竹籠弁当と一保堂茶舗のおうすの香り♪
一歩堂茶舗 喫茶室嘉木の薄茶相国寺を出て京都御所の今出川御門の前に着いたときはちょうどお昼頃でした。京都御所の西側、烏丸通沿いにはいくつかこぢんまりしたホテルがあり、そこのレストランでランチがいただけるはずなので、烏丸通に出て南下してみました。ちょうど京都平安ホテルの前を通りがかったときにランチの看板が出ているのを見て、お手頃だったのでここで食べることにしました。京都平安ホテルの中の”帆舟”という和食レストランに入り、一番お手軽な”竹籠弁当 1,800円(税込)”をいただきました。この他にも天麩羅や茶碗蒸しが付く手箱弁当2,500円や焼物とデザートまで付く小鼓膳3,500円もありました。定食ならば、天麩羅・お造り・天麩羅丼の定食が1,500円、鉄火丼・すき焼き・とんかつの定食が1,700円、天麩羅お造り定食が2,000円、鰻丼定食が2,200円でした。京都平安ホテル帆舟にて 竹籠弁当 1,800円中猪口、取肴、焚合せ、お造り、御飯、赤出汁、香の物竹籠の中にいろいろ盛り込まれていて、お味もよかったです。そして、ここでの昼食にはロビーでのコーヒー半額券が付いていました。食後、レストランを出てロビーへ・・・お庭に面したロビーの一角にテーブルとソファーが並べられてあり、そこでお茶を楽しむことができるのです。フロントでコーヒー半額券と300円を渡して席に着くと、横の洋食レストラン”カフェ アルボワ”からコーヒーが運ばれてきました。コーヒーは600円なのですが、半額券により300円となりました♪このホテルにはおよそ500坪という日本庭園があります。公家屋敷の庭園として江戸時代に造られた池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の代表的な名園だそうで、ガラス越しにお庭を観ながら、私たちはコーヒーでゆっくりしてきました♪折角のお庭なのに秋の雰囲気が足りなかったのは残念でしたが。。。。。しばらく休んだ後、御所の西側の路地に入り、お味噌を売っている老舗を訪問・・・私はまだまだ旅が続くので買えなかったのですが、白味噌やお味噌を使った面白いものがいろいろあり、明日帰京する友人はいくつか買っていました。私は今まであまり老舗を覗いて買い物したりしていなかったな。。。その後歩いていたら”虎屋菓寮”というお店の前を通りました。ここは虎屋の京都一条店のすぐ近くにあり、和菓子とお茶の他に軽食もある和風カフェです。和菓子が千数百円でお茶付きだと2千円近く・・・ちょうど席も空いていてどうしようかと迷ったのですが、さっきコーヒーを飲んだばかりだから...ということで立ち寄るのは止めましたが、建物はモダンで雰囲気もよさそうでした。開放的な庭に面していて、秋のお庭を眺めながらゆったりできるようです。まあ今年は木々の色づきもダメそうだけど、機会があったら是非寄ってみたいお店です。京都御苑の南側、丸太町通を東に向かって歩き、途中の寺町通で南方向に曲がって少し行くと”一歩堂茶舗”がありました。老舗といった佇まいで、中に”喫茶室嘉木”があり、美味しいお茶がいただけます。私はここの缶入りの煎茶を贈り物用に買ったことが何度もあり、折角なのでここでお茶をいただいてみることにしました。喫茶室は満席で、空席待ちに2~30分程、脇にあった椅子に座っていました。やっと席が空き案内されて・・・混んだ店内は、女性客が多かったです。ここではお茶を頼むと、老舗のお菓子が付いてきます。煎茶や番茶、そして濃茶もあったのですが、私たちは薄茶にしました。銘柄は、友人が「京極の昔」に、私が「関の白」にしました。京極の昔は京都限定の抹茶で甘味があってまろやかだそうです。私の関の白はほどよいバランスの初心者向けでした。煎茶などは説明を聞いて自分で淹れるのですが、お抹茶は点てて運ばれます。一保堂茶舗嘉木にて 関の白(和菓子付) 540円注文して少しすると和菓子が2つ運ばれました。どこのお店のなんというお菓子かは忘れました。数カ所の老舗和菓子店から仕入れているものがランダムに運ばれてくるようです。お菓子は友人と分けて、味見しながら待つこと数分で薄茶が運ばれてきました。食べかけのお菓子と一緒に写真を撮ってから、先ずは慌てて残りのお菓子を食べました。それから薄茶を味わって・・・ここの薄茶の特徴は、きめ細やかに点てられていて、滑らかでとても香りが強かったです。今まで京都では至る処でお抹茶をいただいてきましたが、全然違いました。さすがにお茶を商うお店で、茶道の表千家や裏千家などにお茶を納入するだけのことはあります。お茶の扱い方が違っていました。お抹茶って、甘味、苦み、まろやかさ・・・ などは感じたこともありますが、こんなに香りを感じたのは初めてでした。そして、泡立ちの細かさも・・・ 今までのものはもっと粗かったな.....私が飲んだのはそんなに高くない初心者用のお茶でしたが、それでも点て方一つでこんなにも香りが際立ってくる、もちろん味わいもですが、私は茶道はやらないのでよく分からないけれど、他人様にお出しできるお茶を点てるのってかなり修行が要りそうです.....こちらのお店では、表千家用に数種類、裏千家用に数種類の名前の付いた抹茶を用意していて、味わいや値段が二つの流派で微妙に異なるようでした。容量も、表千家用は20gで裏千家用は40gでの販売だったし???私が見たのは2つの流派を並べてそれぞれ用のお茶をランクごとに表した図だったのですが、他にも武者小路千家その他の流派用のお茶も用意されているようでした。図によると、同じ流派でも抹茶の値段はピンからキリまで・・・高いものはかなりのお値段でした。一度味わってみたいけど、腕のよい人が点てないと勿体ないだろうな。。。雨が降ってきたので、傘をさして京都市役所近くまで歩き、バスで今日の宿がある平安神宮近くまで行きました。小さな旅行客用のホテル、京都トラベラーズインにチェックインしてから夕食を食べに外に出たのですが、雨が本降りになっていてあまり歩き回りたくなくて。。。ホテルの近くにあった和食店へ行きました。そこは観光バスが停められる、収容人数も多そうなお店でしたが夕方のお値段は高めで、できるだけ値段の安めの湯葉うどんの御膳を食べることにしました。湯葉うどんの御膳 2,410円味は値段のほどでは。。。サービスもあまりよくは感じなかったし。。。でもこの辺りは夕食を出すお店まで少し歩かなければならないし、雨がかなり降っていたのでまあよいか と。。。さっさと食べて、部屋に戻り寛ぎました。京都トラベラーズインはエレベーターも無い古い小さなホテルですが、地下の大浴場はまだ空いているうちに入れたので気持ち良かったです。混んでくると狭いかも...ですが。今の時期はどこも混んでいて部屋が取り難く、他の時期に比べて割高だったりします。昨日の宿、西本願寺の宿坊である聞法会館と比べてしまうと狭いのに高かったのですが、まあ平安神宮のすぐ手前で立地はいいし、Wi-Fiも使えたので良しとして。。。お天気が良かったら周囲を散策できてもっと良かったのですが。。。明日は友人が東京に帰る日なので、二人で嵐山から嵯峨野を散策しに行くつもりです。。。。。