MIT石井裕氏に会いに行く。
ただいまなぜか、サービスを考える・サービスを作るぴよぴよプロデューサーの仕事をしています。インターネットサービスを考えるということ自体は、10年以上前から考えていたし、個人でできることはやってきてはいたけど今度はホントにシゴトです。もう、パソコンを触るようになって30年弱を経過するところですが、未だにキーボードとテキストというUI(ユーザインターフェイス)には賛同しません(笑)。ぜんぜん直感的じゃなくて、誰でも使えるというものにはならないと思うのです。ようやくインターネットの機能が揃ってきた、ココから先はUIのあるべき姿を考えたいと切に思うようになりました。そんなことを考えている今日この頃に、MITメディアラボの石井裕氏が来日中で、東京国際フォーラムにて講演があるとの情報をいただいていってまいりました。ぎりぎりで行ったら「立ち見です」と最初に言われたのに、結局一番前のかぶりつきの席に座らせていただきました。講演の題名は「独創・協創・競創」。最初に出てきたのが「そろばん」。電卓とは異なり、そろばんの計算はすべてのプロセスが見える、触れる。計算もできるが、楽器にもなる、おもちゃにもなる、しかもマニュアルがなくてもわかる!の解説に目からウロコ。私はそろばん3級くらいだったかな?!こういう「どう使えばよいかひとめでわかるような存在感、たたずまい」をアフォーダンス(Affordance)と呼ぶんだそうです。氏が38歳のときにNTTからMITに転職され、今までの実績を捨てることをRebootとおっしゃっていたが、これは世阿弥の「初心」と通じるなぁと心に響く。人は生きていて、生き物としての存在から離れることはできなくて。その存在とテクノロジーとを親和させたいという思いが、氏の「タンジビルビッツ」にあることがわかってしまいました。最後におっしゃっていた、2200年に生きている人たちにナニが残せるか?私もぜひ考えて見たいと思います。よい出会いに感謝。