夏に咲く椿
そろそろ我が家の2年点検の時期が近づいてきました。2年目の夏。ガンガン生い茂るチェリーセージを見るにつけ、「夏だ・・・」としみじみ。冬には淋しげになってしまう、我が家の猫の額ほどの庭。今は、数本の樹木達が青々とした葉を茂らせ、ハーブや蔦やグランドカバーが我も我もと背を伸ばし、ちょっとした賑わいを見せています。そんな風に庭が最高潮の賑わいを見せる少し前、1ヶ月程前でしょうか、見慣れてきていたはずの我が家の1本の樹木に初めて見る花を見つけました。夏椿の仲間なのでしょうか。枝振りがなんとなく実家の夏椿にも似ていたから、去年は「もしや?」と思いつつも目に留まらなかった白い花。実家の夏椿の花よりも二周りくらいは小さい花。控えめに咲いていて、だから去年は気付かなかったのでしょうか。いまは花はとうに散り、やはり夏椿に似た実を付けています。夏椿。大好きな花なのです。実家の庭を代表する花のひとつです。はからずも、同じではないけれど良く似た花が我が家に植えられていたことに小さな幸せを感じています。【ヒメシャラ】本文を書いた後でわかったのですが、実家の庭に植えられているのも我が家のも、どうやらヒメシャラ。夏椿は別名、娑羅の木(シャラノキ)と言って、それよりも小ぶりな種類を“姫”(ヒメ)、ヒメシャラと呼ぶそうな。そう言えば、今は亡き父は確かに「ヒメシャラ」と呼んでいた・・・すっかり忘れておりました。父よ、ごめん。たぶん、夏椿よりも華奢で可憐です。花だけでなく、その華奢な樹姿も好きなのです。それにしても写真に写っちゃっている配管、ヒメシャラちゃんの清楚な雰囲気ぶち壊し!