが他の男たちのために着飾る服を、何年にもわたり愛情を込めて作り上げる。 やがて時が経ち、ホアのかつての精彩は衰え、すべてを失うが……。 「さらば、わが愛/覇王別姫」のコン・リーがホア、「ブエノスアイレス」のチャン・チェンがチャンを演じた。 2003年、香港でのSARS流行下において撮影された本作。 ウォン・カーウァイはかつて発表したステートメントの中で「人々が常に互いに意識したのは『何にも触れてはならない』ということでした。私たちは、いつも手を洗わなければなりませんでした。 常に触れるだけで感染する恐れがつきまとう。 私は“触ることについての映画を作る時が来たのかもしれない。 それが、どのように伝染するかについて”と考えました。 それはSARSについてではなく、“エロス”の話になったのです」とつづっている。 56分という小作。 一瞬も見逃せないような息の詰まる映画だった。 原題は、「愛神 手 The Hand」、「手」。 仕立屋見習いの青年チャン(チャン・チェン)が、憧れる娼婦ホアを思って作る服に手のしを当てるようにしながらアイロンをかけていく姿など、愛の手で表していた。 この切ない悲恋の結末を匂わせながら、切なく、エンドロールに辿り着く。 56分ながら内容が詰まった、フランス映画のような感じの、いい映画だった。 監督は、ウォン・カーウァイ、さすがである!! にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.03 00:04:13
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