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まぐろどんぶり

[読んだ本] カテゴリの記事

全57件 (57件中 1-50件目)

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『ザ・万歩計』万城目学

『まきめまなぶ』と入力し変換すると正しく変換されないので、めんどくせーと思っていたところ、変換モードを『般』から『名』に変えてみると、すんなり検索され、その後、『般』のままでもきちんと変換されることがわかった。収穫。このように、おばさんでもちょっとずつ成長できるのである。『ザ・万歩計』はぱた子が中学校の図書室から、借りてきてくれた。【送料無料】ザ・万歩計中身も知らないのに、ナイスチョイス。私は密かに、ブラックユーモアが好きなので、（解説を加えると、ブラックの中でも、死をもユーモアにかえることが、ユーモアの極地だと信じている）万城目氏のおじいちゃんの話が、群を抜いて面白かった。これを読んで、今のうちに私も、大ばばの入れ歯のスケッチをしておかねば！！と、思った。エッセイを読むことは、裏舞台を覗き見しているような感覚があり、なるほど、あの作品は、このように成り立ったのか！！と、二度、美味しい感じがする。万城目学氏の作品は、正直、文学的ではないのだけれど、すっごく、面白い。読書と、グルメは、似ていて、どんなに美味しいものでも毎日食べていると飽きる。たまには、変わったものを食べてみたい。珍しいものを美味しく感じる。でも、やっぱりご飯に味噌汁がほっとする。珍味的な作品も、私は大好きである。また、読み進みながら、万城目氏という人は、どれだけ運がいいんだろう！！と思った。いや、世に名を馳せている人はおしなべて運がいいのか、はたまた、極端に運が悪いのかどっちかなのかもしれん。読み終わった私は、ぱた吉に、「そろそろ、旅に出たらどうだい？」と提案したが、「他にやりたいことがいっぱいあって無理」と一蹴された。旅に出るタイミングはあくまでも自分なんだろうな。

2012年07月25日

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図書館閉館中で枯渇

イメージしてみてください。井戸が干上がった感じ。読み物がないというのは、おなかが減ったというよりも、のどが渇いたという感じに似ている。「図書館が～～～・・・・」と、家で騒いでいた時にふと、ぱた子に学校から借りてきてもらう作戦を思いついた。「お弁当に、タイトルを書いて入れておいたら、借りてくるよ」と、干からびそうな私に言ってくれた。が、何を読みたい！！って、案外思いつかないものなんだよ。書架を眺め、おお、これは、雑誌に載ってたぞ！！とか、このタイトルは一体・・・。とか、これを再読とか、アンニュイに手にとってこそなのだ。それでも、ただでさえ加齢に伴い、日々乾燥との戦いなので、『偉大なるしゅららぼん』【送料無料】《本屋大賞2012 ノミネート作品》偉大なる、しゅららぼんと、メモに書き、弁当に入れておいた。すると、たまたま見つけたといって、しをんちゃんの本も借りてきてくれた。なんと、よいお子を産んだもんだ。【送料無料】人生激場うーん、中学校の図書館にあるような本でもあるまいが、私は、大変楽しませていただきましたわ。そうしているうちにちょうど、役員の部会が学校図書室であったので、先生の目を盗んで本を物色。次のリクエストは「月魚」月魚角川文庫 / 三浦しをんミウラシヲン【文庫】「ゲツギョ」と読むそうです。我が家では、今流行っている、中国語読みで「ユエユイ」縁起が良さそうでいいでしょう。この作家さんの作品は、匂いがある。読んでる私がいて、目の前に本があって、その先に、情景が浮かんで、匂いが漂う。4Ｄの世界。行間の魔術師だな。滅多にしない二度読みをしている最中。早く、図書館復活してくれないかな～。

2012年06月04日

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読んだ本

舟を編む【送料無料】舟を編む中学生の時、自分勝手な辞書を作っていい！！という時間があって、色々考えたっけな～。カッコウの卵は誰のもの【送料無料】カッコウの卵は誰のものコレは、初めて行った友達の家の本棚から借りてきた本。作者がスノボにはまっていたことを証明する作品だな。でなきゃ、長岡、関係ないもんな。下町ロケット【送料無料】下町ロケット舟を編むもそうだけど、力をあわせて何かを作るということは、感動を呼ぶものだ。社長さんの意志はまっすぐなんだけど、紆余曲折っぷりが、面白い。受験生は、エラゴンを１から読み直してる。【送料無料】エラゴン３年生の学校での貸し出しは終了したので、母さん、市立図書館行って、借りてきて！！・・・だって。いいのかな～。勉強しなくて。

2012年02月13日

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『テキストメモ』頼み

雑誌とか、テレビとかで、本の紹介を見たときに、「読んでみたいな～」と、思っても、タイトルを忘れてしまい、読みすごす本が大量にあった。写メで残すって方法もやってみたが、たいてい、雑誌を読むのは歯医者の待合室なので、『カシャ！』っていう撮影音が恥ずかしい。本屋のトイレにもおすすめの本のＰＯＰが貼ってあるが、撮影音は更に、怪しく響く。そこで、最近の方法が、携帯のテキストメモに残すというやり方。文字を打つ手間があるものの、タイトルだけでも入れておけば、図書館で検索できるので、これはいい！！と思って使っている。その方法で、読んだ本がこちら。【送料無料】八日目の蝉映画の原作。映画をまだ見ていないので、先がわからず、ハラハラした。芦田愛菜ちゃんのドラマ『ＭＯＴＨＥＲ』に似ていた。罪を犯した女性のほうが、母親業に向いているという点が共通。親子の絆は血ではないことを証明しているというか。子供たちは、辛い目にあっても、結局、自力で強く生きていくしかないのかと、思うと、悲しくなってくるけれども。偶然、にたようなテーマだったのが、これ。【送料無料】まほろ駅前多田便利軒今、知ったけど、これも、瑛太で映像化されてるんだ。基本、エンターテーメント作品だけど、根底に流れる、啓介の苦悶が鍵なんだろうな～。行天というふざけた名前の、キャラクターもちょっとないかな。ワンピースのキャラみたいだ。【送料無料】まほろ駅前番外地併せてこちらも、面白い。テキストメモのおかげで三冊も本が読めた。今月２０日まで、図書館が蔵書点検でお休みなので、活字に餓えるぱたぱたでした。

2011年10月12日

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『ソラニン』と『食堂かたつむり』

ＴＵＴＡＹＡが100円セールをしていたので、『告白』【告白】【未開封DVD】【32％OFF SALE】【送料無料】【告白（DVD特別価格版） / 松たか子】【32％OFF SALE】【送料無料】を見ようと思って行ってみたが、出遅れて、全て貸し出し中。せっかく来たので、近くにあった邦画を２本借りた。『食堂かたつむり』【新品】【DVD】食堂かたつむりスタンダード・エディション／柴咲コウこれ、原作読んでみたいな～。柴咲コウも良かったけど、余貴美子が良かったです。あと、美術？効果？こういう雰囲気好きだな～。こんな食堂があったら行ってみたい。そして、『ソラニン』￥2700【新品】≪DVD邦画≫ソラニン　スタンダード・エディション雰囲気、ハチクロっぽいかも。最近の若者は、昔でいうところの冴えない男子にも、スポットが当たるんだな～。ソラニンを借りたのは、『高良健吾』が出てるからなんだけど、私のイメージでは、役にピッタリ。（マンガは読んでないけれど）ノルウエイの森も、良かったけど、露出が少なかったし、フィッシュストーリーは髪型が・・・。南極料理人は、彼個人よりも、ストーリーが面白かった。白夜行はまだ見てません。私が見た中では、ソラニンの種田のような『高良健吾』でいて欲しいと思う。後半の、宮崎あおいは頑張ってるけど、映画的には、どうなのかな～。やっぱり、これも、マンガを読んでみたくなった。

2011年05月31日

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バムとケロのもりのこや

新刊が出るなんて、ノーチェックだった。久しぶりに行った、本屋の店頭で見つけて、小躍り。即、購入。【送料無料】バムとケロのもりのこや内容を読むまで、ワクワク。そして・・・。大好きな『かいちゃん』の登場がドラマチックで、もう、大好き！！

2011年02月25日

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『ＫＡＧＥＲＯＵ』齋藤智裕

ヘボン式ならば、最後の『Ｕ』はいらないんじゃないかな・・・？というのか、初めの印象でした。【送料無料】KAGEROUたまたま、発売日に図書館にいたので、予約というか、リクエストをかけておいたら、すぐに回ってきた。作者名が水嶋ヒロでは、なぜいけないのかな？伏せるなら、最後まで伏せてればいいのにな。なんだか、中途ハンパじゃないの。内容も、この話だけで、堂々と単行本で売り出すのは、ちょっと、あくどいんじゃないの？と思うんだけど。すぐに読みおわったので、師匠が貸してくれたのか、これ。【送料無料】フリーター、家を買う。ドラマとは、切り口が、少々違っていて、おもしろかった。で、これも、すぐに読みおわったので、次の次に師匠が貸してくれた本が、これ。告白著者：湊かなえ楽天ブックスで詳細を見るまだ、途中なんだけど、中学生の母親の日記の章には、とても考えさせられた。我が子のことは、母である自分が一番理解しているつもりなのだが、結局は、自分に都合のいいように、解釈をしてしまうという危険が、常に付きまとう。そのことについは、私を含め『私はそんなことはない』と、思っている誰もが、日々考え、反省し、改めないといけないことなんだと思う。この本は、ミステリーなんだけど、その中に他の何かを見つけたときに、私の印象に残る本になったりします。

2011年02月10日

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我が家に眠れる、死の秘宝

昨日、友達が急に連絡をしてきたので、仕事を早々に切り上げて、我が家でお茶を飲んでいた。来客があると、ぱた子は、自分の部屋でコソコソしている。で、何かを見つけるために、ぱた吉の部屋で息をひそめて捜索をしていた。来客が帰った後、ぱた子が、「お母さん、本棚に『死の秘宝』があったように見えたけど・・・」と、言う。映画を見た後、もう一度読み直そうと思って、図書館で借りてきたばかりだった。「え？そんなわけないじゃん。うちにはないよ。あー、この前図書館で借りてきたのが、そっちに入ってるんじゃないの？」と私は言って、とりあわなかったが、ぱた子が、「でも～あるんだよー。ちょっとこっちに来て!」と、珍しく、食い下がる。もう、しょうがないな～！と思いながら、ぱた吉の部屋の本棚を見ると、『死の秘宝』が、無造作に置かれていて、想像していた図書館のシールは貼られていず、本屋に並べてあるよりも、むしろ綺麗な状態だった。へ？なんであるの？全くの記憶喪失。「ほら、ぱた子が言ったでしょ。お母さんが図書館で借りてたから変だなって思ったんだよ」そうだね～。お母さんも変だと思う。よく見ると楽天のカバーがかかっているので、楽天で買っているみたいだが、それもちっとも記憶にない。今朝になって、ぱた吉に、「ねえ、死の秘宝、うちにあったよ。ぱた子が教えてくれた」「だから、つい、この前、オレが、うちにある!!って言ったのに、お母さんが、ないっ!!て言い張るから・・・」「えっ？お母さん、そんなこと言った？ていうか、ぱた吉がある！！って言ったことすら覚えてないんだけど・・・」これは、重度の記憶障害なのかもしれない。ない！！って思い込んでいて、その思い込みが強すぎ、その他の意見が耳から頭に伝わってこない現象！？私の母が、そういう傾向があるので、一度、検査に連れて行ったことがあったが、近い将来、私も、連れて行かれてしまうことのないように、自分の記憶を過信しないように気をつけようっと。それとも、ひょっとしたら、『死の秘宝』ゆえに、そういう魔法がかかっているのかもしれないな。

2010年12月09日

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１Q８４BOOK３

最近ようやく、村上春樹作品を楽しむコツのようなものがわかってきた気がする。それは、気がするだけかもしれないけれど。１Ｑ８４について言えば、私は、青豆さんに、とにかく幸せになって欲しかった。青豆さんは、私とは違いすぎて、全く感情移入することはできなかったけど、近所のおばさん目線で、無責任だけど、とにかく幸せになって欲しかった。以前に、国語の教員免許を、ただ、持っているだけという、いとこのお嫁さんと、村上春樹作品は読んだ後に、『で？なにが言いたい？』という気持ちになるよねー！と、意気投合したことがある。その時は、私も、同じ気持ちだったんだけど、おそらく、それは少し、変わってきた。わからないけど、作者は、作品を通してなにか（例えばメッセージのようなもの）を伝えたいんじゃないのかも。その、場面、風景、音、空気を伝えたいような気がするし、そうじゃないかもしれないにしても、私には、そう伝わってきた。そのようにして私は、コツを取得し、今は、『ノルウェイの森』を読んでいる。これが、どんな映像になるんだろうな～。１Ｑ８４ＢＯＯＫ３を今頃読んでいる理由は、図書館で予約し、順番を待っていたからだ。返却に行き、再び、ＢＯＯＫ１,２を予約してきた。もう一回読みたくなったら、流石に買おうかな～。

2010年12月06日

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『14ひきのおつきみ』いわむらかずお

『おつきみ』つながりで、我が家おすすめの絵本。14ひきのおつきみ実は、我が家には、直筆サイン入りでこの本があるんです！！（自慢）そのサインの日付を見ると2002年。もちろん、ご本人に目の前でいただいたサイン。ぱた子の名前を入れてもらってある。我が家の好きな絵本には一定の法則があって、それは絵の中に、ミッケのような仕掛けがちりばめてあること。しかも、ただのミッケではなくて、ストーリーがしっかりあること。ナンセンス要素があれば、それは最高！！この14ひきはいたって真面目に暮らしているので、残念ながらナンセンスではないのだが、現代では少ない、大家族をのぞき見ることが出来るので面白い。きちんと14ひきを描き分けてあるし、小道具も本当に使えそうだし、でてくる料理が美味しそう。2002年は『とんぼいけ』が発売になった年で、そのあと2007年に『もちつき』も発売されている。そろそろ、次の作品が出ないかな～。我が家では『かぼちゃ』と『おつきみ』が不動の人気かな。季節ものの絵本は思い出して読むことが出来るので、家にあったら、なかなか良いと思います。

2010年10月07日

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伊坂幸太郎『オー！ファーザー』

最近、歳のせいか、本を読むスピードが俄然遅くなっている。だいたい、月に3冊ペース。例年、夏場は4時とか5時とかに目が覚めて、起き上がるまでにけっこう読めるんだけど、今年は、なぜか朝まで熟睡。こんなに暑い夏なので、体が夏眠モードなんでしょうか。さて、伊坂幸太郎『オー！ファーザー』を読みました。オー！ファーザーこれは、我が家のバイブルと言ってもいいかもしれない。何が凄いって、我が家の会話と似たような会話が出てくるんだもん。我が家の家宝に、『子供のつぶやきノート』がある。その一部を引用します。平成13年11月（ぱた吉5歳）道路標識を見てぱた吉「『止まれ』というのは、いやな感じだよね～」母　　「・・・？なんで？」ぱた吉「『止まれ』じゃなくて、『止まってください』のほうがいいよね～　　　　だって、『でていけ～！』って言われると、いやな感じでしょ」母　　「でも、『でていってください』と言われても、いやじゃない？」・・・ぱた吉、混乱・・・本編には全然関係ないエピソードだけど、我が家の脳内の一部が、伊坂幸太郎の脳内と、リンクしているという事が、なんか、嬉しかった。電線に止まる鳥は、なぜ、感電しないのか？というのも、つい最近、我が家で話題になっていたし。あとがきを読むと、この、最近出版された本は、初期の作品だということがわかる。ご本人には、大変申し訳ないけど、私は、彼の初期の作品の方が好きだな～。作家さんというのは、一生、新しい境地を探し続ける宿命なんだろうか？想像もつかないけど、とても大変なお仕事なんだろうな。想像もつかないと言えば、この物語の主人公には、父が4人いる。4人の父が、お互い核心には触れず、いい感じで一緒に生活をしているのだから、大変現実離れしているのだけど、何故か、主人公は、いい子に育っているから、これはこれで、羨ましいと思う。人は、どれだけ、人のアドバイスを素直に聞けるかで、損得が決まるのかもしれない。

2010年08月10日

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『3月のライオン』羽海野チカ

近くのレンタルショップで、超オススメ！の棚にあったので、読んでみたのが、これ。3月のライオン（1）3月のライオン（1）将棋の棋士のお話です。作者はあとで気付いたけど『ハチクロ』の作者だった。人の心情を描くのが得意なのかな。碁も打てなければ、将棋も指せない私だけど、何かひとつの事に打ち込んでいる姿を見るのが好きだ。多分それが、自分に一番不足している部分だから、惹かれるんだと思う。そして、そこに当然、共存するであろう苦悩が、一体、どんなものだろうかと、思ったりする。主人公の零くんは、境遇も気の毒なんだけど、『出会い』に関しては恵まれていると思った。（まだ、1巻しか読んでないけど・・・）将棋に出会い、師匠に出会い、いい人たちに出会っている。だから、世の中、まんざら捨てたもんじゃない。これが、マンガの世界ではなくて、現実だったら、どのくらいの確率で、このような助け舟が用意されているんだろうか。

2010年06月15日

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末次由紀『ちはやふる』

特別な意味はないけど、私はコミックはあんまり読まない。高校生の頃とか、大好きだったのにな。コマ割りが苦手かも知れない・・・と、今思った。読む順番が、わからなくて、戸惑うことしばしば。でも、久しぶりに、泣いたコミックが、これ。『ちはやふる』ちはやふる（1）まだ、3巻までしか読んでいないんだけど、これって、『ヒカルの碁』に似てない？幽霊は出てきませんが・・・今のところ。競技カルタと囲碁は、共通する部分があって、弱年の人口が、少ないということ。ほら、サッカー友達とか野球友達とかいるけど、カルタ友達とか、囲碁友達というのは、レアじゃないのかな。同じような力を持った友達が同じチームにいて、例えばレギュラーになるために競い合っていることって、野球やサッカーでは、ごく普通だろうけど、まず、一緒にやる人を探す事からはじめないといけない苦労って、囲碁に限らずマイナーなものにはあるんだよね。ぱた吉のライバル？が実際に引っ越していっちゃったり、そういうのも体験していたので、泣いちゃった。それから、カルタの競技をやってて、精神的にも体力的にも限界なんだけど、『楽しい！！』という世界。それがあるから、頑張れるんでしょうなぁ。和歌の美しい表現も綺麗なイラストで表現されていて、いろいろ楽しめる、コミックです。

2010年06月07日

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伊坂幸太郎『砂漠』

案外、読んだ本の内容って覚えているほう。他の事を忘れすぎているという事実もあるので、あくまで自分の中では、そう。同じ作品を読み返すことはないのだけど、活字中毒の亜種なので、珍しく二度目の『砂漠』。砂漠大学生が、麻雀をする話。ちっと、はしょりすぎか。もうすこし、というか、もっと深い作品です。この本に、登場するのが、サン＝テグジュペリの『人間の土地』人間の土地改版これ『一度読まなきゃリスト』に追加。そして、こちらは伊坂分類だと思うけど、学生というのは近視眼型と鳥瞰型に分類できるそうだ。近視眼型は目の前の事しか見えなくて、遠くはお構いなし。鳥瞰型は上から周囲を見下ろしているそうだ。私は、鳥瞰型を気取っているが、実際は近視眼型で、見下ろしているはずが、だんだん、近づいていって、深みにはまり、傷つき、落ち込み、何かがパチンとはじける前に、「なにやってんだか、私は鳥瞰型なのに・・・」と逃げ出すパターンだ。そして、前提として、学生ではない。静かに感動させる、伊坂幸太郎。誰かと、感動を分かち合うような、賑やかさではなくて、図書館の一番奥の椅子で、ひっそりと、ひとりで楽しみたいようなストーリー。新作を待ってます。

2010年06月05日

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音読・枕草子

今年度のはじめ、校長先生が変わった。前の先生は、ノーテレビが好きだったが、今の先生は、音読が好きらしい。『今月の音読』という課題が出され、４月は枕草子・春はあけぼの５月は坊ちゃんの冒頭先月の事になるが、一生懸命読んでいるぱた子だったが、ふと、意味を尋ねると、「そんなの、知らないよ」と言った。折角だから、確か、ぱた吉の国語の資料集に書いてあったと思い、ぱた子と一緒に読み解いた。先生、教えてくれればいいのにね～。そこで、気付いた事だが、この、『国語の資料集』というのが、とても面白い。立派な総カラー判で、名作の冒頭や、作者の紹介、時代背景。気付くと夢中になって、読んでいた。読み進めると、近代文学・小説のところには、今現在活躍中の作家の名前も、写真入でたくさん載っていて、その、そうそうたる顔ぶれに、鳥肌が立った。これを見ながら、図書館通いをすれば、何年も暮らせるだろう。この資料集をぱた吉が使わなくなったら、譲り受けて、大切にしようと思っている。

2010年05月26日

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『オリンピックの身代金』奥田英朗

本当に偶然なんだけど、図書館で二冊借りた本が、同じ時代設定のものだった。オリンピックの身代金この本を知ったのは、本屋さんのトイレの中。本屋さんのトイレには、店員さんのお気に入りの本の紹介が、トイレットペーパーホルダーの上とか、熱風で手を乾かすアレの上とかに、ペタペタと貼ってある。トイレの個室の中で、この本の紹介を見つけたが、絶対に記憶できないので、携帯で写真を撮っておくことにした。マナーモードにしていたが、『カシャ!』という音がしたので、怪しい人になってしまったが、その恥ずかしさを超える、面白い本だったので、ご破算だ。私は、せつない話だな～と思った。犯人に同情する分でも、責める気にはなれない。犯罪はいけない！とは言っても、じゃあ他にどんな手段があるんだろう。それとも、麻薬中毒であっても、自分は変わらない・・・という表現だったが、それは、主人公自身がそう思わされているだけで、すべてが薬により、操作されただけなのか。さて、もう一冊の本。時代設定が同じ、と書いたが、東京での出来事だから、時間も場所もほぼ同じという事か。霞町物語浅田次郎のお話は、きらきらと美しくて、好きだ。カメラマンのおじいちゃんが最後の都電を写すシーンは本当に素敵。登場人物が生きていて、周りの景色も大道具も小道具も実際あるものに見えてくる。『タイムマシン』に一番近いものはこれだと思う。どちらも、私が生まれる少し前の話だけど、こんな日本があったという証として、読み継がれていって欲しいな。

2010年03月02日

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ムースの大だいこ

バンクーバーオリンピックの開会式のほぼすべてをテレビで見ていた。賛否両論あるようだけど、私はよかったと思う。特に、ケベック州のバレエ団が良かったな～。カナダの先住民の事を『ファーストネーションズ』と呼ぶらしい。オーストラリアのアボリジニ同様、カナダインディアンに魅力を感じるのは、どうしてなんだろう。開会式を見ていて、思い出した絵本があった。『ムースの大だいこ』これは、1986年3月号のこどものとも参考までに当時250円だったらしい。ムースの大だいこもともと、これは、私のいとこの本で、ぱた吉が生まれた時に、箱でどっさりもらった。たくさんの絵本がある中で、なぜか、この『ムースの大だいこ』はよく読んだ。カナダ・インディアンの昔話なので、ストーリーは素朴だけど、色々な要素が詰まっているように思える。ぱた吉に、このファーストネーションズって『ムースの大だいこ』と同じだよな。というと、えー？なんだっけ、それ。こっちが、えー？だよ、覚えてないの？え、ちょっと待って、思い出してきた。せっかくだから押入れから、絵本を探し出して、読んでみると、あー。これこれ、これよく読んだよなー。懐かし～い。ぱた子、覚えてる？え？知らん。あれ？なんでだろう・・・。そういえば、ぱた子は、寝つきが異常に良くて、絵本読むまもなく寝ていた事を思い出した。ぱた子も小4になり、最近ではあんまり読み聞かせもしていない・・・と気付く。押入れに戻り、２、３冊手に取り、読んでやる事にした。バンクーバーオリンピック、意外な効果でございます。

2010年02月16日

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『鴨川ホルモー』万城目学

鴨川ホルモーホルモー六景鴨川ホルモー万城目学が面白い。最近、読書量が減っている。私は、寒くなると、やたら眠くなり、夜は早いし、朝は遅い。夏場は、夜中によく目が覚めちゃぁ本を読み、朝早くに目が覚めちゃぁ本を読みしているのだが・・・。冬眠体質なのかもしれない。それでも、月に何冊か読むのだけど、先月からはまっているのが、万城目学。『鹿男あをによし』は、ドラマを見たすぐあとに、読んだ。ホルモー六景のほうは、師匠が借りてくれて、以前に読んでいたが、本編のほうをまだ読んでなかったことが判明し、再読した。映画は、山田くんが出てるので、チェックしてたけど、そのうちＤＶＤで見ようと思っている。もともと、私はナンセンス好きなので、鹿がしゃべっても、鬼が暴れても、ワクワク出来るタイプだから、万城目学はド・ストライクゾーン。目に見えないものを、存在しないと考えることは、なにか、損をしたような気分になる。ホルモーの舞台は京都。お話に出てくる、神社仏閣や、鴨川を自分の足で歩いて見てみたい気分だ。見てから読むと、また、違うものを感じるだろうし・・・。京都に行ったら、オニが見えるだろうか。

2009年12月09日

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ハリーポッターと死の秘宝

7月15日に映画『謎のプリンス』が公開ということで、久しぶりに『謎のプリンス』を読んでいたら、図書館から電話がかかってきて、予約していた『死の秘宝』の順番が周ってきたとのこと。これぞ、魔法のようなタイミングだ。正直、原作でよかったのは3作目まで。それ以降は、ファンのためのオタク小説だと思う。それに比べ映画はだんだんよくなっていく気がしているので、7月の公開が楽しみだ。『死の秘宝』も、オタクの極みのような小説で、売れるとわかって書いているのが、ひしひしと伝わってくる。読み手の気持ちは、そこら辺においていかれている気がする。ストーリーとしては、今までの伏線（というほどでもないけど）が、盛り込まれていて、ファンとしてはたまらないのかもしれない。映像のファンとしては、いつになるのか知らないが映画『死の秘宝』はとても楽しみだ。いただけないのが、訳者のあとがき。愛・友情・勇気をあえてここで書かなくていいのに。ハリー自身が自分で探したように、読み手自身が、何が大切なのかを自分で見つけなくては意味がない。それに、日本で得た利益を、海外で納税しようとする行為に、はたして愛はあるのか？『ハリーポッター』は大好きで、結末もとても楽しみにしていた。できるなら、完結の7巻がすべて出揃ってから大ヒットすれば完璧だったと思う。とても素敵なお話に、ケチがついた感じがして、とても残念でならない。

2009年05月21日

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『鉄道員』浅田次郎

『ぽっぽや』を読んだ。鉄道員（ぽっぽや）最近はずっと、日課のように真夜中に目が覚めて、本を読んでいる。早く眠くなって夜中に目が覚める。40代でこうだから、このまま歳をとれば、昼夜が逆転するのかもしれない・・・と、時々真剣に考える。ジャンルを問わず、節操なく読んでいるが、久々に、これははまった『鉄道員』ぽっぽや。完全に遅ればせながら・・・ではあるけれど。映画は見ていない。でも映画が一本できるのだから、長編だと思っていたが、実は短編だった。大人のファンタジーって感じなのかな。まだ、全作読みきっていないけど、短編集のくせに読み出したらとまらなくなる面白さだ。鉄道員(ぽっぽや)せっかくだから、これも見てみるかな～。図書館ではもっぱらハードカバーを借りるので、装丁をだいたいチェックする。いいな～と思うと、だいたい鈴木成一氏のデザイン。たまたま、数年前にプロフェッショナルで見たときに感動して以来、たまたま、手に取った本が鈴木氏によるものだと、嬉しくなったりする。といっても、超売れっ子なので、手に取る確率は、非常に高いのだけれども。気に入った本は手元に置きたくなる。家が広くて、お金がたくさんあったら、書斎を作りたいなぁ。私が死んだ後、子供や孫が、読み漁ってくれたら、これ以上の幸福はないのかもしれない・・・と思った。

2009年05月08日

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伊坂幸太郎『重力ピエロ』

映画化が決まり、キャストが紹介されているところを、テレビで見た。図書館で予約したら、意外とすぐにまわってきた。重力ピエロ相変わらずの折り目正しい『伊坂ワールド』だった。伊坂ファンには好まれる展開じゃないかな～と思う。でも『アヒルと鴨』ほどには、絶賛したい作品ではなかった。なぜなら、話の展開が読めすぎる。意外性という観点から言えば、全くもって意外性はなく、淡々となされるべき事がなされたと言う感じ。これを映画でどんな風に描くのかが、とても興味深いところだ。だって、淡々と語ったほうが、この作品らしいが、淡々と終わってしまうのが恐いというか。それで、面白い映画なのかどうか。この本もきっと、初読よりも再読のほうが面白いと思う。映画もそんな風に作るのかなあ。あらすじは私の好みではなかったが、登場人物は、すごくいい。『（セキュリティの）最終的な拠りどころは『性善説』ではないだろうか』この考えがまだ息づいている国に、私は移住したいと思っている。そんな国がこの世の中にまだあるのかどうか、わからないが、少なくとも、伊坂ワールドの中にはあると確信している。

2009年02月10日

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夏目漱石『坊ちゃん』

今更『坊ちゃん』っていうのも、どうかと思ったが、図書館の書棚で『我輩は猫である』の厚みにビビッたので、『坊ちゃん』を先に読むことにした。一応、高校生活三年間を通して図書委員だったので、『坊ちゃん』はそのときに読んでいたし、我が家の書棚にも確かあったと思う。その時は、赤川次郎とか星新一とか筒井康隆とかが流行っていて、もちろん夏目漱石は流行ってなかったので、読むのが苦痛だった。他に読みたい本があるのに・・・と、思うと読むのが苦痛というわけ。去年、古典を読もうと、心に決めてから、図書館に行く時は、一冊は古典を!!とまず『こころ』を読んだが、これが、おもいがけなく面白く、『夏目漱石』作品を片っ端から読んでみることにした。私は、『坊ちゃん』と『清』との絆を描いた小説だとしみじみ感じた。マドンナをめぐり赤シャツに対して敵意を燃やし、山嵐と一緒に退治をするという、痛快喜劇としてのイメージが強かったが、今となっては、根底に流れているものは、坊ちゃんの正義の物語だということを感じる。その正義を支えているのが清だ。名は体を現すというが、清は漱石の精神を象徴しているような気がする。悔しいのは、『正義は必ずしも勝たない』というところで、この話が、当時売れたのも、そのあたりのほろ苦さが読者の心を捉えたのかもしれない。坊ちゃんは勝てなかったが、屈しなかった。高校生の私は、この本を読んでも、正直ピンとこなかった。感想文を書けといわれても、どう書いていいのかすらわからなかった。だから、あえて、高校生にオススメするべきではないと思う。むしろ読んでもらいたいのは、子育て世代のお母さん。出産して子育てすると、清の気持ちがよくわかり、有難さもよくわかる。世間の波にもまれると、正義だけでは生きていけないけど、それなりの指標というものもができる。一家にひとり、清がいたら、悪質な少年犯罪は撲滅できると私は強く思った。

2009年02月06日

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伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

今年いちばんかも知れない。すっぽりはまった本。アヒルと鴨のコインロッカーきっかけは、チームバチスタだった。レンタルDVD屋に子供にせがまれて行って、私は一本だけ借りる。チームバチスタを借りようとしたが、まだ、テレビドラマが途中だったので、なんとなく、関連作品として手に取ったのが、↓これだった。楽天ブックスすっかり、騙された。だって、瑛太だもん。まったく想像つかなかった。子供達も、つられて見ていたが、面白かったようだ。『面白いよー！！』と、大興奮で師匠に伝え、日曜日に原作本を図書館で予約をした。ところが次の日、師匠から、すでに調達したと連絡をもらい、私の大興奮が伝わった上に、なんと仕事が速いのかと、師匠が就職する時には推薦状を書きたい気持ちだった。早速借りて、読む。私は、仕事が忙しいと、読書量が増える。仕事のことが頭のどこかにあると、何故か、夜中や明け方に目が覚めて。つまらないことが気になって眠れなくなる。デリケートな一面も持っている（自慢?）仕方がないから、本を読むんだけど、面白くて、眠れないので、これもどうかと思うのだけど・・・。特に冬場は布団から出たくないから、布団にくるまり、夜中や明け方に読書をするには最適だ。話は逸れたが、『魔王』も読んだ。魔王これは漫画にもなっているのか。自分が、とっても遅れている気がしたが、すっかり好きな作家の上位にランクイン。何がそんなにいいのかと、上手く書き表せないが、『ごきぶり』を『ごきげんようおひさしぶり』と表現するリズム感と言うか、日本語のお遊びが、凄くいい。しまいには『せせらぎ』になってしまう辺りのセンスが、たまらない。『あとがき』は作家にとっては重要ではないそうだが、読み手にとっては大切だと思う。魔王の『あとがき』はとてもよかった。コピーして貼っておきたいくらいだ。とても折り目正しい人物を想像している。

2008年12月18日

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夏目漱石『こころ』

今の日本語を作ったと言われる夏目漱石の作品をまともに読んだのは、『坊ちゃん』だけで、それも、何十年も前の話だ。今、検索して知ったが、映像化もされているんだ。［DVDソフト］夏目漱石のこころ夏目漱石を読むきっかけ堅苦しくて、古いイメージのあるいわゆるアンティークな作品だけど、当時のベストセラーだけあって、とても、面白く読み進んだ。自分自身が歳をとってしまったため、どうにも『ワカゲノイタリ』のように思えてならないから、もっと、若いうちに読んでおけばよかったと、後悔している。現代では、日本の欠点となってしまう事柄も、美徳であった時代が、そこにはちゃんと存在し、美しいと思えるたたずまいが、根底にある。まだ、地球のどこかにいけば、こんなところが残っているんだろうか？ネットで、『私』が自殺をする必要はなかったのではないか？という問いかけを見つけた。確かに、今の考え方から行けば、そう思うのが当然だろう。しかも、何十年の時間を使い、考えた末の結果がそれだからなおさらだ。かつては、人を蹴落として自分だけが上に上がっていくことは美しくない時代があり、それが、当たり前のことになり、更に進めば、何をそんなに一生懸命になっているのか、ばかばかしい、という時代になる。歴史を学ぶのと同じで、古い文学に触れるのは、外国に行って異文化に触れるのと同じような効果があるだろう。私が、本当の癒しの世界を、この師走の中で求めているんだと思う。

2008年12月15日

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『深夜特急　第二便ペルシャの風』

図書館の蔵書に入っていた本だったはずが、この片田舎の図書館でも人気が再燃したらしく、貸し出し中だったので、リクエストしておいたら、ようやく電話があったのでとりに行った。深夜特急（第2便）次の予約もあると聞き、すぐに取り掛かったが、何のことはない、面白いので、ほとんど一気に読んでしまった。なんだか、筆者がだんだんなさけなくなってくる。それは、出発してから時間が経過しすぎているせいなのか、明らかに辛い人間性の土地を通過しているせいなのか本当にこのままで、第三便までたどり着けるのか、（出版されているので、たどり着けるに決まっているが）心配で仕方がなくなる。しかし、インドという国は旅行者にとって、想像以上に大変らしい。たとえ、観光でほんのちょっとの時間滞在する国でも、ふとしたところでそのお国柄が見えてくるものだ。私のそのちょっとした経験から言えば、オーストラリアのお国柄はあたたかく、子供を連れて行きたいと思ったし、実際行っても裏切られなかった。その真逆が、インドには言えるように書かれている。日本の現代は、古きよき日本とはかけ離れてきているそうだけど、ここに書かれているインドに比べれば、日本なんて、他人様の好意によって成り立っていると言ってもいい気もする。そう、考えると、違う世界観を見るのはとても大切で、本質が何かを知るためには必要不可欠のように思う。と、ただの旅行好きの私だが、一応、それに理由を付けてみたかったりして・・・。そして、小説と違い、現実にそって書かれている著書の面白さを、この本で知った気がする。

2008年12月10日

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『文章の品格』林望

文章の品格とても読みやすい本だった。新しい何かを得るという感覚はなかったにせよ、襟を正すにはもってこいの本だ。『もってこい』とは失礼に当たるのかしら。世阿弥の『離見の見』が引用されていたが、これは、なにも文章だけに留まらず、生きていくうえにおいて、すべてに有益なことだと思っている。極めることは難しいが、ブログを書く時に、多少は心がけている。読んでいて、心地よい文章を書くことができるなんて、とても素敵なことだと思う。それこそが『品格』そのもので、私が大切に考えていきたいことのひとつです。

2008年12月10日

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『乳と卵』川上未映子

『ぐるぐるジーン』に登場した筆者は、かなりのイロモノだった。乳と卵それでも、芥川賞作品ということで、今度図書館行ったとき予約しよ～って思った翌々日、師匠の家で、見つけたので、びっくり。それも、ひょいと、テーブルとかに置いてあったわけじゃなく、図書館から借りてきてた数冊の本が入った師匠の手提げを、私自ら（一応断ってから）物色したら出てきたという、離れ業。ずば抜けた、野生の感。優しい師匠は、先に読ませてくれた。この人の文章、はじめて読んだけど、柳美里っぽいかな。あー、文章っていうか、題材が、かな。内容は、うんと優れている感じではないんだけど、おそらく、表現が斬新というか、描写が奇抜というか、なんというか。なるほど～。そう表現するのか。文筆に力を感じるというよりも、独特な世界観。いわゆる、天然なんだろう。きっと。本人が言ってたが、１０日間のカンヅメ生活で、一行も書けなかったそうだ。そりゃあそうさ。こんなタイプのひとをカンヅメにするほうがどうかしているよ。コノヒトの頭の中に、他にどんなことが詰まっているのかに、興味が向くので、他の作品も読んでみようと、思っている。

2008年11月22日

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『ジブリの森とポニョの海』

ハウルは２回も映画館に足を運んだのに、ポニョはまだ見ていない。子ども会で、子供達だけが見たこともあるが、上映されている近くの映画館が嫌いだからだ。蔵書点検の終わったばかりの、図書館に行ってみたら、新着図書の棚にこれを見つけた。ジブリの森とポニョの海ストーリーブックだと思って借りたが、中身は全然違った。宮崎駿監督と、ホワイティングという人の対談がメイン。いい意味の期待はずれで、面白かった。『海に敬意を払った』『海は海の都合で存在し、生き物でもある』対談のはじめのほうに出てくる言葉だが、これで、この本に引き込まれた。自分以外のものには、それぞれ、そのものの都合がある。それが生き物でなくても。そういう考え方はすごく好きだ。そこには自分という枠のなかでものを考えるのではなく、大きな宇宙の中のひとりとして、自分が存在するのだ、という、客観視できるかできないかということにつながると、思っている。とか、壮大なことを書いてみたが、実際は、ご飯の炊き上がった炊飯器に「美味しそうだね～ありがとう」と言ったり、掃除の行き届かない部屋に「ごめんね～もうちょっと綺麗にしないとね」と言ったり、古紙を棄てる時に「立派な再生紙になってね」と言ったり、ちょっとおかしい事をつぶやいてみるだけだけど。『敬意を払う』と言い換えられるならば、それはステキ。そして、この本を読んで、夏目漱石を読んでみようと思った。以前から、少し古い日本の書物を読もうと思っていた。日常囲まれているモノたちは、どうしても、安物でアンティークにはほど遠い。モノに思い入れがないことも手伝っているが。だけど、せめて読み物にはアンティークを取り入れてみようかと、思ったりする。どこから手をつけようかと、先日も名作系文庫の棚の前に立って迷っていたが、次は迷わず、夏目漱石からはじめてみよう。

2008年10月31日

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『容疑者Ｘの献身』どっちが先に見る～!?

東野圭吾ファンの妹が貸してくれた本を、数年前に読んで、鳥肌モノだったことは、記憶に新しい。妹は自身のブログで、映画公開前から、「みたーい！！」と叫んでいたので、ちょいと、感想を聞いてからにしようと、思っているが、どうやらまだ見ていないらしい。テレビのエピソード0で、三浦春馬君（我が家ではカザマと呼んでいる）が若かりし頃のガリレオを演じていて、カザマが出ているんなら、速攻行くんだけど・・・と思ったりもする。すんなり映画館に行かない理由は二つ。ひとつは近場の老朽化した映画館で見たくはない・・・ということと、単純に、原作を愛するがゆえの葛藤だ。やはり、順序としては、映画を見る→原作を読む→もう一度映画を見る。というのがセオリーで、特に東野作品は、外してはならない鉄則のような気がする。流星の絆流星の絆これだって、読みたくて仕方がないが、ドラマを見てから読むと、決めている。そういえば、エピソード0で、容疑者Ｘがちらりと登場していた。数秒のシーンだが、これをやりたいがためにエピソード0を作ったんじゃないの？多分。映画を見る前の勝手な意見だが、堤真一が隣に住んでいたら、こっちのほうが献身してあげたいと思うんだけど、そこんところは迫真の演技でカバーしているんだろうか。んーやっぱり見に行きたいな～。

2008年10月07日

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節操のない本選び

もう、ひと月も前の話になるが、高校の時の友達と何年ぶりかに一緒に食事をした。女5人中、2人が独身、2人が旦那子供あり、そして1人がバツいち子持ち（←私）という顔ぶれだ。『今、何に夢中？』というお題になったが、独身2人は『雑貨』『舞台』。所帯持ちは『韓流』。それから『仕事と家事とで自分の趣味どころではない』ということだった。私はもちろん『旅行』だけど、あんまり話が盛り上がりそうになかったので、『読書』と、付け加えておいた。私にとって『読書』は、夢中というよりも、食事や空気に近い感じで、夕食の材料をスーパーに買いに行くのと同じように、図書館に読むものを探しにいく。先日、予約の本が準備できましたと、電話が入ったので、何を予約したのかを思い出せないまま、図書館に行った。「これです」と、差し出された本は鹿男だった。鹿男あをによしドラマはさほど面白いということはなかったが、次のストーリーが気になって、真面目に全部録画して見た。最近のドラマは原作に忠実に作ってある場合が多いな～。ドラマでは綾瀬はるかが演じていた藤原君が、原作では男だったが、その程度の脚色だけで、他は忠実に作ってあったと思う。現実に忠実だといえば、これ。おおきく振りかぶって（1）どうして借りたのか理由は忘れたけど、DVDにはまって、すっかり田島君のファンになった。原作も読みたくてレンタルして読んでみたけど、原作とビデオが寸分の狂いもなく、マンガで何巻まで読んだのか忘れる程だ。アホみたいだが、マンガを読んで、９回表、田島君のヒットで逆転した時、「ヒャッホ～!!」と叫んだ。原作のほうを先に読んだのは、これ。ビデオはまだ見ていない。子供達と一緒にレンタルに行くので、いささか借りにくいかも。愛の流刑地（上）私が二十歳代のとき、まだ、筆者が失楽園を書いていない時に、エッセイ集をたまたま読んで、医者なのに作家になるって一体どういうことなんだろうかと、子供心に思っていた。このベストセラー本は果たして、失楽園を越えているのだろうか？状況の違いはあれど、読者に伝えたいことは同じ気がする。そして、やっぱり『宮本輝』この人の作品に出てくる登場人物のように生きたいと思う。潔く、清清しい。姑息さもなく、折り目正しい人間になりたい。お気に入りはこれかな。約束の冬（上）約束の冬（下）実際の生活は思ったようにはいかないが、だからこそ、バイブル的に、正しく生きる人の正義を感じるために、私の読書は必須の作業なんだろうな。こんなことを、久しぶりに出会った友達に語っても、面白くもなんともないだろう。確か『龍様』のファンがいたはず・・・と思い、『半島を出よ』読んだ？半島を出よ（上）と、聞いたが、もう、何年も読んでいないらしく、私の『夢中』は、大橋川の底にぶくぶくと沈んでいった。

2008年10月06日

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『深夜特急』沢木耕太郎

深夜特急（1）これも、イッテＱの影響で読んでみた本。図書館に探しに行ったら、蔵書庫から出してきてくれた。古い本だったんだねェ。発行は1986年。バックパッカーのバイブルとあるが、別にバックパッカーじゃなくても物語として読んでも面白いところが、人気の要因なんだろう。20年も経てば時代は変わるもんだな～。なんて思いながら読むのも楽しい。当たり前だが、貨幣価値がまるで違っているので、どういう経路を辿って現在に至ったのかを知りたくなる。おそらく、だけど、頑張っているアジア諸国に比べて、円は頭打ちなので、当時と同じ旅程を辿ったとすると、5倍くらいの日本円が必要じゃないのかな～。筆者がマカオで博打にはまる場面は、『やめとけ～』『やめとけ～』と、はらはらしながら読んだ。筆者が馬鹿じゃなかったので良かったが、ここで、人並みに大負けしていたら、多分、この本を読み進める気にはならなかったと思う。旅行していると、その土地が『肌に合う、合わない』ということがある。筆者はタイと相性が良くなかったようだ。私にとってはタイは面白い土地なんだけど、所詮ツアーに乗って観光地を見るだけの私たちには見えない何かが、あるのかもしれない。そういえば、バンコクもこのごろはインフレで、市内にあふれていたバックパッカーも、近隣の国に姿を消したといわれているらしい。世界中を探せば、まだまだ行くところはあるんだな。日本にも観光省ができて、どんどん外国からのお客さんが増えてくるのか。東京ディズニーも中国人だらけだし、北海道にもたくさんいた。これから、英語でなく中国語を学ぶのいいのかもしれない。

2008年10月01日

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松本侑子訳の『赤毛のアン』

『アン』を読もうと思ったきっかけは、ＮＨＫの英語番組だった。内容はともかく、月～金までの朝の時間、少しでも英語に親しもうと、見ることを習慣にしている。先月までの3ヶ月間は、『アン』の原書を紐解く番組が火曜日に放送されていた。私は『アン』にまつわる、すてきな表現に惹かれた。番組が終わってしまって、さみしくなり、図書館へ行って、その番組の講師でもある、松本侑子訳の『赤毛のアン』を借りた。私には、シェイクスピアのような文学は、からきしわからないので、後ろについている訳者ノートをみなから、読み進めた。あとがきに、マークトゥエインが絶賛した作品と、書いてあったが、なるほど、これだけの引用があれば、その出典元を知っている人にとっては、楽しくて仕方がないだろう。それには手が届かなくとも、アンとマリラの会話は、とても生き生きとして面白く、本書を読みながら、笑い転げるシーンもあり、子供達には、会話を抜き出して、読み聞かせた。そしてアンの人格そのものの魅力がこの本の魅力であり、尊敬すべき人格に惹かれるというのが、普通の感情であり、自分も、そうなりたいと願う。大人にオススメの本です。

2008年07月25日

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『はじめての文学』シリーズ

図書館の中学生向けの棚の前で、中学生を見たことは一度もない。でも、意外に面白い本が見つかるので、一番に足を運ぶ棚だ。宮本輝村上龍村上春樹『はじめての文学』シリーズに、大好きな『宮本輝』が入っていたことに気をよくして、シリーズすべてを読んでみようという、気持ちになった。若い読者が、はじめて読むという設定なので、ある意味、厳選された作品集になっていると思う。『宮本輝』は、大好きだが、なにが、どう、好きなのかということを、説明しにくい。あえて言えば、宮本作品の登場人物が好きだ。作品によるが、読み終えたあとの清涼感がある。一方『村上龍』は、その書き手自身が、私の理想の男性に近い人だと、思う。昔、彼は、テレビのトーク番組の司会をしていた。その時のトークの内容はすっかり忘れてしまったけど、当時の私は、何が魅力なのかよくわからないまま、毎週、この番組を楽しみにしていた。本を読みながら、作者を思い、胸がドキドキするというのも、この歳でおかしいなと、我ながら思うんだけど。なんで、コノヒトガ、13歳のハローワークこういう系の本を出したんだろう・・・？と、疑問に思っていたが、はじめての文学を読んで、納得できた。そして『村上春樹』は、どこまでも透明だと思う。繊細で美しく、梅雨の季節の読書に最適かも。あまりにも、グッドルッキングで、手が届かない印象もある。ファンの男女割りを考えた時、ひょっとしたら、男性のほうが多いんじゃないかと思っても見る。程度の高いロマンチストは男性だと思うから。大人にもオススメだけど、中学生に読んで欲しいなぁ。

2008年06月10日

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『ホームレス中学生』読みました

ホームレス中学生田村のホームレスの話を面白おかしく書いてある本だと、読む前は思っていたけど、全然違った・・・というのが感想。ホームレスの話よりも、田村のお母さんを思う気持ちや、お母さんをなくした焦燥感に、泣かされた。人間は食べ物だけでは生きていけない・・・（田村は、食べ物にさえ、困ってたんだけれども）せめて、大人になるまでは、自尊心を確立するために、守ってくれ、認めてくれる他の力が必要不可欠だと、思った。田村が、お母さんを思い、悪いことを、一歩手前で思いとどまったのは、生前のお母さんが、それまでに、田村に注いだ愛情の賜物だったと思う。今、私が死んでしまっても、子供達は誰かに引き取られて、今以上に、幸せに暮らしていくだろう。だが、もしも、なにかに躓きそうになった時、この田村のように、私のことを思い出し、正しい道を選択してくれるかどうか・・・と思うと、不安でいっぱいだ。『何のために生きているか？』・・・というのは、本当はあまり重要ではなくて、『どう、生きていくか』のほうが、大切だと、歳をとってから思うようになってきた。考えても仕方のない事が、頭をよぎっても、うまくかわせないのが、青少年だから、田村少年の悩みは深かったに違いない。田村少年がいま、そこにいたら、悩みをいっぱい聞いてあげたい気持ちでいっぱいになった。実際にホームレスの中学生は稀だろうけど、精神的なホームレスはたくさんいるんだろうな。私は『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』と、共通する部分が多いなぁ、と思った。きっと田村とリリーフランキーは初対面でも、仲良くなれるはずだ。亡き母に対する、愛情の深さ加減がとっても似ている。ぱた吉は、何故か、田村のお父さんに自分を投影していて、自分がその立場になった時、家がなくならないように、しっかり働かないといけない・・・と、感想を述べていた。有言実行お願いします。

2008年05月30日

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『ホームレス中学生』読みましたか？

麒麟の田村貧乏ネタは、面白おかしくテレビで見ていた。私が『お笑い』に没頭していた、５年くらい前のことだ。今では、すっかりベストセラー本になって、やっと私の読む順番がまわってきた。ホームレス中学生昨日、時間を縫って図書館に借りに行き、夜、ねっころがって読んでいたら、ぱた吉が、目ざとく見つけて、「面白い？面白い？」と、聞いてくる。あんまりうるさいから、「読んでいいよ」と、手渡したが最後、宿題もほっぽりだして、読みはじめた。読み出したら、止まらない。私とぱた子は、先に寝室に入って、『ドリトル先生アフリカ行き』を読み聞かせてから、先に眠った。ドリトル先生アフリカゆき新版ぱた吉は、なんとか我に返って、宿題と歯磨きを済ませて、ふとんの中で続きを読んでいた・・・と思う。朝見たら、半分くらい読み終えていたみたい。さて、今日、午前中の仕事を終えて、家でお昼を食べて、ちょっと時間が空いたので、昨日の続きを読もうとしたら、『ホームレス中学生』が、ない。さては・・・ぱた吉が学校にもって行ったな。休憩時間ならともかく、授業中に本を読んでいて注意されていないか、とっても心配だ。

2008年05月29日

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『暁の寺』三島由紀夫

このカテゴリで、日記を書くことはあまりないが、実は、本は平均して週に一冊は読んでいると思う。『暁の寺』とは、ワット・アルンのこと。バンコクのチャオプラヤー川沿いに建つ大きな仏塔。バンコクのガイドブックを見ていると、市内観光スポットのひとつであるワット・アルンは『三島由紀夫の小説に登場する』と書いてある。ならば、それを読んで予習しなきゃ。図書館で探してみたけど、見当たらないので、カウンターで聞いてみる。すると「書庫にしまってあるので、とってきます」と言われる。なるほど、狭い市立の図書館だから、仕方がないんだろう、そう思っていたら、蔵書になっている理由が家に帰ってからわかった。開いた本は、旧字体だった。漢字が読めないのだ。はじめはわからないまま、読んでいた。わからない漢字は読み飛ばす。それでも、だんだんと本の中に引き込まれていく。読んでいくと、面白いことに、徐々に漢字が読めるようになってくる。あー、なるほど、あの字は昔、こう書いたのか。輪廻転生について書かれている物語だけど、とても新鮮かつ、ずっと私があたためている感じ方が描かれていたので、共感できる。自分の五感で感じられない地球の自転と、輪廻を同じように考えることは、私にとっては難しいが、五感で感じられないことを、否定しないように暮らそうと思っているから。同時に何冊も読んでいたので、二週間では読みきれず、貸出期間の延長をしに図書館に行ったとき、旧字体ではない本はないかと、聞いてみた。それが、あるそうなんだけど、貸し出し中。それを予約して帰った。それならば折角だから、このまま読み進めてみる。難読だが面白いってこともあるんだな、と思った。

2008年03月11日

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『私の男』桜庭一樹

桜庭一樹という作家は、師匠に教えてもらった。同郷のよしみで、書店や図書館にも派手なコーナーがあったりすることは、後に知った。何冊か読ませてもらったが、100％師匠に供給してもらっている。名前をみて当たり前に、男性だと思って作品を読んでいた私は、この人は『おたく』に違いないと踏んでいた。男性にしては繊細でナヨッとした姿を想像した。売れない時代を何とか生き延びようとしている、悶々と書いているそんなイメージも受けた。あるとき、師匠の家で新聞を見て、驚いた。桜庭一樹は女性だった。それなら、納得だ。直木賞受賞の時も、師匠からリアルに伝えられ、なんとなく、一緒に喜んだ。そして、その『私の男』も師匠から供給されて、読ませてもらった。無理やり一言であらわすとすれば、『味のある作品』だと思う。多分読者の誰もが思うだろうが、その構成ゆえに、読み終わった瞬間から、もう一度、初めから読み返したいと、感じる。そして、もう一度。この作品を読んでいるとき、ずっと考えていたことは、人は自らの価値のなかで相対的に幸せを探すものだということ。普通に、真っ当に生きていると、『私の男』は、異常な世界の出来事だけれども、たとえ、どんなところにいても、その中でどうにかして、幸せを見つけ、生きて行こうとするものなんだ。私は、物語の中で白黒はっきりさせられるよりは、この先に一体どうなってしまうのか、心配でたまらない本が、好きだ。そういう意味でも、記憶に残る一冊であり、これから先、ふとしたときに、この『私』と『男』が、今、どうしているのか、たまらなく心配になる時があることだろう。

2008年03月10日

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バムとケロ

バムとケロのぬいぐるみ発見。キャラクターとして確立してるんだ。・・・欲しい・・・（汗々）そらのたびさむいあさにちようび私が初めてバムとケロの絵本を読んだとき、一番びっくりしたのは、作者が日本人だったこと。このきもかわいい絵といい、この色使いといい、このナンセンスさといい、読み終わるまでずっと、海外物に違いないと思っていた。こんな暑い日に紹介するのも恐縮だが、『さむいあさ』のナンセンスさは、超一流★★★★★作者の才能がうらやましい。児童向けのよい作品に出会うと、いつも思い出すことがある。それは、ディズニー映画『ピーターパン』子供を夢中にさせる作品というのは、大人をも充分に夢中にさせる力を持っている。実に繊細に緻密に作られている。子供は子供だからと言ってインチキに騙されない。むしろ矛盾を見抜く力は大人以上。作者はそんな子供の力を的確に理解していて、真正面から向き合っているんだろう。それは、絵本だけにはとどまらず、そういう社会がこれからの子供たちには必要だと思った。

2007年06月29日

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『幻夜』東野圭吾

途中で止められず、今朝の２時まで読んでしまって、余韻で寝つきも悪かったせいか、眠い・・・。『白夜行』の続編とも言われているこの作品だけど、続編というよりも、対になった作品という言い方を私はしたい。私の中での雪穂は、ドラマ化されたそれでなく、美冬に近い印象を受けていた。これは、ひとそれぞれらしく、私の妹は、小説が終わったあと雪穂は憔悴しただろうと、思っている。ホントに、この東野圭吾という人は、人が悪い。言い換えれば、計算が得意だ。衝撃的な『白夜行』の印象が残っている読者の、心をくすぐる話が『幻夜』なんだと思う。聞いたことのあるような、設定。聞いたことのあるような、ストーリー。ストーリー的な伏線をひきながらも、読者の心をくすぐる仕掛けを散りばめる。まんまと罠にはまるのは紛れもなく『読者』なんだ。以前に売れる本の仕掛けを聞いたことがある。『ちょっと知ってる』内容が出てくる本が売れる。読者の自尊心をくすぐるらしい。話を作品の内容に戻すと、『幻夜』の雅也と、『白夜行』の亮司を、比べてみる。雪穂との信頼関係を、最期まで信じていた亮司と、美冬との信頼関係が、実は幻だと知ってしまった雅也では、一体どちらが幸せだったんだろう。雪穂のために死んだ亮司と、美冬と一緒に死にたかったのに、できなかった雅也。やっぱり雅也のほうが、可愛そうなのかな。真実を知ることが、幸せなのかどうか。そんなことを考えてみたりする、二つの作品だ。

2007年03月05日

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『海外でさっさと暮らせるようになろう』

私にはこれっぽっちも海外でさっさと暮らせる準備はない。ぬる～い、日本のしかも片田舎で暮らすのが、精一杯。でも、そんなのんびりしている日本だから余計に、『将来、そんなんでホントに大丈夫なのかよ？』と思うときがある。せめて子供たちには、確実に暮らしにくくなっていく日本に、縛られなくても大丈夫になってもらいたくって、この本を手に取った。あま～い見通しとしては、子供が一人でも日本以外に拠点を作ってくれたら、ちゃっかり便乗して、行っちゃおうという、他力本願な夢のようなプランも用意している。まだ、半分ぐらいしか、読み進めてないのだけど、筆者がFPということもあって、『経済的な準備や心構え』が中心になって書かれている。渡航以前に、日本で持ち家がいいが借家がいいか・・・というテーマにも、熱が入っているので、面白い。読んでいるうちに、自分の一番の問題点がわかってきた。ただ、経済的に同じお金を海外で使えば、日本より裕福な生活が出来ること・・・それだけが海外移住の目的では、駄目なんだ。『海外に行って、何をしたいか？』それを見つけることが、大切のようだ。そう考えると、日本にいたって同じ。日々生活に(特に育児に）追われ、毎日なんとなく過ぎていることが、なんだか、悲しくなってきた。『かもめ食堂』の主人公に憧れる気持ちが更に深まってきました。

2007年01月19日

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『六番目の小夜子』恩田陸

木曜日に図書館に行った。『かもめ食堂』が貸し出し中だったので、予約をしてから、本を物色した。そのとき借りたのが『六番目の小夜子』私の借りたのは、ハードカバーなんだけど、検索したら、文庫しか出てこなかった。『本書は、文庫版を大幅改稿した』と紹介してあるので、ひょっとしたら、内容も違うのかもしれないが。DVDもあるんだね。人気シリーズのような雰囲気だけど、私は全く知らなかった。知らないのも、当たり前というか、私は、大の怖がりで、『ホラー』というジャンルは、私フォルダには存在しない。恩田陸をはじめて読んだのが、『夜のピクニック』これは、大丈夫だった。次が『ネクロポリス』これは、ちょっとヤバかった。よせばいいのに、恩田ワールドをもう少し知りたくなって、『六番目の小夜子』を手にとってしまった。これは、かなり怖かった。怖いんだけど、怖いままいるのがもっと怖くて、どんどん読んだ。ミステリーは大丈夫だけど、ホラーは苦手。恩田ワールドで『夜のピクニック』レベルで、楽しめる本が他にないんだろうか？読んでみたいけど、怖くて、手を出せないので、ご存知の方、教えてください。

2006年12月09日

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飛び出す絵本『クリスマスの12日』

飛び出す絵本（しかけ絵本）は、買わないと、以前の日記に書いたけど、とってもほしくなった一冊を見つけてしまった。それがこれ。クリスマスの12日楽天ブックス品切れらしいが、近くの本屋では山積みになっていた。ザ　12　デイズ　オブ　クリスマスお！原書もある。こっちのほうがいいかも。このシリーズの仕掛けは、真っ白い紙。ダイナミックな仕掛けで、白一色なのに、とてもゴージャス！！私にもサンタさん、来ないかな～。

2006年10月13日

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『夜のピクニック』恩田陸

最近読みたい本が、手次々と元に舞い降りてくるイメージ。夜のピクニック数週前のこと、映画の試写会の当選はがきが届いた。タイトルは『夜のピクニック』もちろん、私が往復はがきで応募したんだけど、とっても行きたいというわけでもなかった。（そういうときこそ当たるもんだ）試写会は平日の夜だったし、そのときは、子供をどこかに預けてまで見に行く気もなくて、友達に譲った。その友達も、急に都合が悪くなり、行けなかったらしい。そんな話をしていたら、師匠がこの本を持ってきてくれた。師匠の実家近くの図書館に行った時に、探して借りてきてくれたのだった。戸田忍くん。『しまった、タイミング外した』彼がこう、自分の心境を親友の融に語る。本を読みながら『そうそう、忍くん、そうなんだよ』とおばさんは、本のなかの登場人物に話しかける。おばさんになってしまえば、『あの時、こうしておけばよかった』とか、『あの人の言うことはもっともだった』とか、そんな後悔が多少ならずともある。親の保護の下、堂々と暮らせる時代だからできることだってあるし、幼い時代にしかできないことだってある。大人になれば、いかにシンプルに生きるかをテーマにすると楽だけど、子供のときから、シンプルになる必要はなくて、逆に、ごちゃごちゃと、ああでもない、こうでもないと、考えることが、大切なんだよ。やはり、ふと、ぱた吉のことを思う。私の性格に間近に触れているだけに、この年代にしてみれば、シンプルに生きているのかもしれない。「好きな子とかいないの？」と聞くと「オレは、独身協会に入っているから、別にいない」と答える。「え？独身協会？ほかに誰がいるの？」「今は、オレだけ」なんだかなあ。それでいいのかなあ。『融』と重なる『ぱた吉』物語の中では、融はこのあと『もてて』華やかになりそうだが、その部分もリンクしてくれればいいんだけど・・・。難しそうだな。やっぱり、映画を見に行けばよかった。『しまった、タイミング外した』

2006年10月04日

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『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』

泣けたよ～。号泣。東京タワー本屋大賞を受賞とワイドショーを騒がせていた時、すぐに図書館で予約したのだが、今頃になってやっと、私に順番が回ってきた。ここからは、東京タワーは見えないけれど、ぱた吉にとっては、『オカンとボクと、時々、オトン』はそのまま現実と交差する。もちろん、この本の登場人物のように、才能に溢れるわけでもなく、クレイジーなわけでもなく、平々凡々とした、家庭であるという違いが大きいんだろうけど。ぐるぐる、と、いろんな記憶がよみがえる。思い出されるのは、ぱた吉を産んでからすぐの出来事。ひとりで育児をして、夫の世話をして、それは、とても孤独だった。多分、今までで、あのときが一番孤独だった。夫は『愛情の量はきまっている。それを君は100％子供にだけ注いでいる』と言った。ぱた吉にお乳をやっているときに、夫はタバコを吸いながら、『新聞を取ってくれ』と言った。夫はまだ、父親にはなっていなかった。（今も本当のところはどうなのかわからないけど）ふりかえってみれば、そうだったのか、と、思うことがあるのだけれど、渦中にいる私には気が付かない。うまく回らない家庭の中で、自分を責めた。ひとつだけ、ラッキーだったこと、それは、ぱた吉がかわいくてしょうがなかったこと。それは、無条件で、私にとっては当たり前のことだったけど、現代的に見ればラッキーだったのだと思う。たった一つの小さな心のよりどころを抱えて、一年の間、住所不定無職だった。当時は父親は必要だと、固く信じていたので、育児にも慣れ、家庭の不穏な空気を吸わないように、息をも止める覚悟で、帰宅することでこの一年の幕をひいた。このあとにぱた子が産まれてくるんだから、この帰宅も無駄ではなかったんだけどね。なんでこんなことを思い出すんだろう。この小説には、そんな不思議さがある。久しぶりに、手元においておきたい一冊だと思った。

2006年09月22日

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東野圭吾『片想い』

片想い文庫はこちら『東野圭吾は裏切らないな～。』そう思った。読書家といえるほど、本が好きではない私は、いくら有名なタイトルだとしても、途中で眠くなる本は読まないことにしている。そういう意味で、東野圭吾は裏切らないのだ。ぱた吉を囲碁に送った後、ぱた子と二人で図書館へ行った。ぱた子はビッグブックが大好きで、1kgはありそうな、でっかい本をいつも借りる。自分で持って帰ることが条件なので、雨の降っていない日に、一冊しか借りられないのだけど。ぱた子が本を探している間に、私は『ひ』の棚をチェックする。図書館に東野圭吾の本は山ほどあるんだけど、棚に並んでいる本はいつも少ない。回転率がいいんだろうなあ。さて、このタイトルをみて、恋愛小説だと思って疑わなかった。『ジェンダー』と一言で片付けていいはずはないけど、わかりやすく言えば、そんな感じの主題だった。この作品は、ちょうど２０００年を前後にまたがって、発表されている。東野圭吾の未来を見つめる目には驚かされる。まさに、今、日本で問題になっているのは、コレじゃないか！と思った。あくまでも、この本は小説なんだけれど、主題を汲み取るという意味で、これから子供を育てていく親は、一度は読んでみたらいいんじゃないかと思う。

2006年09月14日

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メイシーちゃんのABC

キャラクターものの絵本は買わない。しかけ絵本は買わない。この、長年にわたって貫いてきた私の主義を、いとも簡単に打ち破ってくれた本がコレ。メイシーちゃんのABCたまたま、ＡＢＣの絵本を一冊買おうと思っていたが、どれにしようかと迷っていた時、ラーメン屋に置いてあった本がコレで、飛び出すところが、ところどころ、壊れていた。ぱた子は、残念そうにしながらも、楽しそうに、本を見ていた。キャラクターの本を買わないのは、せっかく、ほかにもよさそうな、挿絵の本がたくさんあるのに、同じ買うなら、違うのを買おうよ。と思うから。しかけ絵本を買わないのは、本が、破れたり、壊れたりするのを見るのが、辛いからだ。しかけ絵本を手加減を知らない小さい子供に与えること自体、無理があると思う。だが、この度、ラーメン屋で名残惜しそうにしていたのを見て、今のぱた子なら、飛び出す絵本も大切に見てくれる気がしたので、思い切って妥協した。初めてうちに来た、しかけ絵本になった。

2006年08月09日

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くまのプーさんの原作本

日本で『くまのプーさん』といえば、あの赤いベストを着た、ディズニーの絵を思い浮かべるのが普通。キャラクター商品だって、日常的にそこらにあるし、ＤＶＤもいろんなものが出ている。でも残念ながら『くまプー』の原作本をよんでいる日本人はとても少ないと思う。愛国心が強いイギリス人は、原作をとても愛していて、ディズニーが（アメリカが）映画化をするのに、反感を持ったといわれている。プーさんワールドが好きな人は、アニメ以上に、はまると思うので、是非とも読んでみてください。青い風船でおなじみのコレ↓アニメでは自ら原作には出てこないと言っていたゴーファーがホントに出てこないコレ↓我が家で一番笑い転げたのはコレ↓カンガとルー森にくるノースポールを探しにいったコレ↓プーのほっきょくたんけんトラー（アニメではティガー）は、アニメの方が好きな私トラーのあさごはんフクロ（アニメではオウル）のおうちが大変↓フクロのひっこし私の好きな絵本に共通する特徴は、どれも『ナンセンス』がいっぱい、というところかな。そういえば、オーストラリアに行った時、原作本のイラストのグッズを扱った専門店があった。カードや包装紙、絵本などを買い込んだ。ふらっと立ち寄ったお店だったけど、また行きたいなあ。

2006年06月11日

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『真夜中』と『夜』のピクニック

ちょっと前に、図書館から『予約の本が用意できました』という電話が入ってた。昨日、仕事の合間に１階カウンターへ寄ってみると、「他の図書館から取り寄せたものなので、２階で手続きしてください」と言われる。そういえば、電話でもそんなことを言ってた気が。２階にあがり、貸し出しカードを提示すると、手渡された本は『真夜中のピクニック』中高学年むけ真夜中のピクニック児童書だった・・・・。コレじゃなかったというのも、恥ずかしいので、借りて帰る。子供のために予約したのではなくて、自分が読もうと思って、図書館備え付けの『ホンダスクン』の画面で検索し予約をしたんだけど、タイトルを間違えた。本当に予約したかったのは、↓これ。一緒に予約したのは、果たしてこれが、ちゃんと予約されているかどうかも、不安になってきた。↑コレがきたとしても、潔く読もう。ＧＷはとりたてて、お出かけの予定はないので、実家の家事手伝いと、編み物と、読書です。

2006年04月28日

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ナルニア国物語～魔術師のおい

昨日、ランドナップを玄関にほったらかして、遊びに行ってしまったぱた吉。連絡帳を見ようと、ランドナップを覗くと、『ナルニア国物語』が２冊入っていた。頼んでいたから、借りて来てくれたんだ。早速、見てみると、５『馬と少年』６『魔術師のおい』の二冊。うーん、シリーズだからできれば、１から順番に借りてきてくれればいいのに・・・と思いながら、表紙をひらく。すると解説にナルニアの歴史が書いてあった。ふむふむ。シリーズのナンバーは物語の起こった順じゃないんだね。歴史的には、こう。１魔術師のおい２ライオンと魔女３馬と少年４カスピアン王子のつのぶえ５朝びらき丸　東の海へ６銀のいす７さいごの戦いぱた吉の作為的ではないにせよ、ちょうど、映画で見た『ライオンと魔女』を挟んで、２冊を借りてきてくれていた。こうなったら、ナルニアの歴史をたどって読んで見ようと思った。

2006年04月19日

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チョコレート工場の秘密

ぱた吉に頼んで、小学校の図書室から、借りてきてもらった。図書室の先生とは、面識はないけど、ぱた吉が「お母さんが借りてきてっていうんだ」と言って以来、予約の枠を、ぱた吉用と、私用と２つ作ってくれているらしい。去年「ぱた吉や、チョコレート工場の秘密を借りてきておくれ」と頼んだ。「予約しといたよ」とぱた吉が言ってから、数週間後に、借りてきてくれたのが、上の写真の２つ目の本。映画の写真が満載で、ストーリーが書いてあるものだった。「あれ～？こんなのあるんだ。すごいきれいな本だね。でも、これじゃなくって、小説の方も借りてきておくれ」と頼んで、一月半。ようやく、ロアルド・ダールの原作本に辿り着いた。とにかく、ナンセンスで面白い。甘い物好きの私には、チョコレートの滝に、ちょいと手を伸ばして、なめてみたい、と思わせる。そして、物語に惹き込まれる、素敵な訳が印象的。海外ものだと、どうしても人物に苦労する。聞きなれた名前でないから、誰が誰だかわからなくなる。でも、名前の訳が素晴らしく上手く出来ていて、子供たちも、きっと、楽しく最後まで読めると思った。チャーリーみたいに、貧乏でも、まっすぐ育って欲しいな。おじいちゃん、おばあちゃんの力はすごいな。心があったかくなる、本でした。

2006年01月27日

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