お江戸日本橋
お江戸日本橋と言えば一度も関わったことがない人は少ないのではないだろうか。私も、コーラスでも器楽でも何度か出会った曲である。お江戸日本橋七つ立ち 初上り 行列揃えてアレワイサノサ コチャ高輪夜明の提灯消す こちゃえこちゃえ東京に暮らしたことがないので日本橋から高輪までどのくらいかかるのか全く実感がない。ただ、六郷わたれば川崎の・・・と言う歌詞があるので東海道の宿場町を歌いこんだのではないかと思い、その後どうなっているのだろうと調べてみた。ここには書かないが、「お江戸日本橋 歌詞」くらいで調べていただけば見つかる。なんと、半分くらいは女の話し、女郎衆等と言う言葉が出てくる。まあ、この歌詞にどれほどの信憑性があるかも分からないのだが、小学校で教える場合には教師が困るような言葉が並んでいるから無難なところの抜き書きで3コーラスくらいを使っているようだ。性におおらかな時代の遺物であるのか、普通の旅がそんなものだったのか、広重の浮世絵よりはかなり下衆っぽい。これが東京地方の民謡だった。兵庫県民謡ででよく知られるのは「デカンショ節」ではないだろうか。杜氏の作業歌であったと聞いているが、地方にはそんな歌の方が多いような気がする。中央と地方の格差かな。