【情報】 (oё)/ 茶の湯 [1月の短冊] (01/13 用)
↑ 画像をポチッとな ↑【ほっとする禅語70】[送料無料] 1,050 yen【1月の茶の湯 豆知識】新しい年を祝いお正月にはじめてかける釜の事を【初釜】・初寄り・点初め・お稽古はじめ・と言います。 皆様は[松樹千年翠 (しょうじゅ せんねんのみどり)]と言う禅語をご存知でしょうか?これは1月の[短冊]や[掛け軸]でよく使われる言葉なのだそうで、【意味】は1年365日変わらず緑を保つ松の樹だが、春には黄緑色の若々しく柔らかい新芽が出て、濃いグリーンの葉は順に茶になり落ちていく。変わらないように見えても、じっとしているだけでは現状を維持できない!!の例え。 『ほっとする禅語70』 より■ 松樹千年翠(しょうじゅ せんねんのみどり) ■「松樹千年翠」の解説を簡単にお話しすると、『移ろいやすい世の中で、常に変わらない「松」の緑を讃える言葉』ようするに【変わらないものこそ大切】であるという意味のようです。【松】と言えば(皆様も記憶にも新しいとは思いますが)、去年の【東日本大震災】の津波で壊滅的な被害を受けた【岩手県陸前高田市】で、国の名勝にも指定されている【高田松原】の数万本の松が、ほぼ全てなぎ倒される中、奇跡的に1本だけ生き残ったと言うお話を思い出します。その唯一残った松の木は復興のシンボルとして【希望の一本松】と名付けられました。その後、海水による腐食(ふしょく)が原因により枯れてしまい、回復の見込みがなくなったと言うニュースを先月聞き非常に残念だったのですが、最近知ったところでは「奇跡の一本松」の松ぼっくりの種や、接つ木により21本の苗を育てることに成功したのだそうです。新しい苗もこの先、260年以上の樹齢と言われた【奇跡の一本松】同様、人々と共に育つ事を祈りつつ、また生き続けることで後世にも【希望】をつないでいってもらいたいな♪と思いました。話は【松樹千年翠(しょうじゅ せんねんのみどり)】に戻りますが、私達は桜や紅葉など四季の変化に合わせて色鮮やかに変化するものを褒め讃えることが多いと思います。[春のお花見]や[秋の紅葉狩り]に多くの人が出かけます。それは、わかりやすい派手な変化はどうしても人を惹きつけるからです。でも、中には変化に乏しい自然もあります。その代表が「松の木」です。緑の葉を一年中保ち、ひっそりと周りの風景に溶け込み、ほとんど人目を引くことの少ない木です。それでも、古来より海の近くや断崖などの厳しい環境でも、しっかりと根を張り、長寿の象徴とされる生命力を持っています。なのであまり変わり映えのしない[松]も、目立たない無数の小さな変化を繰り返しながら、風雪に耐えて「千年の翠(みどり)」を保っていると言う訳です。これは「変わらないことが大切」というのではなく、少しずつでも変化し続けるからこそ「変わらない状態を維持」することが出来る!!そして、「変わらない」ように見えていても、本当は着実に成長している!!という事になります。長くなりましたが最後に、辛抱の足りない私はすぐに結果のでる(変化が目に見えるもの)を求めがちなのですが、「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」という言葉の意味を知ったおかげで、今年は子供に【コツコツとゆっくり、でも着実に(これはまだ譲れません!!)成長をしていって欲しいな!!】と思うようになりました♪***************************************** 資料 * 「千年翠(せんねんのみどり」とは?■【解説】春は花、夏は新緑、秋は紅葉と感覚的な美しさに押されて、松の翠が人の目をひくことは少ないが、寒風吹きすさぶ蕭条の候ともなれば、今まで目立たなかった松の翠の万古不易の美しさが、改めて見直されることになる。うつろいやすい世の中の、うつろうもののみに目を奪われて、常住不変の真理を見失うようなことがあってはならない。■【解説】「雪圧(ゆきお)せども摧(くだ)け難(がた)し澗底(かんてい)の松(まつ)」という古い諺〔ことわざ〕に由来し、松の木が風雪に耐え千年もの歳月を翠〔みどり〕豊に保ち、忍耐と活力を持って生きる『松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)』という祝言〔しゅうげん〕としての禅語〔ぜんご〕です。天地〔てんち〕の長久〔ちょうきゅう〕無事を寿〔ことほ〕ぎ「松樹〔しょうじゅ〕」は「松寿〔しょうじゅ〕」と転〔てん〕じました。 【一月の禅語】・慶雲生五彩 (慶雲(けいうん)五彩(ごさい)を生(しょう)ず) ・彩鳳舞丹霄 (彩鳳(さいほう)丹霄(たんしょう)に舞(ま)う) ・寿山万丈高 (寿山(じゅざん)万丈(ばんじょう)高(たか)し) ・松樹千年翠 (松樹(しょうじゅ)千年(せんねん)の翠(みどり)) ・瑞気満高堂 (瑞気(ずいき)高堂(こうどう)に満(み)つ) ・青松多寿色 (青松(せいしょう)寿色(じゅしょく)多(おお)し) ・万物生光輝 (万物(ばんぶつ)光輝(こうき)を生(しょう)ず) ・日出海天清 (日(ひ)出(い)でて海天(かいてん)清(きよ)し) ・日出乾坤輝 (日(ひ)出(い)でて乾坤(けんこん)輝(かがや)く) ・福寿海無量 (福寿(ふくじゅ)海(かい)無量(むりょう)) ・山呼万歳声 (山(やま)は呼(よ)ぶ万歳(ばんぜい)の声(こえ)) ・和気兆豊年 (和気(わき)豊年(ほうねん)を兆(きざ)す) ・春入千林処々花 (春(はる)は千林(せんりん)に入(い)る処々(しょしょ)の花(はな))