ピアディーナのレシピ
昨日飲んだワインの裏ラベルに、こんなことが書いてありました。“かの有名な「ヴェロネッリ」で1ツ星獲得!!”これを読んで、このコピーを考えた人のことを、色々、思い巡らしてしまいましたー。だって、3つ星とか2つ星じゃなくて、1つ星ですよー。しかも、「ガンベロ・ロッソ」じゃなくて、「ヴェロネッリ」ですよー。「かの有名な」、ですよー。しかも、このワイン、セールで1,100円ですよー。1,100円のワインを買う人で、このコピーの意味が分かる人、いったい、何人いるんだろう・・・。この人、きっと、ヴェロネッリのことを相当リスペクトしてるんですね。確かに、ルイジ・ヴェロネッリさんは、ガンベロ・ロッソよりずっと前に、イタリアワインを体系づけて世界に紹介した偉大な人ですもんね。去年か今年、亡くなったんですよね、この方。ちなみに、このワインは、サルデーニャのアッバイアというカンノナウ主体の赤ワインで、1,100円の割には、なかなかおいしく飲めました。★... ★... ★...そう言えば、イタリアから『パーネ&ピッツァ』という本を買ってきたことを思い出しました。すっかり忘れてた~。さっそく、“ピアディーナ”をチェック。それによると、▼“ピアディーナ”とは、生地を伸ばす時に“プラデーナ”と呼ばれる板を使ったことから、こう呼ばれるようになった。▼元々は発酵させないで焼いていたので、硬くて消化しにくいパンだった。つまり、腹持ちがよい。そのため、農民が、畑で重労働をする時期に食べていた。▼リミニとリッチョーネでは、生地を薄~く伸ばし、フォルリとラヴェンナでは、もっと厚く伸ばす。◆... ◆... ◆...ピアディーナオンラインというサイト(こちら)で、伝統的なピアディーナのレシピというのを見つけました。材料:小麦粉(ふすまを含む0番の軟質小麦粉)・・1kg、ラード(最近のレシピではEVオリーブオイルで代用することも多いようです)・・150g、塩・・1つまみ、水か牛乳・・適量(牛乳を加えると柔らかくなります)、ドライイースト(好みで)・・1袋(または重曹4g)●全部の材料をボールに入れてこね、硬めの生地にします。こねすぎると焼いた時に気泡ができます。布で覆って1時間休ませます。●生地を少量ずつ麺棒(時々打ち粉をします)で伸ばし、直径25~30cmの円形にします。厚さは好みで、約2~6mmとさまざま。●テラコッタか鋳鉄の板を強火で熱し、生地をのせて両面をさっと焼きます。両面ともフォークで穴を開けて火が通りやすくします。表面に中小の気泡ができたら焼き上がりです。 ↑焼きあがって具をはさんだら、こんな感じ。このピアディーナは、脂肪分の少ないクリームチーズ(多分、ロマーニャ地方特産のスクアックエローネ)と、ルーコラをはさんでありますねえ。多分、具にはこしょうもかかってます。これは、リミニのカシーナ・デル・ボスコという店のピアディーナ。この店は、とても有名なようで、いろんなガイドブックに紹介されています。約30種類のピアディーナを出しているとか。行ってみたい!ピアディーナは、具をはさんで半分に折ったものが一般的ですが、生地に具をのせて、ふちを閉じてから焼くタイプもあります。これはカッソーニと言います。 ↑カッソーニの場合は、生地を直径30cmぐらいに伸ばすそうです。具は、色んなバリエーションがありますよねー。生ハム、ハム、サラミ、モルタデッラ、コッパ、スペック、ソーセージスクアックエローネ(ロマーニャ地方のクリームチーズ)、フォンティーナ、ペコリーノ、リコッタルーコラ、トマト、エルベッテ(ほうれん草に似た野菜)、なすのグリル、etc.▼Casina del Bosco : Viale Beccadelli 15、月曜定休、フェリーニ公園の近く