マルサラにも行きたいなあ
シチリアに行こうと決めたものの、旅の仲間の「のんびりした旅にしたい」という要望をかなえたいので、どこの町に行こうか、あれこれ思案中です。私自身は、排気ガスが蔓延した人情の薄い都会でも、なーんにもないど田舎でも、おいしいものさえあればOKなんです。逆に、のんびりできてもおいしいものがなければつまらない・・・。というわけで、都会からちょっと外れた町で、おいしいものがあるところはどこかなあ~っと考えていたら、1つ、見つけました。マルサラです。私はマルサラには行ったことがないので、例によって、イタリアの雑誌からの情報なんですが、それによると、この町は、マグロやカジキ、イセエビが水揚げされて、カルタゴやローマの遺跡もあるし、ノルマン朝の大聖堂やスペイン時代の宮殿もあるそうです。(・・・全然関係ないけど、今日、「ソードフィッシュ」という映画をTVでやってましたね。そういえば、カジキは英語でソードフィッシュなんですよねー。ちなみにイタリア語ではペッシェ・スパーダ)しかも、マルサラと言えば、酒精強化ワイン、“マルサラ”の産地じゃないですか。ご近所のトラーパニは、シチリア風クスクス料理の本場ですよ。うーん、行ってみたい!ほんとにこんなにおいしそうな町なのかなあ。マルサラで典型的なシチリアの魚料理を出しているトラットリーア・ガリバルディには、「マグロのボッタルガとモッシャーメ」というメニューがあるそうです。「モッシャーメ」という文字に、私の触覚がビビッと反応しました。モッシャーメとは、「干し肉」のことです。ついこの間、リグーリアのカッポン・マーグロという料理の記事を訳したのですが、この料理に欠かせないのが、このマグロのモッシャーメなんです。 ↑トラットリーア・ガリバルディのモッシャーメ(上)、カジキの燻製(左下)、ボッタルガ(右下)カッポン・マーグロというのは、イタリアでは珍しいど派手な料理で、ゆでた野菜と魚をピラミッド形に盛り付けてサルサ・ヴェルデをかけた1品です。 ↑ジェノヴァの惣菜店、ブルチャモンティの巨大なカッポン・マーグロマグロのモッシャーメは、カッポン・マーグロには欠かせない素材の1つなのですが、元々は、マグロではなく、イルカの干し肉が使われていました。さすがに、イルカを食べる習慣は、時代と共に廃れていったみたいですね。すごーくおいしいものだとは思いませんが、一度は食べてみたい食材です。店のメニューには、この他に、「カジキの燻製」とか、「ウニのスパゲッティ」、「カッサータ」なんかもあります。 ↑トラットリーア・ガリバルディのウニのスパゲッティとカッサータモルシ・エ・ソルシというエノテーカでは、フロリア、プラネタ、ドンナフガータを始めとするシチリアワイン、オリーブとケッパーのパテ、マグロのさまざまな部位のオイル漬け、シチリア産フルーツのジャム(フィーキ・ディ・インディアもあります)などを売っているそうです。買い物もここですんじゃいそうだなあ。海岸沿いには塩田もあるんですねー。でも1つ問題が・・・。マルサラは島の西側で、タオルミーナとは正反対なんです。やっぱり両方行くのは無理だろうなあ。Trattoria Garibaldi住所:via Rubino 27, Marsalatel:0923953006http://www.trattoriagaribaldi.com/Bruciamonti住所:via Roma 81r, Genovahttp://www.bruciamonti.itMorsi&Sorsi住所:via A. Diaz 66, Marsalahttp://www.morsiesorsi.it/