迎え火、送り火…【写真】
お盆の間、夕方になると迎え火を焚く。精霊さんの迎え火である。各家の門口で松の仁を焚く。子供たちは「精霊（しょうろ）さんて何？」と聴いてくる。「何で火を焚くん？」とも聴いてくる。お盆は御先祖様が家に帰って来る。だから御先祖様を迎えるために火を焚く。その火が帰って来る目印になる。火を焚きながらそんな話をする。お盆の間、御先祖様は家に帰って来ている。そして、子供たちのことを見ている。だから、ええ子にしとかなあかん。子供たちとそんな話をする。自分が子供の頃、祖父からそうやって話を聴いた。幼い頃程は珍しがらなくなったが、それでも意外と神妙な顔で聴いている。娘はまだ小さいので「何か通った気がする！」などと言う。８月１５日の深夜１２時に精霊さんの送り火を焚き、その火をお線香に移し、皆で川まで精霊さんを送りに行く。昔は精霊舟に食べ物やお線香を乗せ、川へ流した。今ではその風習も無くなってしまった。そんな色々な事を子供たちに伝えていきたいなぁと思った。
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