テーマ:映画館で観た映画(8576)
カテゴリ:映画
正解よりも大切なことがある。 学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソン。 彼は自分の正体を隠したまま、上位1%の英才が集まる名門私立高校の夜間警備員として生きている。 冷たく不愛想なため学生たちから避けられているハクソンはある日、数学が苦手なジウに数学を教えてほしいとせがまれる。 正解だけをよしとする世の中でさまよっていたジウに問題を解く「過程」の大切さを教える中で、ハクソンは予期せぬ人生の転換点を迎えることとなる。 円周率から作られた『π(パイ)ソング』のピアノ演奏など、数学を音楽で表現したシーンも盛り込まれている。 上位1%の英才が集まる、寄宿制の名門私立高校って、灘高等学校 を思い浮かべた。 灘高校は、入るのももちろん難しいけれど、学習についていくのは、無い大抵ではないということをよく聞く。 なんせ、日本中から天才クラスの頭脳が入学しているのだから・・・。 1年生で3年生までやってしまう!! (林先生も1年生の時、3年生まで学習を終えたと言っていた。 東海高校時代は成績優秀で、模擬試験で全国1位を取ったこともあり、余裕をもって東大合格を果たした天才だ。!!) 秋篠宮家の長男が通っている、筑波大学附属高等学校も超難関高校。 入学をしたものの、ついていけてないというネット記事をよく見るが、 頭にあった学習院高校に入っていれば、しない苦労だったのにと気の毒だ。 他の学生は、塾に通ったりしているが、ジウは、母子家庭で金銭的に無理。 「「学力が伸びないのは本人の努力が足りないからだ」という人もいるがそうとは言えない。 本人のあずかり知らぬ親の学歴や所得の影響も大きいのだ。 良い大学に行ける子は親が裕福だから行ける。 本人の環境の問題であり、本人の努力だけの問題ではない。」 という親ガチャをここでも思う。 担任に、普通の学校に転校しては?と言われるが、名門校に進んだことを誇りに思っている母を思うとそれも出来ない。 優しいジウは、実家に帰っても母親が働いている間にトイレ掃除までやってしまう孝行息子。 描き方は甘いかもしれないけれど、背景にあるのは激烈な受験システム、社会的格差、北と南の分断と韓国が抱える社会問題などなど・・・。 しかし、終わりがほっとするいい映画だった。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.09 00:23:40
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