「甘い」世の中
日本のニュースを見ると、都知事選挙やなんかで大変そう。だいたい、選挙といえば、とにかく「うるさい」。日本の街頭演説や選挙カーは、本当に大迷惑も甚だしい・・・今でもそうなんだろうか?そういう「うるさい選挙」に、私は他の国でお目にかかったことはない。もちろん選挙権がないから、関心が低かったこともある。それでも、通勤・通学途中に「うるさいなぁ~」と思ったことは全くない。せいぜい、地下鉄構内で楽器を演奏している人たちくらい。中には、とんでもないのがいるからなぁ・・・そういえば、近頃のイギリスでの、いわゆるホームレスの人達の生活レベル調査の結果。やっぱり、人々から恵まれたお金は、食費ではなく、アルコールやドラッグに消えていることが明白になったようだ。思い起こせば、タイランド特にバンコク中心部では、信じられないような状態の人が、恵まれるお金を期待してがんばっていた。手足がないとか、顔が崩れているなんて序の口。床を這ってしか移動できない人もいた。でも、さすがタイ人。仏教徒の彼らは、「余裕のあるものは、余裕の無いものへ」小銭や食事を差し出すのだ。屋台でも、そういう人がやってきたら、もちろん無償で食べ物を渡す。これは、国の社会保障制度が確立していないから、当然のこととも言える。その点、イギリスは社会保障がバッチリ。食事も寝るところも、確保できる。だから、一日中平気で道端に座っていたりする。でもそんな人達には、私は絶対お金なんてあげない。意地悪と言われてもケチと言われても、とにかく1ペニーでもあげたことはない。反対に、「何か芸をする人」には惜しみなくあげる。といっても、せいぜいドル単位。地下鉄や道端で、楽器を演奏したり歌を歌っていたり。「何もしないで、お金だけせがむ人」は駄目。世の中そんなに甘くないよ・・・ちなみに、停車中の車の窓ガラスを掃除してくれる人達には、何もあげない私。だって、うかつに窓を開けるなんて、危ないじゃない。悪いなぁ、とは思うけど、こっちも女性。危ないことは、避けないと。それにしても、イギリスでの調査結果によれば、ホームレスの方々の年収(?)、なんと一般庶民以上の2万ポンド程度(約470万円)だとか。そういえば、買い物に出かけると、必ずお店のドアの外に座り込んでいたりしたもんなぁ。ドアを開けてくれたこともあったっけ。やっぱり、イギリスは紳士の国。ホームレスと言えども、「お金持ちで紳士」ななんだねぇ・・・・それとも、世の中って結構「甘い」ってこと?