ヴェネチアでストに遭遇した日
モレケの話を書いていたら、去年の3月にヴェネチアでストにぶつかった時のことを思い出しました。ヴェネチアは車も電車も走っていない世界。すっかり油断してました。やっぱりここでもストがあるんですね。その日は午前中に、ムラノ島に行くつもりでした。泊まっていたホテルは、ダニエリの隣のサヴォイア・エ・ヨランダ。ちなみにこのホテル、グレードは中級だけど、サンマルコ広場の横のヴァポレットの発着所、サンタ・ザッカリーアのまん前という好立地。部屋が狭くても気にならない人にはお薦めです。朝からずっと乗り場で待っていたのですが、違う路線の船がたまにくるだけで、ムラノ行きの船が一向に来ません。30分くらいして、ようやくこれはおかしい、ストだ、ということに気付きました。ヴェネチアは主な観光スポットなら歩いて回れる大きさなので、観光客も住民も、たいして困ってないみたい。私と仲間たちは、船が動き出したらすぐムラノに行けるように、ムラノに一番近い乗り場、フォンダメンテ・ノーヴェに歩いて移動。位置関係は下の地図を見てください(詳しい地図はこちら)。 真ん中の島の中央よりやや右側、大運河に面した場所に白い部分が見えますよね。そこがサン・マルコ広場です。そこから右上の四角い島、ムラノまで行こうとしたわけです。船で行くと島の周囲をぐるっと回らなくてはならないのですが、ムラノの対岸にある乗り場からならすぐです。しかも、サンマルコ広場からその乗り場までは、本島を縦につっきればたいした距離ではありません。フォンダメンテ・ノーヴェの乗り場までは、ちょっと道に迷ってヴェネチアの住宅地区に迷い込み、船さえも止まって静まりかえったヴェネチアを体験できました。ストは正午にきっちりと終了しました。私たちはその日ムラノに着いた最初の船の乗客となりました。昼食後、客が誰もいなくて暇をもてあましていた小さなヴェネチアングラスの店に入り、居心地がよかったので長居していました。ところが気がつくと、なぜかこの店だけ客が次から次へと押し寄せだしたじゃないですか。私たちに妙な客寄せ効果があると気づいた店主は、私たちの買い物の会計をどんどん後回しにして、私たちも暇だったので、結局夕方までそこにいて、店中の商品を品定めしてました。楽しかったな・・・そう言えば、もうすぐヴェネチアのカーニヴァルが始まりますね(1月28日から2月8日まで)。詳細はヴェネチア市のサイトでどうぞ→ヴェネチアのカーニヴァル(イタリア語/英語/フランス語/ドイツ語/スペイン語)