或る決心
2016年の暮に大きな転換を決めました。もちろん自分にとっての大きいと言うだけで、世間一般に通じる話ではありません。年が改まってから早い時期に企画されていた、あるイベントへの参加が決まっていたのです。しかし暮れにじっくり考えることにした結果、参加を取り止める決心をしました。主催者側との連絡に、年末年始に差し掛かった時期なので、時間が掛かりました。連絡が取れた結果、「思い留まれないのか?」と訊ねられましたが、決心は堅いと返事しました。このイベント参加では、既に大きな節目を通り過ぎていました。次はステップアップということになっていました。しかし、何故か気乗りが急激に減って行きました。これは、参加そのものが、自分に課したストレスが負担になりすぎたのが原因だと探り当てていたので、今後継続を止めるべし!と内なる声があり、それに従ったのです。その結果、間もなく過剰な負荷となっていたストレスからの開放が、改めて停止状態に有った自分の発想力と感受性を取り戻したと感じました。決心した己に「ご褒美!」と考えて、ほしいと思っていた色の腕時計を買いました。時計の話は以前にしましたが、既に十分を通り越しているその数なので、それなりに問題が在るわけではあります。それに、この色は中クラスまでの価格帯では見つからず、自分が買う時計の中ではかなり高価(一般にブランド時計好きの人の感覚では、それでもあまり高くはないと言われるでしょうけど)で踏ん切りがつかなかったものでした。今回の時計は、サイズも持ったことがない大きなものです。価格も大きく、それに見合うかのように重いのです。電波ソーラー仕様の品です。事前に掴み切れませんでしたが、届いてみると、フリーアジャストではないバンドでした。壊したりパーツを無くしたりしても困るので、自分で出来なくはないけれど、念のため価格の1割ほどを払って、プロに調節をお願いしました。年初に、自分にしては大きな決心をした結果、清々しい気分が蘇りました。そうして、今後は、余程考えてイベントなどに参加表明をすべきだ!と痛いほど胸に刻みました。折角定年で仕事からフリーになり、年賀状を辞めて付き合い上もフリーになっていながら、余計なことに参加をする色気を出したのがよくありませんで、自分で自分の自由を束縛してしまったのでした。イベントの大きな節目までは終えて、十分なせいかも得ているので、安堵感もあり、最高な気分を得られました。