「奔放」とゴロ寝ゲーム
最近の早帰りの日のパターンは末っ子の「奔放」(ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち)とゲームである。と言っても2プレイでするワケではない。「奔放」は寝室に敷いた布団に寝転びながら「NINTENDO DS」を、ボクはあぐらをかきながら「プレステ2」である。家内は腰が痛むと言って「奔放」のベッドに潜りこむので、仕方なく夫婦の寝室に「奔放」が転がり込んでくるのだ。で二人でゲームなのだ。ボクも息子もそんなにゲーム通ではない。ボクは少し前まで、休日出勤など当たり前だった。「奔放」は幼稚園の頃からクラブチームでサッカーをやっている。土日、祭日はサッカー漬けである。試合や合宿もある。学校は6時間だし、遊ぶ時間も少ない。最近は仕事が少しラクになったので、ボクは友達から勧められた「ロボゲー」(ロボットゲーム)をやっているのだ。真ん中の「忍耐」も末っ子の「奔放」もサッカーバカである。外ではボール、家では「ウイニングイレブン」とほとんどサッカーである。ところが、ボクが「ロボゲー」などをやりだすものだから、好奇心旺盛な「奔放」は「オレもやりたい」となったのだ。家内曰く「ウチは子供が4人」と言うことで、ボクもわがままである。「父ちゃんが仕事のときにやってなー」などと言いながら、プレステを譲らないのだ。(笑)「そう言えば……」と思い出したことがあった。昨年、まだプロジェクトが進行していたころ、知り合いのコンサルタントからもらったゲームボーイアドバンス用の「スーパーロボット大戦」があったことを思い出した。何でコンサルの先生が子供用のゲームを持っているのかと聞けば、退屈な新幹線ではリラックスできる遊びがいいそうな。「もう飽きたから」と言うのでゲームをもらったのだ。それを「奔放」に言って、ゲームを引き出しから探して渡すと大喜びで始めた。もう2~3年前のゲームだと思うが、子供は大喜びである。もらったときからマニュアルもなく、操作説明も分かりにくいハズだが何となく触っているうちに分かるのだろう。ボクと一緒に寝室でやりはじめるようになったのだ。娘はもちろんだが、真ん中の「忍耐」も末っ子の「奔放」も反抗期である。ちょいと寄って行って構うと、ふて腐れる。だが、である。ゲームとなると話は別である。「父ちゃん、このAって何だろう」「アタックのAじゃないか」少しはやったことがあるとは言え、ボクもゲーム音痴である。(笑)実は分からないのだ。しばらくすると「あ、本当だ援護射撃だ」ってなもんである。意外とテキトーでも通用するのだ。週末はサッカーを一緒にやって、ちょいと父親らしいところも見せてやるとするか。水無月悠里の「元気まぐ」はこちら携帯電話向け小説「アクティブ・ジャンプ」を発表しました。パソコンからも読めます。