妻の給付金・夫の給付金
過日、わが家にもお国からの定額給付金が振り込まれました。一人¥12,000の、天から降ってきたようなお小遣い。夫婦で話し合った結果、そもそもは消費を刺激するためにバラ撒かれたお金なのだから、ここは家計の足しにはしないで、お互いに潔く(?)使おう、ということになりました。私はこの機会に、祖母の遺品としてもらい受けたものの、ずっとしまい込んでいた反物をお仕立てに出すことに。麻の葉つなぎの江戸小紋、色合いがとてもシックで、袷の季節のデビューが今から待ち遠しいです!そして夫は…なんと「このお金は、教習所に通う費用の足しにする」と言い出した。この不況で、時間外就業も制限されている現在。どうせなら、平日の夜に出来た時間を活かして、夢だった大型二輪の免許を取りたい、と。以来、仕事帰りや週末に嬉々として教習所に通い、免許センターでもらって来た新しい免許証を眺めてはニヤニヤ。周囲の友人達からは「免許取ってそれだけで済むはずない!絶対、バイク買うって言い出すに決まってる」と忠告されましたが、年収ダウンの現況下、まさかそこまでの暴挙には出まい…とタカを括っておりましたら。ある日のこと、夕食の後で「あのぉ…やっぱり欲しいんですけど、バイク…」そして、私が実家に帰っている間に、納車されていたのが1100ccのこの大型バイクです。バイク歴二十年余、ついに手が届いた夢の愛車に、中古とはいえ夫はもう夢中。大地震が来たら、絶対に私よりガレージのバイクを助けに行くに違いない…と予測しております(笑)男の人は、何歳になってもこういうところは子どもと一緒なんですねぇ。自分のお金で楽しんでいることですから、何の文句を言う筋合いでもないのですが、給付金に背中を押されて、一体何十万の消費をしているのだ?と、冷静に考えると笑えてきます。ずっと笑い話で語り継げるように、事故にだけは気をつけてね!と念じている妻でした。