テーマ:映画館で観た映画(8576)
カテゴリ:映画
イライザ(オードリー・ヘップバーン)は花売り娘だ。 うすら寒い三月の風の中で声をはりあげて売り歩く。 ある夜、ヒギンス博士(レックス・ハリソン)に言葉の訛りを指摘されてから、大きく人生が変った。 博士の家に住み込むことになったのだ。 だが、今までの色々の苦労よりももっと苦しい難行を強いられた。 何度も同じ言葉を録音するのだ。博士の家に同居するピカリング大佐は親切で優しい。 ある日、イライザの父親ドゥリットル(スタンレー・ハロウェイ)が娘を誘惑されたと勘違いして怒鳴り込んだが、 貴婦人になる修業をしていると聞いて喜んだ。 それから4カ月。 イライザは美しい貴婦人として社交界へデビューした。 ジョージ・バーナード・ショウの**「ピグマリオン」**を脚色したミュージカル。 **「ピグマリオン」とは** ギリシア神話に登場するキプロス島の王である。 長母音を省略してピュグマリオンとも表記される。 現実の女性に失望していたピュグマリオーンは、あるとき自ら理想の女性・ガラテアを彫刻した。 その像を見ているうちにガラテアが服を着ていないことを恥ずかしいと思い始め、服を彫り入れる。 そのうち彼は自らの彫刻に恋をするようになる。 さらに彼は食事を用意したり話しかけたりするようになり、それが人間になることを願った。 その彫像から離れないようになり次第に衰弱していく姿を見かねたアプロディーテーがその願いを容れて彫像に生命を与え、ピュグマリオーンはそれを妻に迎えた。 『ピグマリオン』ミュージカル化には複数の題名案があった。 ドミニク・マクヒューによると1955年秋には『マイ・レディ・ライザ』とされ、 契約書のほとんどがこの題名が使用されていた。 その後、原作者のショーによる『ピグマリオン』の仮題の1つで、童謡「ロンドン橋落ちた」の毎節の最後の歌詞「My fair lady」から『マイ・フェア・レディ』がとられた。 また、Mayfair lady(メイフェア・レディ)を労働者階級の言葉、コックニー訛りで表現してもじったものである、という説もある。 メイフェアは昔は閑静な住宅地、今は高級店舗がならぶロンドンの地区の名前である。 fairは「美しい、色白の、金髪の、金髪で色白の」といった形容詞で、皮肉として「口先だけの、うわべだけの」といった意味も持つ。 ここでは日本語でしばしば用いられる慣用語での「フェア(公平・公正)」といったニュアンスはさほど観照しない。 この映画をはじめてみたのは、まだ10代の頃だった。 テレビで見たことがあるが映画館で見るのは2回目(だと思う)。 こういう昔の映画が見られるのは、「午前十時の映画祭」のありがたいところ。 3時間近くあるので途中休憩があった。 《Wouldn't It Be Loverly?「素敵じゃない?」 》。 《With A Little Bit Of Luck「ほんの少し運が良けりゃ」 》 《The Rain In Spain「スペインの雨」》 《I Could Have Danced All Night「踊り明かそう」》 《Get Me To The Church On Time「時間通りに教会へ」》。 花売り娘のイライザが花を売るシーンの撮影はコベントガーデンで行われた。 1972年、イギリスに行った時は、まだ映画のシーンの面影はあったが、 1980年に改装を受け観光客を対象としたショッピングセンターへと生まれ変わった。 ■ロケ地巡礼:マイ・フェア・レディのコベントガーデン■ ■午前十時の映画祭2023■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.08 00:00:50
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|
|