JASの表示違反
JAS法違反にはうんざりしているが、これは悪質だ。JASがこんなに話題になったことは初めてだろう。「日本農林規格」一定の条件を満たす食品や林産加工品に付けられるマークだ。一応農林水産省のお墨付きみたいなものだ。商品の認証と、工場の認定が段階を踏んで行われる。認証であれば、シールを商品に貼らないといけないが、工場認定になると包装に印刷することができる。そのかわり、サンプル品を認定協会に送らなければならない。ここでも癒着の構造はあるかも知れないが。それを、認定を受けた品物に規格の違うものを混ぜて売るとは、まさに羊頭狗肉の行為に等しい。商人道も地に落ちたものだ。商品として売る以上、それなりの責任があるのに、全くそれを無視していた。が、どうも食肉の業者はその辺の認識が甘いと聞いたこともある。安く買って高く売れればいい、もともと食肉は加工品でないので規格などない。100gいくらで、はしたがでたら計算で合わせるのが商法だ。その世界に、一袋あたりの重量を管理するとか、品質を云々と言うのはなかなか意識改革のいることである。多分肉屋の感覚から抜けられないまま製造業に入ってしまったのだろう。世の中の食べ物に無関心であったことの裏返しとも取れる。BSEも結局はっきりしないまま輸入が再開した。日本国内もこのざま。今、最高の贅沢とは自分で育てたものだけを食すると言うことかも知れない。ミシュランの三つ星とは違う次元で。それは絶対的安心。