実際にあった、ある意味怖い話 「モグラ」(夏休み特別企画・オマケ)
これは、いつもの小説「poincare ~ポアンカレ~」本編とは別の物語です。 これはある意味怖い話ですが、心霊話やホラーではありません ので、 怖い話が苦手な方も安心してご覧ください。(*^^)v ※ 「夏休み特別企画・実際にあった怖い話 第1~3話」はこちらから ※ いつもの小説「poincare ~ポアンカレ~」本編の最新記事・第36話はこちらから。 最初から、または途中の回からの続きを読まれる方は、こちらからどうぞ。 ※ 申し訳ありませんが、リンク先は携帯では表示されません。m(__)m ○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○実際にあった、ある意味怖い話 「モグラ」(夏休み特別企画・オマケ) これは心霊的なものではないのですが、私自身が一瞬ぞっとしたお話です。 怖いというか、不気味というか、笑っちゃうというか、どうでもいいっていうか。笑 途中、気持ち悪い部分もありますがご容赦ください。 我が家の息子・ユウ君が、幼稚園に通っていた頃のお話です。 ある日、幼稚園から帰って来たユウ君が言いました。 「あのね、お母さん、今度、モグラかって」 「モグラ?」 発音からして「モグラ飼って」でも「モグラ狩って」でもなさそうです。 「モグラ、買うの? 何で? っていうか、モグラは普通には売ってないと思うんだけど」 まだまだ幼い我が子の、可愛らしい発想。 おそらく幼稚園でモグラの絵本とか紙芝居を観たんだろうな、 などと微笑ましく思っていたのですが、次の一言で私はパニックになりました。 「今日、幼稚園で食べたモグラ、美味しかったから、また食べたいの」 えっ? ええっー!! 予想外の発言に、おののく私。 ちょっと待って、プレイバック、プレイバック! 今の言葉、プレイバック、プレイバック!! ジャジャ~ジャジャン! 坊や、いったい何を教わってきたの? 参考:『プレイバックPart2』 ここは母として冷静に対処しなければいけない、私はそう思いました。 「それ、確かにモグラなの?」 「先生がモグラって言ったもの」 「そのモグラは、先生が持って来てくれたの?」 まさか保護者からの差し入れ? 幼稚園の周りは山と畑がいっぱいだけど。 ふとそんな考えも浮かんだのですが…。 「子供と動物のイラスト屋さん」 「みんなで幼稚園の畑でとったんだよ」 自分たちで捕獲?! 「う~ん、どんなふうにお料理して食べたのかな?」 「えっとね、小さく切って食べた。先生が切ってくれたよ」 先生がモグラを? スライス? それともみじん切り? いや、そんなことはどうでも良くて…。 「切ってから、先生が焼いたり、お鍋でぐつぐつしてくれたのかな?」 「ううん、そのまま。焼いたりしてないよ」 まさかの刺身?! いや絶対、それはモグラじゃないはず。でもそれじゃ一体何? 既にこの話題に飽きてしまった様子のユウ君。 けれど私は何とかしてその正体を知りたいという思いで、必死に喰らい付きました。 「味はどんな感じ?」 「美味しかったよ、なんかねちょねちょしてたけど」 うぇっ! 「色は?」 「緑色」 さらに、うえぇっ! 「前にウチでも食べたことある気がする」 ウチでも食べた? 緑色のねちょねちょを? 私はモグラなんて買った覚えもなければ、捕まえたこともありません。 だいたいモグラ料理のレシピなんて、一つも知りません。 しかし、そのとき突然、私の記憶の中から一つの言葉がぽっと飛び出てきたのです。 「ねぇ、それ、ひょっとしてモグラじゃなくて、オクラじゃない?」 「あ、そうそう、オクラだった」 ちゃんちゃん。 (おわり) この物語は実話です。無断転載・無断転用はご遠慮ください。 ○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○.。.:・°○ こんなどうでもいい話ですが、ランキングに参加しています。 よろしければ、ぽちっとご協力お願いします いつも応援ありがとうございます!コメントのお返事や応援のお礼、さらには更新のお知らせも遅れてしまって、申し訳ございません。m(__)m順次、皆さまのところにもお邪魔させていただきますね。この話に出てくるユウ君も、今や小学校五年生。この夏、食卓にオクラを並べた日に、この話をしたら大笑いしてました。さて、怖い話1~3話と今回のこの話、お盆などの忙しい時期もありつつ、私的にはかなりのハイペース更新でしたね。笑「poincare」もこのペースで書ければいいのですが・・・(>_