大雪 その1
昨日の大雪の朝、私は千葉工場にいた。天気予報は知っていたが、出かける時に見た八街のスポット予報では21時から雪と言うことだった。だからのうのうと日帰り温泉に行ってのんびりしていたらサウナの中のテレビで、「東京はもう雪」と出ていてびっくりした。しかも映像は自宅近くの四谷で、もうかなり積もっていた。これはやばい、とあわてて準備をして昼食もとらずに帰った。ところが走り出したとたんに雪が舞い始め、みるみる積もってきた。甲府の人達は雪にはなれているのだろうが、私は雪道の経験が少なくあわててすぐ近くの野呂サービスエリアに飛び込んでチェーンを巻こうとした。このチェーンは一昨年暮れに長野の得意先に出張したときに前日の途中から雪になってあわてて購入した物だが翌日はからっと晴れて結局使わなかった。さて、タイヤに巻こうとしたのだが、説明書通りにやってもどうしてもわからない。ギブアップするなら早い方が良い、ということで売店の人に聞いてみた。そしたら奥から2人出てきて手伝ってくれたがこのタイプのチェーンは誰も使ったことがなく、頭を抱えていた。その間にも雪はどんどん積もってきたが、寒さにもいやな顔をせずに小一時間掛かって何とか取り付けてくれた。感謝感激であった。人情のうれしさを久しぶりに感じた。実は近くの駅まで行って車を置いて電車で帰る、という手があった。それが出来なかったのは、犬がいたから。うちの犬は電車など乗ったことがなく、大人しくしている様なタマではない。だからケージも持ってこなかったので、何としても車で帰還しなければならなかったのである。雪道走行はまだ学生だった頃にスキー場でしたことはあるが東京では初めてでしかも40年ぶり。このあと少し長くなるが、体験談を。さて、初体験(ではないかも知れないが)その1はチェーンをすると乗り心地が悪い、ということ。ガタガタガタっと来るからあまりスピードは出せない。スピードや乗り心地は別に良いのだが、もしかしたらチェーンの取付方を間違っているのでは、とそれが不安だった。その2京葉道路の本線に合流したら凍結防止剤を巻く車が2台並んでノロノロ運転をしていてその後ろをみんなゆっくりと走ることになった。たまたま合流したのがその車の少し後ろだったからこの位置ではむしろチェーンはない方が良かったかも知れない。その3穴川から京葉口までは通行禁止だから「ここで出ろ」と看板が出ているのだが前を行く車の多くはそのまま走っているので付いていった。そしたら入ってくる車もいるしあの看板は一体何なんだろう、という感じ。その4首都高速に入ってしばらくしたら渋滞。何故かというと、雪でETCが使えないそうだ。窓口で「ETCカードありますか」と聞かれてあわてて探したが機械がどこにあったかわすれてかなりの時間ロス他の車もみんなそうだろうから、だから渋滞となっていたのだ。その5料金所を過ぎたらすいすい走り出した。というかあまりにも快適すぎ。やっと理由がわかったのは、通行禁止になっているから。入ってくる車はいないが、京葉道路から来る車は降りなくてもいいのだ。初めて知った。その6他の車を見ていて驚いたのはチェーンをしている車は2台だけしか見かけなかった。雪道でも普通のタイヤで結構走れるものなのだな。ところが早稲田の出口で出ようとしたら本線は雪がそれほどないのに、出口は誰も通らないから深く積もっていた。チェーンをしていて良かった、と感じた。