ざりがにが選ぶ2008年 TOP10
godaさんが2008年のベスト10を発表しました。なるほどなー、すごく共感できるなー、ということで、私も刺激を受けて、「ざりがにが選ぶ2008年ベスト10」を考えました。 ※12008年とありますが、19BYということにしてます。なので先月飲んだ新本丸や而今は含まれません。 ※2最近のキーワードは「飲み応えがあるのに飲み飽きない」です。どっかのビールメーカーのキャッチコピーみたいだな。そんなわけでいってみましょう!!栄光の第一位は!! ☆1位☆【十四代 本丸】 2,153円 一位はさすがにこれを選ばないわけにはいきません。あまりリピートしない私が年間9本もリピートしてしまったお酒ですし。 火入れで安定感抜群、なのに香味甘味共に素晴らしく、そのうえ(定価で買えれば)非常に安い。これ飲んじゃうとそこらの大吟醸は飲めなくなります。 通年飲む日本酒にこれ以上求めることがありましょうか。 個人的要望としては、大手メーカーさんが持ち前の技術力で本丸を解析し、同価格で似たようなお酒を出してくれることを願ってます。 パック酒にばかり注力しないで日本酒の裾野を広げてくださいね、大手さん。 ☆2位☆【醸し人九平次 純米大吟醸 別誂】 7,350円 本丸と比較すると値段は三倍ですが、値段に十分見合った素晴らしいお酒です。 極限まで繊細なのに香味甘味のバランスが完璧に取れている。 飲み応えがあるのに飲み飽きしない代表格です。本当にうまい。 ☆3位☆【十四代 新本丸】 2,300円 これも素晴らしかった。本丸も十分おいしいんだけど、新本丸を飲んで本丸を飲むと、本丸でさえ霞んでしまう。それくらいのインパクトあるお酒。かといって香味も甘味もとても繊細で、それでいてしっかりバランスが取れていて、うまいなー!ってしみじみ思えるのに飲み飽きない。もったいないもったいないと生なのに数カ月かけて飲んで最後の方は少しヒネちゃったのもいい思い出です。 ☆4位☆【村祐 純米大吟醸 亀口取り】 3,500円 私が生酒に魅了されるきっかけとなった思い入れのあるお酒。今でも初めて飲んだ時の衝撃は色あせることなく思い出されます。このお酒、美味しいのはもちろんなんだけど、生なのにヒネないのが個人的に最大の特徴だと思ってる。冷蔵庫の奥で眠っている16BYをいつ飲むか、それが問題だ。ちなみに、気になる20BYだけど、蔵元さんで不幸があったらしく、仕込みが遅れているので、例年より遅い出荷になるとのこと。いろいろ大変だと思いますが今年も買いますのでよろしくお願いします。☆5位☆【田酒 純米大吟醸】 3,800円(四合瓶) 田酒は全てのラインナップを含めてこれが一番好きです。 香味甘味のバランスが本当に絶妙で、こちらも飲み応え十分なのに飲み飽きない銘酒です。 まあこの値段なら妥当だという意見もありそうですが・・・。 ☆6位☆ 【くどき上手 純米大吟醸 短稈渡船】 3,500円 これもうまかった。一升飲みきるまで香りも味も落ちず、非常に高い次元で見事なバランスを保ってた気がする。 今年も出してくださいね。きっと買います。 ☆7位☆【而今 純米吟醸 千本錦】 3,150円 印象はgodaさんと全く同じ。どれもうまい而今だけど、その中でも特によかったのが千本錦でした。 果実感溢れる香味と甘味。ホント、このお酒はいい意味で日本酒らしくない。 而今ここにあり、でしょうか。 ☆8位☆【山間 純米吟醸 直汲み】 goda邸でいただいたお酒。これ、本当に美味しかった。 而今といい山間といい、かねせさんは素晴らしい酒屋さんですね。近くにあれば絶対通うのに。残念。 ☆9位☆【十四代 中取り純米 生詰】 2,900円 十四代は色々飲みましたが、ベスト10に入るのは本丸と純米だけというのが面白い。 純米吟醸クラスになると既に対等以上のお酒がたくさんあるということなのでしょうね。 このお酒も3,000円未満としては香味と甘味の質・バランスが素晴らしい。特定芳香族でない香味も好印象。 それでもリピート本数が2本なあたり、本丸の方がずっと好みなんだと思います。 ☆10位☆【天虹 純米吟醸 無濾過生原酒】 2,800円 10位は悩みましたが、将来の期待を込めて天虹にしました。 失礼な話ですが、全く期待せずに飲んだので期待値とのギャップという面では2008年1位かもしれません。 銘酒センターに行く機会がなく一回だけのお酒となってますが、一年を通して心に残ったお酒でした。 こうして見ると火入れが多いことに気がつきます。 一昨年あたりまでは生ばかりが好きだったのに、なんという好みの変化。 まだまだ自分自身、嗜好が固まってないということなのでしょう。 ただ、凝り固まることはたやすい、大切なのは柔軟性だと思ってますので、これからもぐにゃぐにゃとあっちいったりこっちいったりしながら美味しい日本酒を探していきたいと思います。 今期で楽しみにしてるのは仙禽と獺祭ですかね。 仙禽は飲みたい飲みたいと思いつつついぞ飲めなかったお酒。今年こそチャレンジしたいです。 獺祭は去年槽場汲みを飲んで感動したので今年はぜひ買いたいお酒。こちらも楽しみ。 2009年もこんな感じでゆるゆる行きますのでよろしくね。