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2011.12.25
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カテゴリ:慣習行事と料理
Noel au balcon, Paques aux tisons.

南仏に伝わる諺。
「バルコニーで過ごせるほど暖かいノエルの後は、
薪の側で過ごすほど寒い復活祭(3~4月)になる」

数日前までものすごいミストラルが吹き荒れていたのにノエル前日あたりから風もやみ、
去年亡くなったマミーの口癖が思い出されるほど晴天に恵まれている今年のノエルです。


pidoo家ノエルの前日、レヴェイヨン(イブ)はお昼のうちにすべての料理の下ごしらえを終了。

PapaNoel
町の市庁舎にパパ・ノエル(サンタクロース)が来るというので夕方から外出。

Noel2011-5
その後は教会のミサへ。

pidooお気に入りのGiensジアン半島にそびえる海の見える教会では
毎年子供たちがジェズー(イエス)生誕の物語劇を再現してくれます。

今年はいつもの神父様がいませんでした。きっと退職されたのですね。
若い神父様は前神父様をそのまま若くしたような、わかりやすい言葉でミサを行いました。

雰囲気といい、子供たちの劇を今年もそのまま続行してくれたところといい、
前神父様のやり方を尊重している様子、高感度UPですダブルハート

これでしばらくは教会難民にならなくてすみそうです・笑

教会マニアでもないし、敬虔なクリスチャンでもありませんが、
かつてはキリスト教の国であったフランスに住み※1、子供が生まれた以上、
習慣としてとしてキリスト教に親しんで欲しいので
日本人が子供の頃から普通に神社へ行って手を合わせたように
四季折々の節目には子供にも教会へ行き十字を切って欲しいと思っています。


※1:現在フランスは公の場では完全無宗教の姿勢をとっているので
「ノエルはパパ・ノエルがおもちゃを持ってきてくれる日」であり、
「ジェズー(イエス)って何?何に祈るの?何で祈るの?」
という子供たちが真剣に増加中、多分日本の子供たちのほうが
イエス・キリストの話をちゃんと知っているのではないかと思われます雫


ところでフランスの教会は神父様の方針でかなりカラーが変わります。
イエールには大きな教会が中心地にあるのですが、ここの方針がなんともpidooの趣向とは合わず。
保守的なのかも知れませんが、フツーの「ああ、これが教会」と思えるような説教をしてもらいたい。
そんな気持ちにぴったりなのがジアン半島の教会ですダブルハート

夕方のミサが終わり帰宅。

日本の感覚だと考えられませんが、9時頃から食事が開始

NoelSaumon
冷製サーモンのオードブル

NoelChampagne
ジェズーの生まれる12時まで延々と食事し、12時にシャンパンで乾杯。


今年は昔大好きだったポメリーをチョイス。
しかし数年前にチープ路線に経営方針が変わり美味しくなかった。。。
古き良きポメリーはどこへ・泣
逆に予想外の美味しさだったのが手前のピンクのお菓子Biscuit Roses de Reims。
シャンパンのお膝元ランスの郷土菓子。そのまま食べるとがっかりする味が、シャンパンにつけたらとろける美味しさきらきら
注意書きにもしっかり書いてありました。
「シャンパン、リキュール、コーヒー、紅茶にひたして食べましょう、そのままでは食べないでください。」注意書きは読みましょうねウィンク



レヴェイヨンの食事は比較的質素に。
と言っても最近は核家族は勿論、再構成家族famille recomposee※2が増えており
レヴェイヨンとノエル当日を共に過ごすことができない家族が増えているので、レヴェイヨンにご馳走を用意する家庭もあります。



※2
離婚・再婚を繰り返すことで再構成された家族。

例:フランクは前妻との間に子供が二人。コレットも前夫との間に子供が二人。
フランスでは共同親権が認められるため、フランクの子供たちはフランクと前妻の家に1週間おきに滞在。
コレットの子供たちは独立してそれぞれ結婚、もしくは同棲中。
フランクとコレットの子供たちが一堂に会すには、
フランク前妻と、コレット前夫、さらにコレットの子供たちそれぞれのパートナーの両親の都合まで考慮しないと不可能なのである。

ま、別に一堂に会さなくても良いのだけれど、仲のいい再構成家族は結構多く、身近にも毎年ノエルの過ごし方について真剣に悩む仏人多々です。


NoelDinde Noel2011-10
明けて25日は七面鳥のロティ。

七面鳥の腹に入れたファルス(鶏肝臓、栗、ボレ茸、コニャック)が余ったので
そこにブレット(ほうれん草に似た菜)を混ぜ、
オーブン皿に入れ上からパイ生地(Pate feuilletee)をかぶせ、簡易パテPate en Crouteの出来上がりダブルハート

NoelPate

これらのレシピはすべて1年前の12月に亡くなった主人のマミー(おばあちゃん)と毎年作ってきたもの。

去年は勿論料理する気など起こるはずもなく、喪に服していましたが
今年はなんとなく、おばあちゃんを偲ぶように迷うことなく「いつもの」に決めました。

それでもまだまだ手抜きで、ここにオマールのアメリケンヌソース、手作りビュッシュやガトーショコラを含めた13種類のデザートなどなどが加わります。
詳細はこちらから

おばあちゃんがいなくても、彼女のレシピを上手に再現できたことを誇りに思いつつまた彼女の不在を寂しくも思う。
ちょっと切ないノエルです。。。





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Last updated  2011.12.29 06:22:17
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