【 祭り 1 】 祇園祭 京都市 八坂神社 (07/01~29)
祇園祭(ぎおんまつり、ぎおんさい)は、祇園神(ぎおんじん)(スサノオ・牛頭天王(ごず‐てんのう))を祀る(まつ・る)祇園神社に奉納される祭礼(さい‐れい)です。明治に神仏分離(しんぶつぶんり)が行われた際、仏教の神である牛頭天王(ごず‐てんのう)は祭神(さい‐じん)から外され神道(しんとう)の神であるスサノオが残ったが、同時に多くの神社名から仏教用語の「祇園」や「牛頭天王(ごず‐てんのう)」が外され、総本社である京都の祇園神社も八坂神社(やさかじんじゃ)と改名されました。しかし神社の名前が変更されても、地名としての祇園や奉納される祭の「祇園祭」、「祇園御霊会(ごりょうえ)」といった呼称(こ‐しょう)、また神社の愛称としての「祇園さん」等が残っている地域は多いです。八坂神社を総本社とし、素戔嗚尊(スサノオ)を祭神(さい‐じん)とする神社が、日本全国に約2,300社あるとされています。■「祇園祭」の名前は祭神(さい‐じん)によるもので、行事の内容については一定ではなく、地域により差がある。また、祭神が同じ「天王祭」も同一のものと分類される。一方、祇園信仰と関係のない神社の祭であるにもかかわらず「祇園」の名前が付けられている場合もある。祭神の性格から、その多くは7月から8月にかけて、疫病退散、厄除けを祈願して行われる夏祭りであり、総本社である京都の八坂神社(祇園社)のものを始めとして、日本各地で行われている。■天王祭(てんのうさい)は、牛頭天王(ごずてんのう)を祀る天王社の祭である。牛頭天王は日本の素戔嗚尊(スサノオ)と習合し、日本各所にその伝説などが点在しており、その地方で行われていることが多い。▲御霊会(ごりょうえ)とは、思いがけない死を迎えた者の御霊(ごりょう)による祟りを防ぐための、鎮魂のための儀礼であり、御霊祭とも呼ばれている。▲こ‐しょう【呼称】 [名](スル)名をつけて呼ぶこと。また、その名。称呼。「公式に記念公園と―する」[類語] 名前・呼ぶ ▲しゅう‐ごう【習合】 異なる教義などを折衷すること。